
パタゴニアの冬は朝が遅くて日暮れが早い。そしてコロコロと天気も変わる。まさかこれから大冒険になるなんて思いもよらなかった。
9時に起きると朝焼けがラゴ(沼の大きなもの)に映ってキラキラと輝いていた(上記の写真)。なんて美しい景色なんだろう。と感激しつつ、パパたちと朝食をとっている間に雲行きが怪しくなって雨が降り出した。えええ?困ったな~。

パパはチェーンを探しに出かけ、30分ほどしてから「めちゃくちゃ安いチェーンが買えたよ!!」と普通なら2万円くらいするものが4千円で買えたと大喜び。でかした!といいつつ、さあいよいよ、ここから80k離れた国立公園へ出発。

雨が降ったり止んだり・・。これが「ぞうの沢山いる岩のある山だ!」と教えてくれた。岩の形が象の群れのようなのが解るかな?
国立公園の入り口で入場料を払うのだが、旅行者と地元民とでは料金が全く違うので、パパとママが挨拶をしている間、後ろで私たち3人は帽子をふかぶかとかぶり、口までマフラーをまいて下を向いていたw。うまく地元民になりすまして無事通過。
どんどん山道を行くと小雨が雪に変わり出した。グレーの沼に突然、真っ青な氷がポツンと見えだし・・・「おお、あれか!」



遂に氷河公園へ到着。Rioが一昨年の誕生日にここに連れて来てもらった時の写真を沢山見ていたので「ああ、ここだ、ここだ!」と感慨深い。
さらに車を停めて、氷河探検に。寒さが半端でない上に小雪が降り出したので、長時間いることはできなかった。だから前回のヴィデオで氷河が崩れ落ちるのが見れたのは相当ラッキーだったのね、といいつつ私たちは写真を撮って早々に退散することに。

帰り道で氷河の近くに行ける場所を発見。パパ(ファビアン)はここで1000年以上前の氷をコップに入れてウイスキーを飲もうと企んでいたのだ。私とママ(ヴェロニカ)はあまりの寒さに車の中で待っている事になった。2人だけで会話もほとんど通じないのに、なぜかアルゼンチン国歌を2人で合唱したり、楽しい一時だった。

ようやく彼らが戻って来て、1000年の氷の入ったウイスキーを一口いただく。そしてみんなで持って来たパン、チーズ、ハムをはさんでサンドイッチを車中で食べる。なんだかとっても凄い体験だな~。なんてこの時はこのくらいで感動していたのだが・・・。
バンガローに戻る1時間のドライブの途中で雪が大雪に変わり始め、私たちが車を押したりしたが、ついに坂をのぼらなくなってしまった。男たちは酔っぱらいつつも力を合わせてチェーンと格闘。Rio Gallegosに住んでいると、なかなか雪が降らないので、パパはチェーンをつけたことがないのだ。日本のチェーンとも違うのでこれがまた大変な作業。慌てて持って来たホッカイロをパパの背中にペタリと貼ってあげるとパパは大喜び。ホッカイロ、こちらにはない優れもの。もっと日本から持ってきてあげればよかったなあ。
30分以上かかってようやくチェーンを装着。無事にバンガローに戻る事ができた。今夜もここに泊まるのね。と思ってくつろごうとしているとノックの音。ファビアンが「これからRio Gallegosに戻るよ。」
えええ?もう帰るの~~?ゆっくり休めると思ったのに・・・と思いつつも急いで帰る支度。「雪はほとんどなかったので、少ししたらチェーンをはずすよ。」そう言って、バンガローをあとにした。
ガソリンも入れて、カラファテの可愛い街を出た途端、止みそうだった雪が吹雪に変わり、どんどんと積もり出してきた。チェーンをはずすどころではない。前方が見えないくらいの猛吹雪。ゆっくりと走るパパの運転はいつも以上に慎重だったので安心してウトウト・・・。すると突然キーっとブレーキの音で目が覚め、気がつくと車が一回転して山はだにぶつかって止まった。ひえ~~~、怖いよ~~~(涙)。
対向車がいなくて、しかも崖側でなくて本当に助かった。車も速度がゆっくりだったので、それほどの被害もなく・・・・。とりあえず、一回転してまた何事もなかったようにパパは走り出した...。こういう時に話ができないというのは良い事なのか、悪い事なのかわからないけど、また平常心でBGMを大音量でかけながら鼻歌を歌うパパに命を預ける気持ちはフクザツ・・・(汗)。

またウトウトし始めると今度はカッカッカッと変な音が聞こえ出した。左のチェーンがはずれたようだ。吹雪の中でまたまた男たち3人でチェーンをなんとかしようと格闘。しかし、結局左側のチェーンは壊れ、取り外す事に。神様、これ以上問題が起こりませんように、と私たちは祈るだけ。頭の中に「北の国から」で遭難しかけるシーンなども頭に何度もよぎった。なんでこんな大変な夜にわざわざ戻ろうって言ったんだろ、とちょっとパパの奇抜な判断をうらめしく・・・。
「これがパタゴニアなんだよ!!」とパパは叫んだ。Bienvenido(ようこそ)!!!! とみんなで笑うしかなかった。
さらに1時間ほどして、ついに右側のチェーンも壊れた。「くそっ、今度は高いチェーン買わないとな。」とパパがつぶやきながらチェーンなしで雪道を行く事に・・・。ただ、ひたすら真っすぐ平な一本道で対向車もほとんどない事が幸いして、無事に家にたどり着いた。来る時は4時間,帰りは7時間かかってしまった。くたくたになってドロのように眠った私たちの絆は今まで以上に深くなった。しっかし濃すぎるぜ、パタゴニア!!

