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黒田日銀による3年間の金融政策、マイナス金利は「混乱と逆効果」[FISCO]

2016年12月01日 19時21分56秒 | 市場動向チェックメモ
黒田日銀による3年間の金融政策、マイナス金利は「混乱と逆効果」[FISCO]

・11月29日、早稲田大学にて興味深いイベントが開催された。
・これは同大学イノベーション・ファイナンス国際研究所(所長・樋原伸彦早稲田大学准教授)の主催によるもので、金融政策や通貨理論の第一人者として知られる岩村充早稲田大学ビジネススクール教授と、BNPパリバ証券経済調査本部長チーフエコノミストの河野龍太郎氏が講師として登壇。

・黒田日銀のこの3年間の金融政策について、それぞれの持論を披露した。
・岩村教授は「BEIで見る黒田日銀の3年半」と題して講演。
・日米の、BEI(ブレーク・イーブン・インフレ率~市場が推測する期待インフレ率のことで、長い時系列で安定したデータ採取が可能、かつ国際比較ができる)でみる期待インフレ率の推移をベースに、黒田総裁が舵を取ったこの3年の金融政策を検証した。

・2%のインフレ率実現を目指し、2度にわたって実施された異次元緩和には「確かに一定の効果があったようだ」としながらも、その後に導入されたマイナス金利は「混乱と逆効果を作りだした」ようであり、「インフレ期待は逆に後退」してしまったと指摘。
・それが日銀の「不手際」によるものだったか、成長ポテンシャルの衰えという「宿命」によるものなのか、見極めていく必要があると語った。

・一方河野氏は「2%インフレの早期達成に失敗した真の理由」というテーマで講演。
・黒田日銀の金融政策は、円安誘導によってバブルを醸成し、インフレを起こす戦略だったと思われるが「実質円レートが30%低下したにも関わらず、輸出数量が全く改善せず、逆に円安による実質購買力の抑制で消費が低迷した」と指摘。

・実質的には家計から輸出セクターへの所得の移行が起こったことになり、景気抑制につながってしまったと語った。
・さらに「起死回生のマイナス金利政策も裏目に」出てわずか8ヶ月で方針転換を余儀なくされたことや、トレンド成長率の低下とともに「改めて根強いゼロインフレ予想が確認された」ことを指摘した上で、「日銀は副作用の大きい2%インフレの早期の達成に拘らなくなった。

・追加緩和余地も将来ネガティブショックが訪れた際に備えて温存。
・イールドカーブ・コントロールの導入という大きな帆を立てて、追い風が訪れるのを待つ戦略に変更」したとの分析を披露。
・足元のトランプノミクスはまさにその追い風とも見えるが、強くなりすぎると帆を支えるマストに軋みをもたらすことになるのでは、との危惧を伝えた。

・両氏は講演後に対談も実施。
・参加者の質問に答える形で、今後の為替市場や株式市場の見通しなどについて、フランクな意見が発せられた。

・早稲田大学イノベーション・ファイナンス国際研究所では、こうしたイベントを今後も継続的に開催するとのこと。
・次回は1月27日(金)に、岩村教授を中心に、ゲスト講師1名を迎えて早稲田大学で開催予定だという。
・今後の予定については早稲田大学イノベーション・ファイナンス国際研究所のウェブサイトに掲載される。

<FA>
















2016.11.30(水) 本日の注目指標★☆ これほど重要指標が集中する日も珍しい…更新

2016年12月01日 05時32分53秒 | 投資ノウハウ


先ずは、昨晩のNY…

パウエルFRB理事
・利上げ根拠は11月2日のFOMC以降から明らかに強まった。
・インフラ支出は生産性押し上げる可能性。
・効果的な財政規制政策が必要。
・2大目標の到達にかなり近づいている。

トランプ政権の財務長官の候補として検討されているジョン・アリソン氏のコメント
・米財務長官のポストが提示されれば検討すると述べた
・米銀BB&Tの元CEOで、現在は投資銀行の幹部に就任
・トランプ氏やその側近らとも既に会談している
・アリソン氏は、ドッド・フランク法の撤廃を望むとしており、政治的に実現性は低いと思うが、同法の大胆な修正は可能と述べていた
・金融政策の長期的野望として、FRBの廃止にも言及
・FRBには抑制がないため、恐ろしい組織だと説明

