夜な夜なシネマ

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『シーズンズ 2万年の地球旅行』

2016年02月05日 | 映画(さ行)
『シーズンズ 2万年の地球旅行』(原題:Les Saisons)
監督:ジャック・ペラン,ジャック・クルーゾ
日本語版ナレーション:笑福亭鶴瓶,木村文乃

毎週金曜日の時点では、日曜日には梅田かどこかに出てあれとこれを観て……、
と、念入りに映画鑑賞計画を立てているのですが、
土曜日に外食してお酒をしこたま飲むと、翌朝どうにもしんどい。
特に冬はただでさえ布団から出られないのに、
土曜日の帰宅がだいたい真夜中だから睡眠不足でツライ。
この間の日曜日も計画どおりの時間には家を出られなくなり。

となると、出遅れてもなんとかなるのは、いちばん近所の劇場。
わが家から徒歩25分だということが前週判明したばかり。
サッカーに出かけるダンナが「歩いたら遠いで」と言うけれど、
梅田で映画を観るためには、25分よりは前に家を出なくちゃならんわけで。
で、今週も109シネマズ箕面まで歩きました。あ~、しんど。

『WATARIDORI』(2001)、『オーシャンズ』(2009)の監督コンビ、
ジャック・ペラン&ジャック・クルーゾによるネイチャードキュメンタリー。
この手の作品はどんなに良くても睡魔に襲われる可能性大なので避け気味。
しかし出遅れたせいで選択肢がこれしかなかったのです。
どっぷり睡眠時間になるかと思いきや、予想外に面白くて寝ませんでした。

氷河期が終わってから2万年を再現した作品なので、
ちょっとしたフィクションシーンも挟み込まれていています。

どうしたらこんなに素晴らしい映像が撮れるのでしょう。
1年を通じて森の生き物たちの動きを追った映像にただただ感心。

ヒグマのいちばんの敵がヒグマだということを初めて知りました。
群れで狩りをするオオカミたち、単独で狩りをするオオヤマネコ。
鳥も動物も生まれたばかりの子どもたちは例外なく可愛い。
人間とは比較にならないほど成長のはやい彼ら。
群れから追放されたオオカミが人間と暮らすようになったという、犬の歴史も興味深い。

日本語版のナレーションを笑福亭鶴瓶木村文乃が担当。
こんなバリバリ関西弁の人にナレーションを任せて
関西以外の人からも受け入れられるのかどうか疑問ですが、
鶴瓶が妙なイントネーションの標準語を話すよりはいいのか。
「今の標準語のイントネーションやん」とツッコミたくなった箇所がわずかにありました(笑)。

こういう自然を撮ったドキュメンタリーは大画面で観るべきなのでしょう。
DVDで観ていたら爆睡したかも。
これからは避けずに劇場に観に行くことにします。

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