La douce vie

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フィギュアスケート:勝手にぐらンプリ 2011-2012

2012-05-14 | figure skathing、ice show
今年も恒例ということで・・・

フィギュアスケートの競技を見ていると、相撲とか映画みたいになんとか賞とかあげればいいのになー、と思います。
例えば
・新人賞:タクトゥミシュワ選手
・敢闘賞:羽生選手
・功労賞:ケビン・ヴァン・デル・ペレン選手
・技能賞:チャン選手
みたいな感じ。あと、プログラム・オブ・ザ・イヤーとか・・・それは以下でやりまーす。




SP、SD:

佐々木彰生:「日本舞曲第五番」、「指打銀盤切捨御免」
素敵でしたねー。これだから全日本は面白い。と思いました。
あの曲で踊るのってかなり難しいと思うんですけれど、ダンスセンスが素晴らしいし、振付もよかった。

庄司選手:「ハ・チャ・チャ・チャ」
「チャ」の数が多いのか少ないのか自信なし(笑)
昨シーズンに庄司選手を気に入ったのは間違いではなかった、と改めて感じさせられたSP。
大人のジャズを時にcoolに時に軽快に踊ってしまうダンスセンスと技術。今シーズンはジャンプが不安定でしたが、スピードにのったクセのないジャンプは取り戻したら大きな武器になります。長い目で見守りたい選手です。

レオノワ選手:「パイレーツ・オブ・カリビアン」
溌剌とした表現のレオノワ選手にぴったりのプログラム。

小塚選手:「インナー・アージ」
このプログラムはスケーティングスキルと表現を同時に楽しめるいいプログラム。「テイク・ファイブ」同様、小塚選手はジャズを滑りこなす感性がある。国別のSPで袖のキラキラやっと気付きました。

高橋選手:「In the garden of souls」
フレンズで見た時は「どんな風に化けるかな?なんて思ったのですが、NHK杯でがらっと変わりました。
私のイメージとしては囚われた黒い野生の猛禽類。最後のステップでは檻から逃げるために羽根が抜け落ちても狂おしいまでに暴れる、もがく印象。
コンテンポラリー系(と私は思う)の曲で鮮やかな解釈をしたプログラムってなかなかないと思う。彼の表現力の器の大きさを改めて知らしめる作品になったと思います。
世界選手権でナタリーが演技中に拍手してくれていて嬉しかった(国別でも)、国別でも他の国のスケーターがスタオベしてくれていて、あのゆるい雰囲気がよかったな。
シーズン当初は今シーズンにSPに4回転入れるなんて考えもつかなかったけれど、羽生選手に(文字通りフレンズの時)背中を押され、跳び始めた(?)4回転。SPに組み込みましたもんね。
NHK杯であの高得点が出た時、「これは4回転なしでもパトリックと競い合う射程範囲の点数が出た」と思ったものですが、そこで、3-3を卒業してしまうところが常人離れした考えというか・・・。

ヴァーチュ&モイヤのSDは昨シーズンのFDとやっぱり曲が一部一緒ですよね、好きだけど、昨シーズンの方に(衣装も振付も)軍配(私好み)かな。同じと言えば、2008年のNHK杯のEXをFDにリニューアルした包帯ぐるぐるのナタリー、超美しかった。
フェルナンデスのSPもよかったけれど、なんとなく4回転の印象ばかりが残ってしまう。それだけの選手じゃないのに。アボット選手のSPは彼らしいダンスっぷりでよかった。



FS、FD:

鈴木選手「蝙蝠序曲」
曲想の華やかさを存分に生かしたダンスプログラム。一挙手一投足エレガントでした。いいプログラムで世界の大舞台でメダルを取るというのは嬉しいことです

アシュリー・ワグナー選手:「ブラック・スワン」
なんといってもコレオ・スパイラル。せっかく「コレオ」になったのだから、ユニークなスパイラルがみたい、という期待に応えた映画のイメージを彷彿とさせるメタリックな腕の動きが本当に気に入りました。国別でも盛り上がりました。

高橋選手:「Blues for Klook」
JOで見た時、「これは万人ウケしないかもしれないけれど、私は昨シーズン以上に気に入った」と思ったのですが、蓋を開けてみれば欧米でも絶賛されるプログラムとなりました。
SPも含め、素人の私が見ても昨シーズンとは明らかに変わったスケーティングにもぴったりのプログラムでした。今シーズンは気がつけば足元に目が行くようになりました。
ブルースと言えば退屈というイメージを覆す傑作を作ったカメルレンゴ氏に感謝したい。

