「偉大なるしゅららぼん」万城目学

「偉大なるしゅららぼん」万城目学

相変わらず、ＳＦと青春物の両輪のストーリーの作りがうまい。

琵琶湖の水で「力」を得て、その力で地域を牛耳る日出家。高校から日出家の本家で世話になりながら、修業することになった涼介。

本家の長男であり従兄弟の淡十郎。

淡十郎は勝手に制服も自分の好みで色を変える。それを涼介は勝手につき合わされる。

淡十郎に手を出すと、とてつもない復讐をされる。。。と、学校ではアンタッチャブルな存在。

同じクラスにはライバルである棗家がいた。恋愛も絡み、小競り合いをする毎日だが、そこへ、さらに思わぬ敵が現れ・・・

前半の高校生活の日常（ふつうではないが）から、動きのある後半と読み応えがあります。