La douce vie

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フィギュアスケート:全日本選手権2006女子FP

2006-12-30 | figure skathing、ice show
昨日に続き、女子のフリー。

今年の代表選考は浅田、安藤選手は確実とみていて、残りの3人目を注目していました。
村主選手と中野選手。実力、実績は村主選手が上。そして村主選手は選曲からして昨年同様、いや昨年以上に切実に世界選手権の出場に強い意欲を感じていました。昨年のトリノへピークをもっていった選手達がほとんど休養をとる中、村主選手の精神力の強さには敬服していた。
しかし、今年の村主選手は試合を重ねる毎にトーンダウンしている印象。フリーの後半でかならずジャンプのミスが出ていた。そして今回も。
対する中野選手は世界選手権で披露しなかった3Aに挑戦。確実に3位になりたいなら2Aをクリーンに決めて加点を取った方がよいのに敢えて3Aに挑戦したのは強豪ひしめく全日本に対する強いアピールではないかと思う。転倒後はミスを引きずらず、素晴らしい演技を披露。最終グループの中で腕を使った表現が一番美しかった。
やっと手にした全日本のメダルと世界選手権のチケット。昨年のExの素晴らしい「アメージング・グレース」で見せた中野選手の世界をもう一度世界の人達に披露してもらい。
安藤選手は肩のアクシデントに見舞われながらも、最後まで気力を振り絞った。あの時の観客の拍手は同情ではなく、「今年一年本当に頑張ったね」という拍手だったと思う。
そして初優勝の浅田選手。もう言うことは何もない。浅田選手は未開拓の領域を一人つき進んでいる。


フィギュアスケート:全日本選手権2006女子 世界最高の勝負

2006-12-29 | figure skathing、ice show
今、全日本女子ほどレベルの高い試合は他の国であるだろうか?
昨年の1位の村主選手は世界選手権2位、2位の浅田選手はGPファイナル優勝、3位の荒川選手はトリノ金メダル。と、日本で表彰台に立つことは世界の表彰台に立つことを意味するといっても過言ではない。それだけでなく、中野選手はGPファイナル3位、恩田選手、安藤選手はGPシリーズで表彰台。表彰台に上れなくても世界のトップレベルに位置しているし、逆に少しでもミスをするとどんなに強い選手でも順位を落としてしまう。それが今の全日本女子である。

荒川選手のいない今大会、私が一番楽しみにしていたのは太田選手だ。復帰して間もないだけにスピード感、ジャンプの高さなどはまだまだだけれどノーミスの演技。彼女の表現力、演技力は他の選手とは一線をかくす。私が審判なら彼女の演技力、音楽の解釈に20点くらい与えているだろう。いろいろ考えてみたが、世界で彼女と並ぶほどの演技力をもった選手を私は知らない。

表現力といえば、浅田舞選手、武田選手もとてもよかった。世界選手権では枠はたったの「3」しかない。世界の人々は日本にはこんなに素晴らしい選手が沢山いるのにたったの3人の演技しか見られないのだ。私達はなんて贅沢なんだろう。

そして、技術、表現力とバランスがとれている中野選手。ジャンプの巻き足が気になるもののやっと完成された「SAYURI」をみることが出来た。(太田選手はおいておいて)女子で一番よかったと思う。

恩田選手はSPの曲を変更して試合に臨んだ。正解だと思う。強い恩田選手が帰ってきた。村主選手は珍しくミスをしたがフリーでの巻き返しに期待したい。

首位争いはやはり浅田真央選手と安藤選手。私は浅田真央選手の得点をみて「男子かっ!」とつっこみたくなってしまった。フリーが楽しみである。

フィギュアスケート:全日本選手権2006男子 好敵手

2006-12-29 | figure skathing、ice show
GPファイナルの時に高橋選手と浅田選手には世界選手権代表を既に手にしてしまっていた。しかし、私は全日本選手権まで待つべきだと思った。なぜなら、高橋選手と織田選手のライバル関係は拮抗しており、お互いを意識することでこの1年二人は非常に成長したと思う。昨年の女子のオリンピック代表選考のようにぎりぎりの緊張感での闘いに打ち勝った後での世界での活躍は素晴らしかった。だからこそ、ぎりぎりの試合まで二人を競わせるべきだと感じていた。

