まさおさまの 何でも倫理学

日々のささいなことから世界平和まで、何でも倫理学的に語ってしまいます。

はかどりネコさん

2009-09-27 12:28:20 | お仕事のオキテ
仕事をしていてミョーにはかどってしょうがないというときはありませんか。
ふだんは遅々として進まず、気も乗らないし、逃避ばかりしてしまうのに、
なにかのきっかけで一度波に乗ると、もう憑かれたように時の経つのも忘れて、
仕事にのめりこんでしまうというようなことはありませんか。
私の場合、仕事というと論文であったり委員会資料であったり、
いずれにせよ文章を書くという作業が中心になりますが、
書く内容もあとからあとからいろいろ思いついてしまうし、
実際の文もいい接続詞とか、いい言い回しがすらすらと思い浮かんで、
長い文章が苦もなく書けてしまうなんていうことがあるのです。
こういうときはものすごく集中力が高まっているので、
お腹が空いていることも、終電がなくなりそうなこともすっかり意識から飛んでいます。
まあめったにこういう状態になることはありませんが、
ごくまれにこういうときがやってくるのです。

スポーツの世界ではこういう状態のことを 「フロー状態」 と呼ぶそうです。
ものすごく集中力が高まって最高のパフォーマンスを発揮できてしまうような状態のことです。
スポーツの場合は、試合のたびにコンスタントに最高のプレーができなくてはいけないので、
メンタル・トレーニングとかスポーツ・コーチングなどによって、
いつでもこのフロー状態に入れるように訓練するわけです。
福島大学の白石豊先生がこの道の権威であることは皆さんもご存じの通りです。

しかし私の場合は、まったくコントロールできていませんので、
いつこのフロー状態がやってくるか、皆目見当がつきません。
たいていは締め切りギリギリになって、
もう絶対間に合わないとほとんどあきらめかけた頃に、
急にフロー状態に入って、なんとか事なきを得るということが多いですが、
けっきょくフロー状態はやってこなかったとか、
締め切りとは関係なく急に盛り上がっちゃうこととかも稀にあり、
まったく予測が立たず、計画も立てられないので、扱いに困っています。

そのため我が家では、フロー状態に入ることを、
「はかどりネコさんがやってきた」 と呼んでいます。
『ぼのぼの』 という哲学マンガをご存知でしょうか。
主人公のぼのぼの (ラッコ) をはじめとするゆるキャラたちが、
ミョーに間の抜けた、しかしそれがゆえに根源的かつ哲学的な会話を交わす4コママンガです。
そこに登場してくる唯一の知性派が 「スナドリネコさん」 で、
そのキャラとゴロに引っかけて、
仕事がミョーにはかどるフロー状態のことを 「はかどりネコさん」 と命名し、
コントロール不能でいつ入れるかわからないフロー状態に入ることを、
「はかどりネコさんがやってきた」 と呼びならわしているのです。
はかどりネコさんは本当に気まぐれなので、いつやってくるかわかりません。
いつでもやってこられるように、パソコンのデスクトップには、
はかどりネコさんの画像 (冒頭の画像です) が貼り付けてあるのですが、
どうもそんなことはまったく意に介していないようです。
次の締め切りのときにはちゃんとやってきてくれるよう、心の底からお願い申し上げます。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 新たな命、新たな使命 | トップ | 「先生文化」 と 「さん文化」 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

お仕事のオキテ」カテゴリの最新記事