イギリスの川というのは貴族が持っていて、市民はその貴族から漁業券を買って釣りをしていると、昔の開高健氏のドキュメンタリーで語っていました。ですので、自然が健全に保たれているそうです。
日本の川は漁協が管理していて、市民はそこから漁業券を買ってから釣りをするということになります。渓流魚は放流などをして現地で鑑札を買うというのが、一般的な集金であったと思います。
その集金人というのは漁協の人たちだけではなく、準組合人という人たちが担っていました。釣り人の上限を決めているのではなく、釣りをしたい全ての人たちに売っていました。(ですので報奨金の額が高水準でした)
自然を守るということは、その自然を知るということです。どのくらいの魚たちが暮らしているのか?そういったことを認知ることで、人間は何をしないといけないのかを考えます。
実際に川を可視化(ヤマメやイワナの数)にすれば、釣り人は減ると思います。釣り人の9割以上の人たちは、魚の数が減っているのに釣りをして持ち帰ることはしないでしょう。(1割未満の人たちは生き物に対して冷酷なので、そんなことは考えずに捕獲を続けるでしょうが・・数の根拠は病的な自己愛者の数)
私のやりたいのは、渓流漁の棲む川を可視化したいということです。魚たち以外にも、動物や植物、粗大ごみの散乱地、土砂崩れ、崩落、こういったことも焦点を当てて可視化したいのです。
自然を守るというのには、それが一番手っ取り早いですし、それが一流国と呼ばれるのにふさわしい行為だと思っています。