しかし、そんな考えは不要だったようだ。昨年の因縁の逆転劇は二人にとって同じくらいの悔しさを残した。今年はそのリベンジの大会だった。

高橋選手にしては珍しくSPでの表現が冴えなかった。ミスしないよう1つ1つのエレメンツを注意深く滑っているようだった。
織田選手も演技前にいつもの笑顔がなかった。しかし、演技は素晴らしく、NHK杯と比べて高橋選手との点数の開きが出たことが不思議だった。

そしてフリー。高橋選手と織田選手の点数の差は僅かでフリーの苦手な高橋選手に少しも油断のできない状態だった。
織田選手のフリーはSPと違って個性が薄れてしまう。後半へ向かう時、高らかな音色に乗って両腕を開き、片足で滑るシーン。織田選手はあっさりとやめてしまうが、ウィルソン氏は演技の見せ場の山場として考えたのではないか?と思う。
織田選手は転倒こそあったものの、最後まで滑りきり高得点をマーク。高橋選手にプレッシャーをかけた。
最終滑走者の高橋選手。ジャンプ、スピン、ステップのすべてが今年最高の滑りである。最後のストレートラインステップまで疲れを感じさせず、仮面を脱ぎ捨てた。高橋選手の完璧なフリーをやっとみることが出来た。

小塚選手は久々に自滅してしまったが、フリー全体を通しての疾走は少しもスピードを落ちない素晴らさは高橋選手や織田選手にないものかもしれない。

ちなみに今大会の裏MVPは神崎選手に与えたい。村主選手、高橋選手と同じ曲を使ったにも関わらず、表現力が素晴らしく、私を魅了した。

大会後、織田選手は悔し涙にくれていた。努力が足りなかった、高橋選手は自分にないものを総て持っていると言っていたが、努力をしなければ世界歴代3位のパーソナル・ベストを出せないし、織田選手も高橋選手にはない柔軟性、ジャンプの完成度の高さ、スピンの流麗さを持っている。
二人のよきライバル関係は来年の世界選手権の枠「3」を掴んでくると信じている。

最近読んだ本・5

2006-12-26 | book/comic
「イタリア・トスカーナの優雅な食卓」宮本美智子
・出版されたての頃、一度読んだことを忘れていたが、本を読み出して思い出した。ただし、前回はイタリア旅行前で今回は旅行後なので、風景や食べ物、イタリア人気質などが生きた文章として伝わってきた。それだけで面白さが全然違う。

「コレデオシマイ。」山田風太郎
山田風太郎氏晩年の対談集。大エンターテイナーの山田氏の頭の中を少し覗いた気になれる1冊。

「セブン・イヤーズ・イン・チベット」ハインリヒ・ハラー
捕虜収容所から脱出。死に物狂いで山を歩きつづけ、チベット人の暖かさに助けられ、時にチベット人を騙し、外国人が決して入れないと言われているチベットのラサへ入り込み、若き日のダライ・ラマの家庭教師になってしまうという物語以上に波乱万丈な話。
最初は登山家のエッセイとして最後は数少ないダライ・ラマの素顔を知る貴重な1冊。

ジョン・レノン By ”Happy Xmas (War Is Over)”

2006-12-24 | music
街角はクリスマス一色。住宅街のイルミネーションもすごくなってきていますね。
買い物をしていてもクリスマス・ソングが流れてきます。
ジョン・レノンのこの曲はとても大好きで、TVやラジオで流れていたり、デパートで安っぽいアレンジで流れていても小声でいっしょに歌ってしまいます。
「 War Is Over 」に小さな祈りを込めて・・・

listen試聴

映画「アマデウス」

2006-12-20 | cinema/観劇/舞台
NHKの毎日モーツアルトを見ているせいもあって、最近すごく観たくなった作品
子供の頃観たときにはなんだかちょっとしたトラウマになりそうな恐怖感のある映画だったので、最近になるまで観ようと思わなかったのですが・・・。

