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『巨乳をビジネスにした男』

2011年07月01日 | 映画(か行)
『巨乳をビジネスにした男』
監督:渡辺武
出演:遠藤憲一,浜田翔子,小阪由佳,福永ちな,鷲巣あやの他

2006年の作品で、公開されていたことすら知りませんでした。
今頃になってふと遠藤憲一の名前が目に留まり、
これは怪しい映画ではなくて普通の(?)映画だとわかりました。

公開当時、講談社のWebマガジンサイト“MouRa”にて連載中だった、
大下英治の同名原作の映画化だそうです。
巨乳アイドルの輩出で名高いイエローキャブの元社長で、
現在はサンズエンタテインメントの会長である野田義治氏がモデル。

芸能プロダクションの代表を務める野村義宏。
グラビアアイドルから女優まで、幅広いタレントを育ててきたが、
業界のさまざまな常識を打ち破って先へ進もうと模索している。

そんなとき、野村が手塩にかけてきたタレント堀川しおりが
不治の病に冒されていることがわかる。
悲しみに暮れる野村にとっては、彼女を見舞うのも辛すぎる。

まるで堀川のことを頭の中から振り払うように、
新しいタレント候補探しに躍起になる野村は、
ビデオレターを事務所に送りつけてきた若林恵子に目をつける。

業界ではルール違反といわれる方法も躊躇せずに使い、
野村は若林の売り込みに成功。
その一方で、堀川の死期が迫り、所属タレントの移籍問題も勃発。
また、若林の兄が原因でトラブルに巻き込まれ……。

タイトルからエロ系を想像していた人は呆然とすることになるでしょう。(^^;
からみのシーンといえば、わずか数秒間。
野村社長と親交の深いポルノ映画監督の撮影シーンです。

この映画監督のモデルは村西とおる氏を思わせます。
野村社長のハチャメチャな悪友なのですが、とても頼れる存在。
ヤクザに脅された野村社長が彼に相談すると、
面倒くさそうにしながらも奔走して、きっちり解決してくれます。
これも実話なら、ヤクザの世界の仕組みがちらり、とても興味深いです。
ほぉ、なるほど~!なのでした。

堀川しおりのモデルとなっているのは、
1988年に23歳の若さで他界した堀江しのぶ。
彼女役の女優も、所属タレント役の女優も、
知名度抜群のグラビアアイドルらしいのですが、全然わからなくて残念。(--;
ウェイトレス役でゲスト出演している小倉優子しかわかりませんでした。

Vシネマっぽくて、家で観るならそこそこ。
知らない世界がちと楽しい。
体を張った商売ってたいへんだなぁ。

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