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『セックス・アンド・マネー』

2007年03月09日 | 映画(さ行)
『セックス・アンド・マネー』(原題:Friends with Money)
監督:ニコール・ホーロブセンナー
出演:ジェニファー・アニストン,フランシス・マクドーマンド,
   ジョーン・キューザック,キャサリン・キーナー他

原題は“Friends with Money”。
どぎつい邦題は、おそらく安直な理由から。
人気ドラマの『セックス・アンド・ザ・シティ』と同監督の作品で、
『フレンズ』のジェニファー・アニストン主演だからと思われます。
もしも10年前に観ていたら、つまらなかったかも。
40歳前後の女性が観れば(いや、男性も)、
更年期の問題や夫婦のあり方を考えさせられ、
唸って、笑って、共感できるシーン満載のはず。

クリスティン、ジェイン、フラニー、オリビアは昔からの女友だち。
脚本家のクリスティン、デザイナーのジェイン、専業主婦のフラニーは、
それぞれ夫と子どもに囲まれ、幸せな毎日を送っているように見える。

オリビアのみ、独身。以前は高校教師だったが、
今はメイドで生活費を稼いでいる。
不倫相手にも捨てられたオリビアを
この世の不幸をすべて背負ったかのように思う友人たちは、
彼女に仕事やら男性やらを紹介しようとするのだが……。

こんな彼女たちの日常だけで物語は進みます。
それだけに、「あるある、こんなこと」がいっぱい。
ビジュアル的に地味な役者揃いなせいか、
日本では未公開でしたが、実は見事な顔ぶれ。
『40歳の童貞男』(2005)のキャサリン・キーナー、
整形は絶対しないと宣言しているフランシス・マクドーマンド
私の大好きなジョン・キューザックの姉、ジョーン・キューザック。
さらにはハリポタのルシウス役、ジェイソン・アイザックスも。

表向き幸せそうでも、誰もが不満をため込んでいて、
みんな話を聞いてほしがっているように思えます。
聞き上手になるって、むずかしい。

そういえば、知人に元ヤンキー風の(実際そうだった)、
ものすごい聞き上手な男性がいます。
ムカツク人の話をすれば「おぉ、そんな奴、俺がドツキに行ったる」。
何故この人に愚痴を聞いてもらうだけで
こんなに気が晴れるんだろうと考えてみたら、
ひたすらこちらの味方になってくれて、説教じみたことは一切言わない。
これって、聞き上手になる極意じゃないでしょか。
その知人の元カノがソープ嬢だと聞いて納得。
身体を張った仕事だと、聞き上手な彼がほしいような気がして。
その元カノに似てると言われたときは、かなり複雑な心境。(^^;

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