ザンギャネ・イラン石油相
・イランは減産しない。

サウジ、イラン・イラクが減産しなければ合意破棄の用意
・サウジアラビアがリビアとナイジェリアを除くOPEC加盟国が減産合意に参加しない場合、合意を破棄する用意があると語った。


・NY市場はドル売りが優勢
・米GDP改定値が予想以上の上方修正だったことでドル買いが強まる場面もあった
・その後、イランのザンギャネ石油相が「イランは減産しない」と述べたことが伝わると、明日のOPEC総会への不透明感が強まり、原油急落とともにドルも上値が重くなった

・ドル円はGDP発表後に113.35付近まで上昇
・後半になると112円台前半まで下げを加速
・きっかけは米国債利回りが急速に上げ幅を縮小した

・ユーロドルは買戻しが優勢
・1.06台半ばまで上昇
・上値が重い印象に変化は無い
・日曜日のイタリア国民投票の結果待ち

・レンツィ首相は否決されれば退陣する意向を示しているが、そのことにより政治的混迷が強まることも予想されるなか、一部では大敗しない限りは続投する可能性も指摘されている

・イタリアに英米のようなポピュリズムが強まり、ユーロ離脱を主張している右派政党の台頭が警戒
・調査会社センティックスが投資家を対象に調査している向こう12ヵ月以内に少なくとも1ヵ国がユーロ圏を離脱すると予想した投資家の割合を示すユーロ圏崩壊指数(EBI)が24%と前回の17.5%から急上昇
・6月の英国民投票時にもこの指数は27%まで上昇していたが、今回はそれ以来の高水準






本日の経済指標は、これほど重要指標が集中する日も珍しい、欧米時間は朝まで目が離せません!

08:00↓↓韓国鉱工業生産(10月)結果-1.7% 予想-0.5% 前回0.3%(前月比)

08:50↑↓→↓日本鉱工業生産・速報値(10月)
 結果0.1% 予想0.0% 前回0.6%(前月比)
 結果-1.3% 予想-1.3% 前回1.5%(前年比)

09:00↓NZANZ企業景況感(11月)結果20.5 前回24.5

09:01↓↓英国GFK消費者信頼感調査(11月)結果-8 予想-4 前回-3

09:10?NZ中銀総裁、証言

09:30↓↓↓↓豪州住宅建設許可件数(10月)
 結果-12.6% 予想2.0% 前回-8.7%(前月比)
 結果-24.9% 予想-6.2% 前回-6.4%(前年比)

16:00↑↑↓↓ドイツ小売売上高(10月)
 結果2.4% 予想1.0% 前回-1.5%(-1.4%から修正前月比)
 結果-1.0% 予想1.0% 前回0.6%(0.4%から修正前年比)

英中銀金融安定報告
・ストレステストで英RBSは一部の目標未達、資本計画修正へ
・バークレイズとスタンダードチャータードも一部の目標未達だが、資本計画は修正不要
・英国の金融安定は厳しい状況にある
・ポンド相場のフラッシュクラッシュは脆弱な流動性の懸念広げた

カーニー英中銀総裁が英中銀金融安定報告の発表に際してコメント
・英経済見通しには引き続き不透明感がある
・EU離脱に関する追加的なリスクが存在する
・経常赤字は依然として高水準
・ポンド下落は英経済がより閉鎖的になるとの見方あらわす
・ポンド下落は英実質所得の伸びがより緩やかになるとの見方あらわす

17:00↓↓スイスKOF先行指数(11月)結果102.2 予想104.0 前回103.9(104.7から修正)

17:55→↑ドイツ失業者数(11月)結果-5千人 予想-5千人 前回-13千人

17:55→→ドイツ失業率(11月)結果6.0% 予想6.0% 前回6.0%

19:00・ユーロ圏消費者物価指数・概算速報値(11月)
 結果0.6% 予想0.6% 前回0.5%(前年比)
 結果0.8% 予想0.8% 前回0.8%(コア・前年比)

