盛夏ともなると、稽古でも涼しげな夏の点前が満載です。
先日の稽古で、Kさんは盆香合、葉蓋で洗い茶巾を、
私は、名水点、後炭、流し点を見て頂きました。
名水点は、名水(天然の湧水)を汲んできて
御茶を差し上げる点前で、濃茶でいたします。
名水であることを客へ示すために、木地の釣瓶の水指に
注連飾りをしておきます。
客方の心得としては、名水を用意してくださった亭主の心入れに感謝しつつ、
茶を飲む前に水または白湯を所望して名水そのものを味わいます。
稽古では先ず懐紙を使って御幣の作り方を教えて頂きました。
注連縄を釣瓶(水で湿しておく)にかけ左向こう角で男結びにし、
出来上がった御幣を前後に二つずつ、ハの字(左右対称)につけ、
さらに客付と勝手付に一つずつ、全部で六枚つけました。
柄杓を引いて総礼のあと、正客(Kさん)より
「名水をご用意いただいたようでございますが、
お水を頂戴したいと思います」
と、名水の所望がありました。
亭主は受礼して、いつものように点前を始めます。
茶入、茶杓を清め、茶筅を出し、茶碗を少し引いてから
茶巾を釣瓶の蓋の左側手前に置きました。
帠紗を右ひざ横に仮置きし、釣瓶の蓋を開けました。
蓋の開け方は先ず右手で左側の蓋の向こうを手前に少し押して
手がかりを出します。次に手がかりを両手で持って
右側の蓋上に手前から沿うように重ね、手がかりを残して置きます。
名水を喫んでいただくために茶碗へ水を汲むと
先生からご指導がありました。
「教本ではそのまま差し上げますが、一度水を建水に捨てて
もう一度汲んで差し上げてください。これは働きです・・・」
正客から名水についてお尋ねがありました。
「まろやかなお味でございますが、名水はどちらの・・」
(2)へつづく
先日の稽古で、Kさんは盆香合、葉蓋で洗い茶巾を、
私は、名水点、後炭、流し点を見て頂きました。
名水点は、名水(天然の湧水)を汲んできて
御茶を差し上げる点前で、濃茶でいたします。
名水であることを客へ示すために、木地の釣瓶の水指に
注連飾りをしておきます。
客方の心得としては、名水を用意してくださった亭主の心入れに感謝しつつ、
茶を飲む前に水または白湯を所望して名水そのものを味わいます。
稽古では先ず懐紙を使って御幣の作り方を教えて頂きました。
注連縄を釣瓶(水で湿しておく)にかけ左向こう角で男結びにし、
出来上がった御幣を前後に二つずつ、ハの字(左右対称)につけ、
さらに客付と勝手付に一つずつ、全部で六枚つけました。
柄杓を引いて総礼のあと、正客(Kさん)より
「名水をご用意いただいたようでございますが、
お水を頂戴したいと思います」
と、名水の所望がありました。
亭主は受礼して、いつものように点前を始めます。
茶入、茶杓を清め、茶筅を出し、茶碗を少し引いてから
茶巾を釣瓶の蓋の左側手前に置きました。
帠紗を右ひざ横に仮置きし、釣瓶の蓋を開けました。
蓋の開け方は先ず右手で左側の蓋の向こうを手前に少し押して
手がかりを出します。次に手がかりを両手で持って
右側の蓋上に手前から沿うように重ね、手がかりを残して置きます。
名水を喫んでいただくために茶碗へ水を汲むと
先生からご指導がありました。
「教本ではそのまま差し上げますが、一度水を建水に捨てて
もう一度汲んで差し上げてください。これは働きです・・・」
正客から名水についてお尋ねがありました。
「まろやかなお味でございますが、名水はどちらの・・」
(2)へつづく