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3位決定戦 オランダ3-0ブラジル

2014-07-13 21:21:49 | スポーツ
2014年ワールドカップブラジル大会3位決定戦、オランダ3-0ブラジル

地元開催に沸いたブラジルW杯もいよいよ大詰め、開催国のブラジル最後の対戦は
ここまで無敗で3位決定戦まで進んできたオランダ。ネイマール無きカナリア軍団は
大会最後の相手をブラジリアのナシリオナススタジアムで迎え撃ちます。

強敵オランダチームは準決勝で引き分けPKの末に決勝進出には至らなかったものの
実力の方は折紙付き、影の王者としても名高い戦術にも長けている。相手にとって不足は無い
と言いたい所だが、今の満身創痍のブラジル代表にとってはちっとハードルが高いのではないかな?
と思いながらも試合を見ていた。

結果の方は無敗のオランダが3-0でブラジルを蹴散らした形となった。
先制点こそ、ファンペルシーのPKからでしたが、それに気をよくして愛想よくサッカーをしていたような
印象を受ける。これこそロッペンのドリブルいやいやダイブの真骨頂とでも呼ぶべきペナルティーエリアでの
ファールを誘うプレーからのPK獲得でした。 別に倒れなくてもそのままシュートを打ってしまった方が
面白かったのですが、そこが玉に傷なんだよな。

2点目はボランチのワイナイドゥムの右からの飛び出しにセンターリングをクリアーされたところをDFのブリント選手に
中央から決められました。オランダ攻撃陣はトータルフットボールらしくFWにボランチにDFという3つのボジションの選手が
相手ゴール前でトライアングルを作り得点に繋げた。

3点目はこちらも右サイドでブリント選手の代わりに入ったヤンマート選手のセンターリングにボランチのワイナイドゥム選手が
鮮やかにボレーで決めました。2点目、3点目の際にはエースのロッペン選手は引き立て役に回ってました。
1点目のPKこそこれまでのオランダチームらしい点の取り方でしたが、2点目、3点目のゴールは早い展開からのワンタッチでの
プレーを繋げてのゴールでした。 ブラジルDFはオランダの素早いフォローアップについていけず、ズルズルとDFラインが
ゴール前まで下がるという最悪の状態にまで陥りました。

ブラジルには申し訳が無いが、この3位決定戦はブラジルに勝てる要素はほとんどなかった。しかもオランダは試合の中で
世代交代が行われるかのようにブリント24歳、ワイナイドゥム選手は23歳と若い選手に華を持たせていました。
意気な計らいに少し感激した。ロッペンは自分が中に入らず、終始ワイナイドゥム選手を前に出させて、自分のプレーは
控えていた。そこがカッコいい男らしさだった。

オランダ3点全ての得点シーンはこれまでの流れとは全く違った、激しいドリブルアタックではなく、ファンペルシーの
ポストプレーも生きていたし、何よりもボールを持ってからの展開がダイレクトプレーの連続であれよあれよと
攻撃が進んでいく、気が付いた時にはセンターリングをあげられて考える隙も与えずに当然のようにシュートを放つ
トータルフットボールの理想的な流れが幾つも生まれた。

攻撃はシンプルであるが、幾多もの回数を繰り返すことで成り立つオランダサッカーを信用する合理性を証明したような
プライドある戦い方だった。負けたブラジルには悪いが私はこういうサッカーを見たかった。2010年は準優勝、
そして今回は3位と申し分のないオランダチームではあるが、どうしても優勝経験がないのが寂しいのは否めない。
とても強くて申し分が無いだけにその空しさが一層引き立ってしまう。

皮肉にもやはり影の王者と呼ぶに相応しいチームであることは間違いない。
決勝戦のドイツ対アルゼンチンはのんびり視聴しよう。



コメント
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