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ひさしぶりに読んだ海外ミステリー

2013年05月13日 | 映画(番外編:映画と読み物)
このブログを読んでくれている人のなかにはリアル友人や知人の♂もいるというのに
こんなことを書くのはなんですが、生理中は手の状態がものすごく悪化します。
生理がはじまる前に手を見て「来るで~」とわかるほど。
もういっそあがってしまってくれ~と思ったりして。(^^;

良くなってくると、酷かったときのことを忘れてしまいがちで、
「最悪や(T_T)」とどん底の気持ちになるのですが、
本当に最悪だったときは本を読む気すら起こらなかったのですから、
いまは最悪ではない、めちゃくちゃマシやん!と言い聞かせています。

で、瀧羽麻子宮下奈都で本来の読書ペースを取り戻し、
そろそろもうちょっと読み応えのある本にしようかと。

学生時代は海外ミステリーばかり読みあさっていたのですが、
年を取るにつれてなぜか読むことが激減しました。
カタカナの名前についていけなくなっているのでしょうか。

それでもたまに海外ミステリーを読むと、やっぱり面白いなぁと感嘆します。
“ミレニアム”シリーズには没頭しましたし。
ほかにも読んでみたいけれど、海外ミステリーから遠ざかった今、
どんな著者に手をつければ良いのかわかりませんでした。

たまたま読んだドン・ウィンズロウが非常に面白く、
その流れで『野蛮なやつら/SAVAGES』を観に行ったところ、
「私もドン・ウィンズロウ、好き!」とのメールが。
私に「孫悟空」を教えてくれたお姉様と同じ“女子会”でお会いする別のお姉様です。

このお姉様は昔も今も海外の小説が大好きだそうで、
最近はジェフリー・ディーヴァーが面白いとのこと。
それはぜひとも読んでみたいと思い、数冊まとめて買いました。

まず読んだのが『ボーン・コレクター』。

事故によって首から下が麻痺した元刑事リンカーン・ライム。
自殺を考える彼のもとへ、捜査への協力どころか指揮を執ってほしいとの依頼が。
その事件とは、タクシーの乗客2名がそのままどこかへ連れ去られ、
うち1名が土から手だけを出した状態で翌朝発見されたというもの。
発見者はパトロール中だった女性巡査アメリア・サックス。
慢性の関節痛持ちの彼女は、このパトロールを最後に広報課へ異動するはずが、
その完璧な初動捜査がリンカーンの目に留まり、捜査チームに加わることに。
犯人は次に予定している殺人への手がかりを現場に残しており、
まるでリンカーンらに勝負を挑んでいるようで……。

こんなストーリーです。
デンゼル・ワシントンとアンジェリーナ・ジョリーの共演による映画版は
公開当時の2000年に観ましたが、これは駄目駄目でした。
たとえば、オードリー・ヘプバーンの『シャレード』(1963)は、
あれほど少ない登場人物でありながら、最後まで犯人が割れなくて凄い作品でしたが、
『ボーン・コレクター』の映画版は、ちらりと登場しただけの人物が犯人で、
それはないやろ~と唖然としたことをよく覚えています。

そんなだったから、原作を読む気も起こらなかったのですけれども、
このたび読んでみたら、面白い!
原作を読んでみれば、犯人が誰かなんてどうでもよいことで、
捜査の進め方そのものがこの話の醍醐味なんだとわかりました。

映画版ではデンゼル・ワシントンの介護士をクイーン・ラティファが演じていましたが、
原作では男性介護士のトムがリンカーンに付き添っています。
リンカーンを甘やかすことなく、リンカーンの毒舌には毒舌で対抗。
「わがまま言うなら自分でやれば?」的なところがあって可笑しいです。
『最強のふたり』(2011)を思い出しましたが、ドリスよりかなり知的(失礼)。

スコッチウイスキーやブランデーを飲みながら捜査、なんて場面も出てくるため、
読んでいると何か1杯飲みたくなります。
佐藤先生がおっしゃるように「アルコール度の高いものを少しだけ」を守るにも、
こういった海外ミステリーは最適だと思いました。

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