夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『アンナ・カレーニナ』

2013年04月14日 | 映画(あ行)
『アンナ・カレーニナ』(原題:Anna Karenina)
監督:ジョー・ライト
出演:キーラ・ナイトレイ,ジュード・ロウ,アーロン・テイラー=ジョンソン,
   ケリー・マクドナルド,マシュー・マクファディン,ドーナル・グリーソン他

“スウェーデン”で「ひとりソフトクリーム」のあと、
TOHOシネマズ梅田にて。

本作の上映スクリーンはシアター4で、席数は同劇場で2番目に少ない99席。
しかも5列しかないので、横にやたらと長いんです。
『映画 妖怪人間ベム』を観たのがこことほぼ同形状のシアター5でした。

端っこ好きなもので、こんな形状でも端の席を選んでしまうのですが、
ものすごく斜めから観ることになってかなりツライ。
ツライとわかっているのにまたしても端っこに座ってしまいました。

ところでなぜにこんな形状かというと、ここは旧・梅田スカラ座の2階席だったんですね。
2階席だけで一部屋設けて、なかば無理やりスクリーンを付けたという。
ちなみにシアター5は旧・梅田劇場の2階席。
そら観にくいにも当たり前ですが、この観にくさもちょっと楽しい。

さて、言わずと知れたロシアの文豪トルストイの同名小説の映画化。
何度も映画化されていますが、私はソフィー・マルソー版しか観ていません。
『プライドと偏見』(2005)、『つぐない』(2007)の監督&主演コンビです。

1870年代、帝政ロシアの時代のペテルブルク。
政府高官カレーニンの妻であるアンナは、社交界の華と呼ばれる美貌の持ち主。
若くしてカレーニンのもとへ嫁ぎ、可愛い息子にも恵まれて、
平穏な日々を送ってはいるが、愛とはどういうものかがわからない。

ある日、モスクワに住む兄オブロンスキーから助けを求める便りが届く。
オブロンスキーの浮気が原因で、妻ドリーと離婚の危機にあるらしい。
兄嫁ドリーをなだめるためにモスクワへと向かったアンナは、
若き将校ヴロンスキーと出逢い、一目で恋に落ちてしまう。

一方、オブロンスキーの友人で田舎の純朴な地主リョーヴィンは、
ドリーの妹キティにずっと想いを寄せていた。
今日こそはと思い切って求婚するが、キティはヴロンスキーからの求婚を期待。
リョーヴィンはあっさりとキティに振られ、意気消沈して田舎へ帰る。

ところが、舞踏会の夜、アンナに心を奪われたヴロンスキーはキティを無視。
ヴロンスキーとキティの結婚は確実視されていただけに、周囲にも動揺が走る。

可愛がっていたキティが心を痛めている。傷つく人がほかにもたくさんいる。
許されぬ恋だと思いつつも、アンナは気持ちを抑えることができない。
アンナとヴロンスキーは逢瀬を重ねるようになり……。

さまざまなシーンが舞台劇のようにつくられているのが面白い。
どの部屋もセットのようで、場面が変わればセットを入れ替えというふうに。
屋外で撮影されたシーンがまったくないわけではなく、
競馬場やスケートリンクなど、むしろ屋外で撮られるのが普通のシーンにセットを用いているのが粋。
競馬のシーンでは舞台上を馬が走り、落馬するさいは舞台から転げ落ちます。
こういうこだわりは、全然タイプはちがうものの『ドッグヴィル』(2003)の徹底ぶりを思い出します。

この間までアーロン・ジョンソンと名乗っていた『野蛮なやつら/SAVAGES』の色男は、
23歳年上の奥様の旧姓を合わせて法律上の名前をアーロン・テイラー=ジョンソンとし、
本作からその新しい名前を使っています。
若い旦那がこんなに引く手あまたになり、しかも色気のある役ばかりときたら、
「私のものよ」と年上妻は言うておきたくなったのかと邪推。(^^;

ジュード・ロウは使われ損だったかと。ハゲ具合が残念だぁ。

あ、内容についてまるでコメントしていませんね。
だって、疲れちゃったんだもん。
好きよ~、駄目よ~、やっぱり好きよ~、どうせ私のことなんて嫌いになったんでしょ~ばっかりで。
もうええっちゅうねん。

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