第5回傍聴(令和2年12月14日 13:30〜15:00 205法廷)裁判官小野裕信外2名 裁判員6名
刑事事件 殺人未遂事件 裁判員裁判
今日の予定は民事事件の貸金返還事件の証人尋問を傍聴する予定でしたが、
取り止め(日程変更)になっていました。
予定を変更して初めて裁判員裁判の刑事事件を傍聴しました。
午前中に証人尋問等が行われたようで、午後は検察官の論告求刑と被告側の最終陳述が行われました。
興味深かったのは刑罰の期間を決めるのに、求刑相場を検索して決めていた事でした。
検索ワードを複数入力して同種事件を参考に決めたことを説明していました。
検察官が5年から7年の刑期が判例上多いことを説明して、
これより軽くする事情は無いということので、5年を求刑していました。
被告人代理人弁護士は、検察側の検索キーワードに、
損害賠償をし示談が成立していることと、被害者が宥恕していることを加え検索すると、
執行猶予付きの判決が望ましいと主張していました。
刑期判断が裁判所のデータベースを検索して決められることが驚きでした。
被告人は特別に言うことは無いと、最終陳述をしませんでした。
判決は12月16日(水)の午後3時の予定です。
犯罪の重さで考慮されることは主に3つあるということでした。
一つ目は犯状(行為の危険性)2つ目は殺意の強さ、それから結果の重大性でした。
上記の検索結果とこれら3つの具体的な事情を考慮して刑罰が決められるようです。
民事事件の傍聴と異なり、被告人が入廷して来た時は気持ちがわさわさしました。
被告人は手錠と腰紐で2人の刑務官と一緒に入廷して来ました。
手錠が見えないようにされていました。手錠は裁判が始まる直前に外されました。
傍聴終了後も重いものが心に残りました。