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アノニマスのISISに対する敵対心。

2015-02-10 23:26:44 | 社会
ハッカー集団の国際的なグループの「アノニマス」がシリアで暴挙を振るうISISに
宣戦布告した。事の事態はフランスのシャリル・エブド誌がイスラム教徒を冒涜した
記事を掲載したところこれにイスラム国内の信者がシャリル・エブドに対して襲撃事件を
起したことへの復讐となっている。「表現の自由」を巡る対立だ。

長引くシリア内戦から派生した過激なテロ集団は2015年には完全にISIS対世界という四面楚歌に
追い込まれたイスラム原理主義スンニ派過激派集団。

このアノニマスがISISに対して何をするかといえば、お得意の違法なIT技術を駆使してISISを擁護している
掲示板サイトをサーバーダウンさせたりするらしいです。
どんな方法を使って成し遂げているのかサッパリ解りませんが、銀行などのITセキュリティーでは
不正アクセスが有った場合はそのアクセス回路を丸ごとショートさせて侵入不能の状態にするそうです。

いうなればロックアウトの状態にするわけですな。
それ故、不正アクセスの痕跡が残った場合は正規のアクセスにも障害が出てしまう。それ程厳重にしてある。
こうしたハッキング集団を作り出した温床というのはCIAで、2000年代にもしもハッキングに成功した場合
それをすぐに報告してくれれば、それは犯罪とみなさず、今後の課題が発見されたとして扱う。
そしてハッキング成功者にはそれに応じた報酬を渡すという試みがあった。

変わったところではソフト開発に関してメジャーなOSではユーザーの多さからハッキングされる恐れが高いので
マッキントッシュやウィンドウズを使わずに別のマイナーなOS(オペレーション・システム)をソフト開発の
プラットホームOSに採用する場合がある。Linuxなどがその代表的な例として挙げられる。


アノニマスがISISに対して戦線布告しているのは解るがイマイチ効果が出ているものか疑問だ。
そもそもこの集団が本当にハッカー集団であるかも定まっていない中で当然のように工作活動の媒体として
隠れ蓑の役割を果たす場合もあるであろう。恰もハッカーの振りをして実はCIA関係でしたなんてオチも有り得る。

それを前提にネット内の情報を工作出来る手段を持つであろうアノニマスやCIAは何故問題となっている
ISISのYoutubeの動画を迅速に削除しなかったのであろうか?こんなことならば一般人の私にでも出来る事なのだが
アノニマスもCIAもそれを怠っているのか何らかの意図があるのか?

ISISの起した世界に対する処刑動画の拡散は世界中を恐怖に貶める以外の何物でもないと批判する勧善懲悪の声のみに
同調するかの如くISISに敵対心を芽生えさせる以外の発想が生まれてしまう効果を打ち消そうとしてるようだ。

ISISへの敵対心これだけの一色単の画一的な集団ヒステリックを起させ十分な判断能力を失わせた上で米国の
コントロールの内に置こうとする策略があるとするならば、これまでのISISが世界に与えた影響を吟味した場合
米国は情報操作を失敗したことになる。それも大失敗だ。

本来ならばISIS関連のサイトをシステムダウンさせる行為の方が「表現の自由」を奪う悪質な手段だ。
もしもこれがアノニマスではなく米国主導の下に行われたテロとの戦いの一部だった場合、逆に米国が
アノニマスの標的となってしまう。理由は勿論「表現の自由」を奪うものとしてだ。

「卵が先か鶏が先か?」でシャリル・エブド襲撃事件とこのアノニマスのISISに対する宣戦布告があるとするならば、
それはどちらも「表現の自由」を脅かす行為であると同時に因果応報という価値観の上に胡坐をかいた
アノニマスの正当化はあまりにもチープ過ぎる発想です。 こんなことで正義という名の上位相互が許されるのならば、
タダの集団ボトルアタッカーに過ぎないレベルの作戦だ。 態々ISISというテロリストを自作で作っておいて
米国の正義発動をしなければ、中東問題に踏ん切りが着かないならば、それは米国の空爆が八百長であることの証拠となる。

イラクの大量破壊兵器保持が濡れ衣だったようにISISもイスラム諸国から見たら濡れ衣にしか感じられないのかもしれない。
湾岸戦争の原油流出事故が濡れ衣だったようにISISがスンニ派過激派というのも濡れ衣かもしれない。
だからISISを擁護する人が現れても不思議では無い状況だ。

ISISを擁護するサイトがテロの温床と危惧とするならば、正規の手段を用いてサイトを閉鎖させるのが筋だ。
それをせずにアノニマスに頼るのは余りにも幼稚過ぎる戦術。












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