「なあ、チャンミン。この書類だけど…」
「……」
「ん?何をそんなに真剣な顔をして見ているんだ?」
「静かにしろ!今、大事な所だ!」
監視用モニターに映るのは、屋上での光景。竜といつも連んでいる子達の様子だ。
ニコニコしながら、寄り添い…今日はどんな会話をしてるのだろうか。チャンミンの後ろから観察してみる。
『ぼくとダーリンは良いふうふだし~!』
『ぼくとユノもいいふうふだよ~!』
『ぼくとユノだって!そのうち、いいふうふになるもんね!!』
きらきら光る笑顔と共に夫婦というキーワードが繰り返されるのは、今日が良い夫婦の日だからなのか。そう言えば、前にもそんなやり取りをしていたような…。考えている間にも会話は続いていく。
『ぼくとダーリンは~ パパとママにまけない、いいふうふになるもんね~!』
『ぼくとユノも…パパとママよりラブラブになるもんね!!』
養護教員の子息と、可愛い兄弟の弟はお互いに目標やお手本とする両親の仲の良さを自慢し合っている。興味津々な眼差しを向ける竜はどんな言い方をするのか。気になるから目が離せない。
『ん~と。ぼくもママとママのダーリンにまけない…』
同じ台詞を口にした竜は監視カメラの位置を把握しているように顔を上げ、満面に笑みを浮かべる。
『やっぱり、ぼく、ママとママのダーリンとおんなじくらい!いいふうふになるもんね~!!』
『おんなじ?』
『かたなくていいの?』
『いいの!!』
竜の発言を聞き、他の二人は不思議だと首を傾げる。竜の気遣いをチャンミンはどう思うのか。聞いてみたいと思うからか、身体が勝手な動きをした。
「なあ、チャンミン」
「な、何だ」
後ろから手を回し、そっと抱き締めてみる。肩が跳ねたけれど抵抗はない。だからもう少しと、耳元で囁いてみた。
「あの子達の両親に負けないくらいに…俺達も仲良くしないか?」
「は、はあ?」
「いきなりそれは…ハードルが高いか…」
「何を言っている…」
「今は熟練夫婦には及ばなくても…成長の余地は俺達の方があるよな!」
『ぼくとダーリンは良いふうふだし~!』
『ぼくとユノもいいふうふだよ~!』
『ぼくとユノだって!そのうち、いいふうふになるもんね!!』
きらきら光る笑顔と共に夫婦というキーワードが繰り返されるのは、今日が良い夫婦の日だからなのか。そう言えば、前にもそんなやり取りをしていたような…。考えている間にも会話は続いていく。
『ぼくとダーリンは~ パパとママにまけない、いいふうふになるもんね~!』
『ぼくとユノも…パパとママよりラブラブになるもんね!!』
養護教員の子息と、可愛い兄弟の弟はお互いに目標やお手本とする両親の仲の良さを自慢し合っている。興味津々な眼差しを向ける竜はどんな言い方をするのか。気になるから目が離せない。
『ん~と。ぼくもママとママのダーリンにまけない…』
同じ台詞を口にした竜は監視カメラの位置を把握しているように顔を上げ、満面に笑みを浮かべる。
『やっぱり、ぼく、ママとママのダーリンとおんなじくらい!いいふうふになるもんね~!!』
『おんなじ?』
『かたなくていいの?』
『いいの!!』
竜の発言を聞き、他の二人は不思議だと首を傾げる。竜の気遣いをチャンミンはどう思うのか。聞いてみたいと思うからか、身体が勝手な動きをした。
「なあ、チャンミン」
「な、何だ」
後ろから手を回し、そっと抱き締めてみる。肩が跳ねたけれど抵抗はない。だからもう少しと、耳元で囁いてみた。
「あの子達の両親に負けないくらいに…俺達も仲良くしないか?」
「は、はあ?」
「いきなりそれは…ハードルが高いか…」
「何を言っている…」
「今は熟練夫婦には及ばなくても…成長の余地は俺達の方があるよな!」
「訳の分からない事を言うな!」
竜が気を遣わなくて良いように。遠慮なく、目標となり手本となれるような睦み合いを見せよう。そう言いながら唇を首筋に押し当てると、可愛い声を聞かせてくれたチャンミンから、頬へと容赦ない痛みを貰った。
おしまい。
竜が気を遣わなくて良いように。遠慮なく、目標となり手本となれるような睦み合いを見せよう。そう言いながら唇を首筋に押し当てると、可愛い声を聞かせてくれたチャンミンから、頬へと容赦ない痛みを貰った。
おしまい。