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『探偵はBARにいる2 ススキノ大交差点』

2013年05月18日 | 映画(た行)
『探偵はBARにいる2 ススキノ大交差点』
監督:橋本一
出演:大泉洋,松田龍平,尾野真千子,ゴリ,渡部篤郎,田口トモロヲ,
   篠井英介,波岡一喜,近藤公園,筒井真理子,松重豊他

めちゃ楽しかった『探偵はBARにいる』(2011)。
その続編ということで、前売り券を購入済み。
オマケのコースターとマドラーは大事に引き出しにしまいました。
きっと使うことはないでしょうねぇ。

札幌の大歓楽街ススキノ。
探偵の“俺”(大泉洋)がよく顔を出すショーパブの従業員、オカマのマサコちゃん(ゴリ)は、
マジックの達人でみんなの人気者。
その素人離れした腕前に、マジックコンテストへの出演を勧められる。

TV放映されると迷惑をかける人もいるからと躊躇うマサコちゃん。
しかし最終的には覚悟を決めて出演することに。
そして、みんなの予想どおり、みごと優勝する。

ところがその2日後、マサコちゃんが殺される。
犯人はすぐに捕まると思いきや、数カ月経っても捜査に進展なし。

このころ、マサコちゃんの死を悼みつつも、ある女に溺れていた探偵は、
女からこっぴどく振られてやっといつもの自分に戻る。
マサコちゃん殺しの犯人を挙げようとショーパブに協力を求めるが、
ママのフローラ(篠井英介)をはじめとして、なぜかみんな冷たい顔。

どうやらこの事件にはカリスマ政治家の橡脇(渡部篤郎)が関わっている様子。
首を突っ込まないほうがいいと、あちこちから忠告を受ける。

そんな折り、マサコちゃんが大ファンだったという美人ヴァイオリニスト、
河島弓子(尾野真千子)が探偵を訪ねてくる。
探偵は弓子の依頼としてマサコちゃん殺しを調べることに。
こうして相棒の高田(松田龍平)とともに真相究明に乗り出すのだが……。

監督は前作と同じ、それに『相棒シリーズ X DAY』の人でもあるそうで。
非常に楽しかった前作ですが、この続編は無理やりつくった感があり、
テンポいまいち、なんだかもっちゃりしています。
探偵が女に溺れる場面なんて、もろサービスショットで不要。
また、犯人が明らかになる場面は相当に不愉快です。

そんなわけでテンションはあまり上がりませんでしたが、
前作を観ていれば個性溢れる面々がそれなりに楽しませてくれます。
大泉洋と並んで主役級の松田龍平はもちろんのこと、
松重豊波岡一喜はどんな作品でも楽しませてくれる名脇役。
田口トモロヲは前作に比べて控えめながら、相変わらず可笑しい安藤玉恵
また、奈良出身の尾野真千子の関西弁には凄みじゅうぶんで、
なのにたまに崩れるのはなぜ?と思っていたら、ちゃんと納得のいく筋書きでした。

前作でも昭和を感じさせる歌が流れていましたが、
今回はムーンライダーズの1977年の『スカンピン』をエンディング曲に使用。
ちょっとイイ感じです。

野球ネタは交流戦開催中のいま、タイムリー。
さらなる続編は要りませんが、この探偵と高田のコンビはまた見てみたいような。

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