途中に一軒だけレストランがあって、そこでようやくスープにありつけた。パパの背中にはホッカイロ。
9時に起きると朝焼けがラゴ(沼の大きなもの)に映ってキラキラと輝いていた(上記の写真)。なんて美しい景色なんだろう。と感激しつつ、パパたちと朝食をとっている間に雲行きが怪しくなって雨が降り出した。えええ?困ったな~。

パパはチェーンを探しに出かけ、30分ほどしてから「めちゃくちゃ安いチェーンが買えたよ!!」と普通なら2万円くらいするものが4千円で買えたと大喜び。でかした!といいつつ、さあいよいよ、ここから80k離れた国立公園へ出発。

雨が降ったり止んだり・・。これが「ぞうの沢山いる岩のある山だ!」と教えてくれた。岩の形が象の群れのようなのが解るかな?
国立公園の入り口で入場料を払うのだが、旅行者と地元民とでは料金が全く違うので、パパとママが挨拶をしている間、後ろで私たち3人は帽子をふかぶかとかぶり、口までマフラーをまいて下を向いていたw。うまく地元民になりすまして無事通過。
どんどん山道を行くと小雨が雪に変わり出した。グレーの沼に突然、真っ青な氷がポツンと見えだし・・・「おお、あれか!」



遂に氷河公園へ到着。Rioが一昨年の誕生日にここに連れて来てもらった時の写真を沢山見ていたので「ああ、ここだ、ここだ!」と感慨深い。
さらに車を停めて、氷河探検に。寒さが半端でない上に小雪が降り出したので、長時間いることはできなかった。だから前回のヴィデオで氷河が崩れ落ちるのが見れたのは相当ラッキーだったのね、といいつつ私たちは写真を撮って早々に退散することに。

帰り道で氷河の近くに行ける場所を発見。パパ(ファビアン)はここで1000年以上前の氷をコップに入れてウイスキーを飲もうと企んでいたのだ。私とママ(ヴェロニカ)はあまりの寒さに車の中で待っている事になった。2人だけで会話もほとんど通じないのに、なぜかアルゼンチン国歌を2人で合唱したり、楽しい一時だった。

ようやく彼らが戻って来て、1000年の氷の入ったウイスキーを一口いただく。そしてみんなで持って来たパン、チーズ、ハムをはさんでサンドイッチを車中で食べる。なんだかとっても凄い体験だな~。なんてこの時はこのくらいで感動していたのだが・・・。
バンガローに戻る1時間のドライブの途中で雪が大雪に変わり始め、私たちが車を押したりしたが、ついに坂をのぼらなくなってしまった。男たちは酔っぱらいつつも力を合わせてチェーンと格闘。Rio Gallegosに住んでいると、なかなか雪が降らないので、パパはチェーンをつけたことがないのだ。日本のチェーンとも違うのでこれがまた大変な作業。慌てて持って来たホッカイロをパパの背中にペタリと貼ってあげるとパパは大喜び。ホッカイロ、こちらにはない優れもの。もっと日本から持ってきてあげればよかったなあ。
30分以上かかってようやくチェーンを装着。無事にバンガローに戻る事ができた。今夜もここに泊まるのね。と思ってくつろごうとしているとノックの音。ファビアンが「これからRio Gallegosに戻るよ。」
えええ?もう帰るの~~?ゆっくり休めると思ったのに・・・と思いつつも急いで帰る支度。「雪はほとんどなかったので、少ししたらチェーンをはずすよ。」そう言って、バンガローをあとにした。
ガソリンも入れて、カラファテの可愛い街を出た途端、止みそうだった雪が吹雪に変わり、どんどんと積もり出してきた。チェーンをはずすどころではない。前方が見えないくらいの猛吹雪。ゆっくりと走るパパの運転はいつも以上に慎重だったので安心してウトウト・・・。すると突然キーっとブレーキの音で目が覚め、気がつくと車が一回転して山はだにぶつかって止まった。ひえ~~~、怖いよ~~~(涙)。
対向車がいなくて、しかも崖側でなくて本当に助かった。車も速度がゆっくりだったので、それほどの被害もなく・・・・。とりあえず、一回転してまた何事もなかったようにパパは走り出した...。こういう時に話ができないというのは良い事なのか、悪い事なのかわからないけど、また平常心でBGMを大音量でかけながら鼻歌を歌うパパに命を預ける気持ちはフクザツ・・・(汗)。

またウトウトし始めると今度はカッカッカッと変な音が聞こえ出した。左のチェーンがはずれたようだ。吹雪の中でまたまた男たち3人でチェーンをなんとかしようと格闘。しかし、結局左側のチェーンは壊れ、取り外す事に。神様、これ以上問題が起こりませんように、と私たちは祈るだけ。頭の中に「北の国から」で遭難しかけるシーンなども頭に何度もよぎった。なんでこんな大変な夜にわざわざ戻ろうって言ったんだろ、とちょっとパパの奇抜な判断をうらめしく・・・。
「これがパタゴニアなんだよ!!」とパパは叫んだ。Bienvenido(ようこそ)!!!! とみんなで笑うしかなかった。
さらに1時間ほどして、ついに右側のチェーンも壊れた。「くそっ、今度は高いチェーン買わないとな。」とパパがつぶやきながらチェーンなしで雪道を行く事に・・・。ただ、ひたすら真っすぐ平な一本道で対向車もほとんどない事が幸いして、無事に家にたどり着いた。来る時は4時間,帰りは7時間かかってしまった。くたくたになってドロのように眠った私たちの絆は今まで以上に深くなった。しっかし濃すぎるぜ、パタゴニア!!

途中に一軒だけレストランがあって、そこでようやくスープにありつけた。パパの背中にはホッカイロ。
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