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名護市長選挙で“餓え殺し”

2018-02-13 23:35:15 | 国内国際情勢
2月4日沖縄県名護市長選挙の投開票が行われた。全国的な政治争点でもある普天間米軍飛行場移籍先の辺野古地区が

ある名護市なだけに注目度も高かった。現職で3期目を目指す基地反対派の稲嶺進氏と自民公明維新が支持する基地推

進派の新人の渡具知武豊候補の一騎打ちとなり、その結果が自民党の推す基地移設推進派の渡具知武豊の勝利となった。



この選挙の2週間前には同じ沖縄県の南城市でも市長選挙が行われ名護市長選の前哨戦ともみられた。候補者の政党勢力

構図は同じで、自民系(自民公明維新)とオール沖縄(それ以外の政党)でしたが、南城市長選では左翼系の新人で元衆議員の

瑞慶覧長敏氏が65票の僅差で勝利した。破れた古謝景春氏は3期12年でその役を退いた。 南城市長選挙はたかが一地方の

市長選挙されど選挙で、自民党から元幹事長の石破茂が応援入りし後の名護市長選を見据えて盤石の構えで選挙に挑んだはずが、

自民党系の候補者が敗れてしまった。


米軍基地の無い南城市では基地移設と経済振興策をセットにして売り込んでいる自民党のプランには特にメリットが感じられ

なかった。そもそも落ち目の政治家の石破茂だけを南城市に応援に出向かせたこと自体が失敗の原因になっていた。 しかし

この敗戦で自民党系の尻に火が付いたのか名護市長選挙では多くの自民党議員が応援に駆け付けた。自民党系は辺野古移設に

ついては選挙の争点にはせず敢えて回答を避けて、裁判の行方を見まもるとして完全にスルーを決め込む作戦に出た。


前回4年前の名護市長選とは違い今回は公明と維新のサポートがある3党連立候補、しかも2017年から在日米軍編成交付金も

ストップして兵糧攻めを固めたうえでの選挙戦。直前には中央からの応援が入り何よりもスケールに勝っていた。これだけの

要素が揃っていれば、普通に考えれば勝てないはずが無い選挙戦だった。 与党系の3党連合に自民党議員が中央から応援に

入りでほとんど勝って当たり前だった。


しかし渡具知武豊が当選してからは直ぐに去年2017年分と2018年分の2年分の交付金40億円が支払われる現金なやり口の自民党には

後になって始末の悪さが目に付いた。自民党にとっては渡具知武豊が勝って大成功のはずの名護市長選挙は出来る事なら要らなかった

兵糧攻めの爪の跡が手品のタネ明かしのようで、喉から手が出る程欲しかったはずの名護市での勝利を湿っぽくして呆れさせた。

なんだそういう事だったのか。政治力によって辺野古の住民の意識が変わったのではなく、形振り構わずの金権政治だったのか。

選挙には勝ったが内容では最悪の結果が出てしまった。 ましてや渡具知武豊は自民より公明党との結びつきが強い候補となると

今後は思うように辺野古移設が進まず更なる中央と沖縄でネジレを生むだろう。選挙は民意を反映してこそ価値があるものだ。

兵糧攻めや大掛かりな力によるものでは意味が無いことを十分に知るだろう。過ぎたるは及ばざるが如し。自民党は石破茂を

送り込み南城市長選挙に敗北したのに続き、名護市長選でも兵糧攻めが仇となった為に勝った気がしない。













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