ルーマニア・ランニングライフ★Romania Running Life★

ダーリンはルーマニア人、マラソンシューズ゛と共に過ごす首都ブカレストでの日々。東欧の神秘ルーマニアを探索中+ラン遠征。

日本人であることはかなり目立つことらしい

2010-04-17 | ルーマニア・わたしの日常
 

春風に誘われて出かけていった競歩のバルカン選手権、ブカレストのヘラストロウ公園にて。市民ランナーであるわたしは部外者の観客。でも、この大会は運営がゆったりしていて、スタート&ゴールや選手の走路のすぐ近くまで近づいていくことできます。

ゴール地点すぐそばの監察員にマスターズ連盟の会長さん。この大会の管轄は陸上競技連盟だけれど、マスターズ連盟からお手伝いに来られているのです~「おととい、ルーマニアに戻ってきました。」とご挨拶。また、これからいくつものマラソン大会でお世話になります。



さらにそのあたりでうろうろしていると、「あなた、ブカレストのマラソン大会、よく出ているでしょ、いつものように勝っているのも知っているわよ。仲間を紹介するわ。」と、女性審判員に手を引かれ、その人の同僚である男性審判員から大会パンフレットをもらいました。私は面識ないと思っていたけれど、彼女のほうが私のことを覚えてくれていたようで。
 
1.1キロの周回コースを廻りながら応援していると、コース観察員から「やあ、君は歩かないの?」「わたしは走ります。」、「知っているよ、ブカレストのマラソン大会にたくさん出ているだろう。」、ルーマニア語で話しかけられたので、ルーマニア語で答えることになります。
 
「きみ、いつ来たの?」「えっと、おとといです。」、「じゃなくて、2年か3年前から君を見かけるよ。」「ああ、4年前に来ました。」、この国で日本人であることは、いい意味でも悪い意味でも目立つことのようです。たとえブカレストのマラソン大会に出続けているとはいえ、日本人でなければこんなに目に留まらなかったことでしょう。
 


さらに会場本部付近でうろうろ。参加6カ国の旗が掲げられていたので、一枚ずつめくって確認していると。

「どこの国の旗か、知っているの?」、スーツ姿の男性に話しかけられました。私がアジア人と見てとって、こんどは英語です。
「はい、右からトルコ・ルーマニア・セルビア・モルドヴァ・ギリシャ・ブルガリアです。」、国名を発音するのにルーマニア語まじりで。

「ここで何をしているか、知っているの?」、どうやらわたしが単なる観光客と思われたようです。
「はい、競歩のバルカン選手権。さっき大会パンフレットをもらいました。」

「僕はこの大会の主催者だよ。あそこにいるのはルーマニア陸上競技連盟の会長、僕の同僚で名前はソリン・マテイ。君はなにかスポーツをするの?」、アジア人のわたしが珍しいようです。ここまでのお偉いさんになると、さすがに市民マラソン大会に出まくっているとはいえ私は無名。

「はい、走ることが好きです。ブカレストのマラソン大会に出ています。フルマラソンも走ります。」
ここでやっと、わたしがこの大会を応援しに来たのをわかってもらえたみたい。同じ陸上競技愛好者であることを理解してもらえました。

「競歩と言ってもわたしが一生懸命走るよりもずっと速いです、すごいです。」と感激を伝えると、「最後まで残っていたらすぐにオフィシャルの成績表をあげるよ、ゆっくりしていってね。」と言葉をいただき、その場を離れていかれました。特定の持ち場がなく、スーツ姿で会場を見て廻っているところを見るとかなりのお偉いさんのようです。
 
まだまだうろうろしていると、こんどはそのお偉いさんがわたしを見つけ、「きみ、これは持っているの?」と参加全選手が掲載されたスタートリストを差し出してくださいます。これがあればレース観戦はさらに盛り上がるのです。 
 
「ありがとうございます!」、最敬礼しながら、「わたし、ガブリエラ・サボーを知っています。ブカレストの大会で出会いました。わたし、クロス・ロッテリーやクロス・ペトロム、ボイコイ(=サボー主催の大会)の年代別で勝っているので、サボーはきっと私のことを知っていると思います。一緒に写真も撮りました!」、こんどは私のほうから売り込み作戦。
 