映画の冒頭「モーツアルトを殺したのは私」と精神を病んだ老サリエリの告白から話が始まる。
努力して宮廷音楽家にまで出世したサリエリが子供の頃から有名だったモーツアルトと出会う。神童と言われたモーツアルトはサリエリからみて幼稚で下品極まりない、にも関わらず彼の紡ぎだす旋律はサリエリにとって手に届かない才能である。嫉妬したサリエリはモーツアルトの作品を誰よりも愛すると同時に誰よりも妬み、作品もモーツアルトも抹殺していこうとする。
舞台の脚本を基に描かれたこの作品は実際の史実とは少しかけ離れているが話の要所要所にオペラの舞台シーンが贅沢なセットで盛り込まれており、非常に見応えのある作品に仕上がっている。

フィギュアスケート:GPファイナル男女フリー

2006-12-17 | figure skathing、ice show
SPに引き続き、FP。
偶然にも高橋選手のニュースを先に聞いてしまい、その内容が「途中で崩れ・・・」という表現だったのでがっかりきていたのですが、実際TVでみてまったく印象がかわりました。
本人が言っているとおり、後半辺りから明らかに具合の悪い顔つきになっていて本当に演技を止めそうな気配すらありながらなんとか滑り通した高橋選手。表情がはっきり分からないであろう客席からは同情ではなく、よい反応の拍手だった気がします。体調管理は本人の責任でしょうが、よくがんばったと言ってあげたい。

女子は体調が悪かったと言っていた安藤選手。私には選手紹介の時からはりきりすぎているように見えた。出だしの腕の振り回し方、相当気合が入りすぎているように見えた。やはり安藤選手はこのプログラムの曲への理解をもっと深めるべきではなかろうか?という思いが強くなる。モロゾフコーチは決して魔法使いではないのだから、彼にプログラムを作ってもらうことが演技力につながることではないと思う。
浅田選手はメディアにトリプル・アクセルの成功率が下がった、と嘆かれているが私はそうは思わない。普通のトリプル・アクセルが安定しているからさらに上のレベルのステップからのトリプル・アクセルにしているのだし、SPで1位を堅守しているならFPでステップをはずそうとしない浅田選手は確かに「アグレッシブル」だと思う。
安藤選手も浅田選手もジャンプがすっぽぬけて建て直しがきかなかった。二人とも優勝を強く意識していたのだと思う。浅田選手はプレッシャーはなかったと言っていたがやはりプレッシャーを感じていたのだと思う。昨年のスルツカヤ、コーエン、荒川選手が苦しんだプレッシャーを今シーズン若手の二人ははじめて意識しはじめたのかもしれない。

GPファイナル:男女SP

2006-12-16 | figure skathing、ice show
GPファイナルSP。
ウィアー選手のSPは今までと違ったアプローチでそれはそれですごくよいと思うのですが、力強さよりは優雅さの方がより魅力を出せると思いますね。
高橋選手は演技中に急に消えてしまったことにびっくり。生中継じゃないですよね???高橋選手のチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲へのアプローチはなんてうっとりさせられるのでしょう。昨年はムーラン・ルージュの方が好きだったけれど、今年は断然チャイコです。曲調にあわせて違うアプローチができる、私にとって本当に魅力のあるスケーターです。NHK杯のFPは奇跡だったなんてことはないように、明日も頑張ってもらいたいです。
織田選手はアメリカでも感じたけれどロシアでもなんだか人気がありそう。勝負に強い選手なのに珍しく大きく崩れましたね。でも織田選手はFPに引きずる性格ではないので、明日の出来が楽しみです。
崩れたと言えば勝負に対する集中力が素晴らしい村主選手は不運なアクシデントでアップの時間がなかったとのことで珍しく大きく崩れた感があります。トップ争いは予想していたとおり、安藤、浅田、キム選手の闘いになりました。
新しい採点システムはこの技が出来ればレベルが上がるとかはっきりしているので、若い選手やアジアの選手に向いているように思います。今後、浅田選手やキム選手のような新採点システムを器用にこなす選手がアメリカやロシアからも誕生するでしょう。
安藤選手は演技よりもなによりもインタビューの受け答えがきちんとできるようになったことを一番評価したい!!!ジュニアの頃から天才と言われた高橋選手や安藤選手は才能を発揮しきれずにいたけれど、浅田選手や織田選手といった年下で実力と安定力のある選手に刺激されて覚醒した感がありますね。