町田選手:「ドン・キ・ホーテ」
ステファンが他選手に対してもフリーの競技プログラムも傑作を作れると証明した作品だと思う。バレエにも深い造詣があるステファンとステファンの要求に応えるダンスセンスのある町田選手だから可能になった作品。
残念なのは、重要な大会で一度もクリーンに滑れなかったこと。このプログラム、来シーズンもう1度見たい気もしますが。

サミュエル・コンテスティ:
いつも楽しいプログラムですよね。4回転はなくてもプログラムの隅々まで意識を張り巡らしていて、表情も上半身の表現も豊かで、コンテスティ選手のプログラムに対する美意識を感じるプログラムです。

川口&スミルノフ「月の光」
今まで傑出した技術にばかり目が行きがちでしたが、静かな情感漂う素晴らしい作品でした。

デービス&ホワイト「蝙蝠序曲」
最初は二人にワルツかぁ、と思ったのですが、上流階級のマダム顔(ワタシ的に)のメリルと金髪巻き毛のデービスの燕尾服がよく合う。
彼らの豪快さが、曲の華やかさと見事にマッチ。最後の開脚リフトも曲の華やかさにぴったりです。そして最後のリフトのメリルの腕のポジション、あれで痛くないのかな?いつも「えぇぇぇっ!!」って驚いてしまいます。

高橋&トラン「ケベックの協奏曲」
音楽の一番美しいところで美しいリフトが入るところが素敵。

シブタニ兄妹のプログラムも好きです。グレンミラーの曲と彼らの誠実さみたいな雰囲気がマッチしていて。でも、こういう曲にマッチしすぎると他の選曲の時の評価が難しくなるかな、と考えさせられたり。でも、SDのラテンも後半は変えてきて頑張ってましたね。アボット選手のFSの選曲のよさ、よかったなぁ。アシュリーのSPもよかった。というか、アメリカの女子選手のプログラムはいつも平均点以上に好きなものが多い。真央ちゃんのシェヘラは選曲を知った時「えぇっ!」て思ったけれど、彼女にあった編曲でよかった。小塚選手の「ナウシカ」、ブレジナ選手、ナン・ソン選手、トマシュ選手のFSもよかった。




EX:

パトリック・チャン選手:「Mannish Boy」
今のチャン選手はなんだか「強すぎる朝青龍」を思い出しましね。まぁ、それはおいといて、パトリックのプログラムって1年目はあんまり感心しないんですけど、2年目ってかなり気に入るんです。でも、2年目のはここでは載せないので、あまり書く機会ないかも。そういう意味では真央ちゃんの「愛の夢」はお気に入りだけれど、今年は書かない。
このEXはパトリックのダンスセンスも発揮されたプログラムで、足元だけじゃなく、ダンスもの楽しめるいいプログラムでした。MOIで披露してくれてよかった。スケーティングスキルとエンターテイメントが融合した魅力的なEXだと思う。

今井遥選手「I'm into something good」
今井選手のフェミニンな魅力にマッチした素敵なプログラム。春になったら街へ出よう!てな感じが素敵。
衣装もワンピースといった雰囲気が曲想にマッチしています。

サフチェンコ&ショルコビー:「moon over the lake」
見るたびに鳥肌がたつプログラム。今シーズンのEXで一番好きです。

町田選手:「Do'nt stop me now」
昨年に引き続き、クイーンですが、よかったですねー。プリンスでも一番盛り上がってました。来シーズンはプレッシャーを力にして頂きたいものです。

ステファン・ランビエール:「Don't Stop The Music」
これぞ、ショープログラム、という素敵プログラム。あの曲の長さ、間。これを持たせられるのはステファンだけしかいません。日本でも、大きなリンクでこれをみたい。

パン&トン:「愛の夢」
この曲も真央ちゃんのFS同様好きっていうのもあるんでしょうが、フレンズで生で見た「愛の夢」は格別でした。
ペアって生で見るとリフトやスロージャンプは他にないすごい迫力です。

荒川さん:「ネッラ・ファンタジア」
荒川さんのスケーティングと表現が映えるプログラム。今シーズンの中で一番好き。とはいえ、いつもと違う雰囲気の「On the Radio」や「fly me to the moon」もぜひまた滑ってほしいです。

THE ICEの真央ちゃんと小塚君のルパンもよかったし、アダムとミライちゃんのデービス&ホワイトのカバー?もよかった。





衣装:

鈴木選手:世界選手権での「蝙蝠」
衣装によっては肩幅が小さく、本当は小さいお顔もつぶらな瞳のお陰で大きく感じてしまうことが多かったのですが、この衣装は鈴木選手のスタイルがとてもよく見え、歳相応の落ち着きもフェミニンさも残ったよい衣装でした。

サフチェンコ&ショルコビー:「moon over the lake」
別に衣装は派手なのがいいと思っている訳ではありません。本人に似合っていること、曲想に合っていること、これが私の求めること。
モダンなプログラムにマッチした衣装。男性のスタイルがめちゃくちゃいいので、こういうシンプルなのだと余計映えますよね。

高橋選手:NHK杯以降の「In the garden of souls」
NHK杯で衣装が変わって、こちらの曲想の解釈もだいぶ変わりました。「衣装なんて何でもいい」というスケーターも多いけど、衣装と曲想の関係って大事だと思う。

町田選手:「Do'nt stop me now」「ドン・キ・ホーテ」
眼鏡をかけた学生くんがロックスターを夢見るという雰囲気が分りやすいよいマッチした衣装です。
「ドン・キ・ホーテ」もTHE衣装という感じでいいですね。織田選手の「セリビア」を思い出します。

庄司選手:「ハ・チャ・チャ」
随分大人っぽい衣装だな、と思ったら、宮本さんがデザインしていたんですね。
庄司選手と曲想にぴったりでした。

今井選手「I'm into something good」
ワンピースっぽい衣装コンセプトが「春になったら外へ出かけよう!」という曲想を感じてよかったです。

荒川さん「ネッラ・ファンタジア」
本当に衣装が綺麗!ギリシャ神話の妖精のよう。

シェイリーン・ボーン「WAKA WAKA」
ダンスもいつも本当に素敵!それにこの衣装!背中の大きな石?(ビーズ?)使いが魅力的。プログラムもシェイリーンらしいダンサブルなプログラムで素敵でした。


アリッサ・シズニーの衣装はいつも安定して私好み、荒川さんもそうですね。真央ちゃんの変更したSP,FSの衣装替えも今回は私好みだった。ペシャラ&ブルザの衣装は好きだけれど、2008年の時と同じだろうか?ペシャラの方が印象に残っている(包帯ルックが似合っていた)。
イリニフ&カツラポフ組の女性の髪型が「イライザっぽい(←キャンディ・キャンディ世代)」と思っていたのですが、国別ではイライザっぽくなかった。くっきりしたリップライナーもナチュラルになってました。日本のヘアスタイリストの方がアレンジしたのだろうか?






・「花は咲く」の本田さん、歌うまい!荒川さんも高音部を綺麗に歌っていましたし、美しかった。

・トラン、日本国籍取得意思とのこと。最近、カナダの国籍を取るのは結構難しくなっていると聞いたことがあるので、彼のこの先の長い長い人生を思うと一大決心だなぁ、と思う。

・国別は前回もそうでしたが、今回も「こんな時期に選手を連れてきて、怪我させたらどうするんだろう?」という感じはありますが、スケートファンとして何も考えずに見るにはとても楽しい競技でした。恐らく、最後の方は「国別」でなく、ボーダレス・ワールドになっていったから。それも、観客がどの国のスケーターにも惜しみなく声援を送り、プログラムを満喫していたからじゃないかと思います。他の国だったら、自分の国しか応援しない国もあるだろうし、キスクラで行き来する気分にもならなかったと思う。
とはいえ、世界王者が3組とも順位を落とすという暗黙の了解やらお約束はなかった感があり、来シーズンは来たくないというトップスケーターが更にいるんじゃないかな、と思います。ロシアもトップメンバーは来なかったし。しかし、SB更新するチャンスもあり、世界選手権でPBを伸ばせなかったスケーターは再チャレンジのチャンスありということか。

・もともとナタリー好きだったけれど、あのノリのよいキャラクターでますます好きになった。

・キャラと言えば、温厚なキャラのマーヴィン。松岡修三(呼び捨て)が高橋成美選手のことを「like a monkey」というのをすかさず「コアラ」と訂正していた。そう、いくらおサルさんはかわいいとはいえ女の子に対して「おサルさん」と
「コアラ」では大きな差があるのよ、修三、それに比べてトランはさすがジェントルマン。いい相手とパートナー組んだねぇ。(←そこ?いや、そこも必要だろう)


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