ルーマニアからの留学生、アンドレアを迎えた私ですが、今週の木曜日にはルーマニアに戻ることになっています。せっかく奈良で彼女に出会えたのに、すぐに日本出発してしまうなんて、身近にいて彼女の助っ人になれない・・・。でも、奈良には「この人に頼んでおけば大丈夫!」という強力なお姐さんがいます。さっそくアンドレアを連れて行ったら・・・。
「ちょうど良かったわ、これから店の仕込みのための買物に行くから、あなたたち二人で土筆のハカマ取りをしてちょうだい。」、土筆はアンドレアにとって初物、私にとってもこの時期しか味わえない季節の味。
ほかに里山から脚で集めた今日の収穫物はふきのとう。もう今シーズンはこれが最後だろう、とのこと。そんな自然に近い生活をしているのは「京富」のC姐さん、ランニングの大先輩。
大先輩、と言うといつも叱られます、走暦はほぼ同じじゃない、と。マスターズ陸上の年齢別日本記録保持者(1500mと3000m)でもあるので「奈良マスターズの女王様」と言うと、これまた「そんなこと無いわよ。」と大きな瞳がキラキラ。間違いなく人生の大先輩。
ハカマ取りを任せられたアンドレアも「両親のいる田舎で、よくお父さんと山にキノコを採りに行きました。お父さんと一緒に採ってきたキノコを、お母さんと一緒に下ごしらえします。こういう仕事は大好き。」
「京富」を英語でアンドレアに説明するとき、Japanese Pubと言ってしまったけれども、この風流な小料理屋さんをなんと言い表したらいいのやら。C姐さんが趣味で始めたようなお店、自宅の一部を改装して内装も自分で手がけ、営業も週に4日。決まったメニューは無く、いつもC姐さんのお勧めの手料理をご馳走になります。
アンドレアが半年を奈良で過ごすことや、私がもうすぐルーマニアに戻ることを話すと、「お腹すいたら、ご飯食べに来なさい。」と、心強く引き受けてくださいました。
不思議なことにお店に来る人はみんな友達になってしまう「京富」。きょうも晩御飯を食べにやって来た柔道整復師のT先生、一緒にテーブルに付きながら「困ったことがあったらこの人に相談すれば間違いないから。」と、C姐さんをご推挙。
そんな話をしながらも次々手料理を出してくださるC姐さん。「タコとイカは食べられません。」と言っていたアンドレアのはずが、ホタルイカは「美味しい!」と言って2つも食べました。
雑炊にのった黒い海苔、私のルーマニアの友人達には不評だったけれどアンドレアは大丈夫。お腹一杯、というまでたくさん食べました。
大粒の甘いめに漬け上げた梅干も添えて。このお店では何でも美味しい~。アンドレアがたくさん写真に収めていたので私もついでに。
「ここはとてもリラックスできます、また友達とここへ来ます!」とアンドレアも気に入ってくれた様子、良かったです。大学への留学中に、できるだけたくさんの日本人と友達になってもらいたいです。学生だけではなく、もっとたくさん。そして出来るだけたくさんの日本の心に触れ合ってください。
@Nara
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