「サボーは僕の同僚だよ。」「サボーはきっと、ルーマニアのマラソン大会にでまくっている日本人女性のことを覚えていると思います。」、「ああ、君は日本人。中国人じゃなくてね。サボーに聞いてみるよ。」
 
最後まで話をしなければ、中国人に間違えられたままでした。ちょっと売り込んでしまったけれど、そのあとも会場をうろうろしているわたしに会釈を送ってくださいます。ルーマニア在住の陸上競技愛好家としてはサボーのことを呼び捨てにせずに、ドアムナ・サボー(=Mrs.Sabo)と敬称をつけるべきでした。
 


しかしわたしも大きく出たものだぁ~、シドニー五輪金メダリストのサボーをして「彼女はきっと私のことを覚えていると思います。」とは。たしかにルーマニアの大会で出会ったとき、「あなた、いつもルーマニアのマラソン大会で見かけるわね。」と言ってもらったけれど。見かけるだけで名前までは覚えてもらっていないに違いないけれど。
 
こんなふうに大きく出ることができるのもルーマニアならでは。走ることが好きで走り続けている市民ランナーはまだまだ少数。国内で行われる大小のマラソン大会、増えてきているとはいえ、それもまだまだ数えるほど。日本のように各都道府県で毎週のように大会が行われ、次はどこへ行こうと選ぶのに迷うほどのことはなし。
 
そんなルーマニアで走って、あちこちで大会参加している日本人、またはアジア人といえば私だけ。大会に参加し始めた当初はよく中国人に間違えられたけれど、表彰台に上がるたび「日本から来ました」とアピールしているので、いまでは「走る日本人」とおでこにステッカーを貼っているようなもの、多くの人に覚えてもらっています。
 
日本人であることは良きにしろ悪きにしろ、かなり目立つのです。奇妙な行動をするときだけ中国人のふりをしている場合ではありません、誇りを持って行動しなくては。

@Bucharest


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ヘラストロウ公園でバルカン競歩選手権

2010-04-17 | 海外&ルーマニア・マラソン大会

 
「競歩」と言ってもぴんと来ない人が多いかも?陸上競技の一種目で、オリンピックや世界選手権でも実施されています。「早歩き」と一言で片付けてしまうには、とうてい足りないほどの技術と練習が必要。
 


この週末、その競歩のバルカン選手権がブカレストで開催。1区のヘラストロウ公園にて。「僕も見に行くんだよ。大会ボランティアby myselfさ。」というラン仲間のステファンの誘いを受けて、わたしも春風心地良いみどり豊かな公園へ。
 
東欧だけではなくバルカン半島に位置する国々による選手権大会。今年の参加は、ルーマニア・ギリシャ・トルコ・セルビア・ブルガリア・モルドヴァ共和国の6カ国。シニアの部(18歳以上)、ジュニアの部(16-18歳未満)、ユース(16歳未満)にわかれて、それぞれ代表枠は各国2人ずつ。
 

(ジュニア女子10キロ優勝はトルコの選手)

これくらいのレベルになると、わたしがえっちらおっちら走るよりも競歩のほうがずっと速いのです。公園内の周回コース、一般客も横断したりするけれど、「ほら、マラソンやっているよ、気をつけて。」と小さい子供の注意を促すお父さんもいるくらいのスピード。
 


両方の足が同時に地面から離れてはいけないという競歩のルールがあるので、フォーム作りには技術が必要。このルールのためにコース内にフォーム監視の審判員が置かれ、両足が浮いてしまうようなフォームだとイエローカード。警告をいくつか重ねると、失格になります。
 


緑の木々を渡るそよ風に吹かれながらも選手たちは汗びっしょり、息も上がってきて、近くで見ていると迫力満点。こんなアスリート達を見ることが好きなのは、やっぱり陸上競技ファンだから。自分自身はせっかく出かけていったヘラストロウ公園で走ることもせず、競歩の各国代表選手に見とれていました。

ラン仲間のステファンは私のリュックを見て「そのなかに走る用具は入っているの?競技が終わったら一緒に走ろうよ。」と言ってくれたけれど、普通の格好で出かけていってしまい、着替えもランニングシューズも持たず。いつでもどこでも走ることを考えて荷造りするべきでした~。

@Bucharest


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