La douce vie

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「米国一家、おいしい東京を食べつくす」マシュー・アムスター・バートン

2016-05-23 | book/comic

これは、あれだよね。。。英国一家のパ×リ・・・二匹目の泥鰌だよね・・・。

と、のタイトルを見た時からそう思ったのですが、表紙の絵のかわいらしさに惹かれて、パラパラっとページをめくると、さらりと読めそう。

フード・ジャーナリストの筆者は平均的なアメリカ人ではないと思う。なぜか、日本に興味を持っていて、子供のアイリスちゃんと日本へ旅行する夢を持っている。ある程度、日本語を解し、「美味しんぼ」を愛読している。

そんなある日、奥さんから「そんなに日本に行きたければ、1か月くらいアパートを借りて、滞在してみたら?」と提案される。

こうして、一家は中野の小さなアパートを借り、そこを拠点にいろいろなところに出掛ける。フードジャーナリストの筆者はラーメン、寿司、天ぷらだけでなく、様々な和食に挑戦する。コンビニに行ったり、スーパーで買い物をして、自分で料理を作ったりもする。

私はかねてから、一般的な欧米人に油脂をあまり使わない和食は美味しいと思えるのか疑問に感じていたのですが、この筆者の場合は元々和食に理解がある方だと思う。彼のアメリカの家の冷蔵庫にはアジアン・マーケットで買った調味料が入っている。初級者レベルだけど日本語を理解している。ただ、どろどろネバネバ系は苦手らしく、とろろやジュンサイはここまで言うか、というような下品な表現をする。

また、小さなアイリスちゃんがカワイイ。一人でスーパーで買い物をする体験をしたり、キッザニアで職業体験をしたり、ジブリ美術館に行ったり、子供が親といなくても安全でいられる環境に感心し、アイリスちゃんに実践させる。(でも、日本の安全神話を過信しないでほしいと終わったことなのにちょっと心配してみる私)食事とは関係ない話も興味深い。

正直、最近、あまりにも「日本って素晴らしい!外国人から見た素晴らしい日本!」みたいな企画が多くて、食傷気味だったんですが、この本は久々にさらりと面白く読めました。