ポンド売り強まる・スコットランド世論調査の影響か…
・ポンドドルは1.24台後半から一時1.2420近辺まで下落
・ポンド円は141円ちょうど近辺から140.50割れへと下落
・スコットランド独立について、反対が49%、賛成が38%の結果
・8月調査の6ポイントから11ポイントへと差が広がった
・11月24-29日に実施された調査。

20:00↑↓↑↑ブラジルGDP(第3四半期)
 結果-0.8% 予想-0.9% 前回-0.4%(-0.6%から修正前期比)
 結果-2.9% 予想-3.2% 前回-3.6%(-3.8%から修正前年比)

21:00↓↓南アフリカ貿易収支(10月)結果-44億ランド 予想-43億ランド 前回69億ランド(67億ランドから修正)

21:00↓↑インドGDP(第3四半期)結果7.3% 予想7.5% 前回7.1%(前年比)

21:00↓米国MBA住宅ローン申請指数(25日までの週)結果-9.4% 前回5.5%(前週比)

21:30?ドラギECB総裁、講演

22:00!カプラン・ダラス連銀総裁が講演テキストを公表…
・これまで段階的な緩和解除が必要を言い続けてきた
・金融政策の正常化が重要
・雇用の目標に向かう進展は良好
・過剰な緩和策はコストが伴う
・中国の減速や債務は為替市場の変動を激しくする可能性
・インフラ投資が弱い需要を持ち上げる可能性ある
カプラン・ダラス連銀総裁の発言…
・ドル相場について、著しいドル高は中国への圧迫を強めるとする一方で、米輸出企業への逆風と述べ、ドル高をけん制している。
・ドルを非常に注意深くみている。
・著しいドル上昇は中国への圧迫強める。
・ドル上昇は米輸出企業への逆風。

22:15↑↑米国ADP雇用者数(11月)結果216千人 予想170千人 前回119千人(147千人から修正)

22:30↑↑米国個人所得(10月)結果0.6% 予想0.4% 前回0.4%(0.3%から修正前月比)

22:30↓↓米国個人支出(10月)結果0.3% 予想0.5% 前回0.7%(0.5%から修正前月比)

22:30↓↑米国PCEデフレータ(10月)結果1.4% 予想1.5% 前回1.2%(前年比)

22:30→→→→米国PCEコアデフレータ(10月)
 結果0.1% 予想0.1% 前回0.1%(前月比)
 結果1.7% 予想1.7% 前回1.7%(前年比)

22:30↑↑カナダGDP(9月)結果0.3% 予想0.1% 前回0.2%(前月比)

22:30↑↑カナダGDP(第3四半期)結果3.5% 予想3.4% 前回-1.3%(-1.6%から修正前期比年率)

22:30↓↑カナダ原材料価格(10月)結果3.3% 予想3.5% 前回-0.1%(前月比)

22:30↑↑カナダ鉱工業製品価格(10月)結果0.7% 予想0.6% 前回0.4%(前月比)

23:45↑↑米国シカゴ購買部協会景気指数(11月)結果57.6 予想52.5 前回50.6

00:00→↓米国中古住宅販売成約指数(10月)結果0.1% 予想0.1% 前回1.4%(1.5%から修正前月比)

00:30↑↓↓↓米週間原油在庫統計
↑原油在庫-88.4万
↓ガソリン+209.7万
↓留出油 +495.7万
↓クッシング地区原油在庫 +241.9万

アトランタ連銀が公表しているGDP予測モデル「GDPナウ」…
・30日時点の第4四半期のGDP予想は年率換算で2.4%と23日時点の3.6%から大幅に下方修正
・純輸出や在庫投資を下方修正
・個人所得・支出から個人消費の伸びを3.0%から2.2%に下方修正
・次回の公表は12月1日(木)

時刻未定?ブラジル中銀政策金利 (30日~1日に発表される予定)

★OPEC総会(オーストリア)OPEC総会の開始時刻が日本時間午後7時から午後6時に1時間繰り上げられた
・NY原油時間外取引 48ドル台に上昇・ロシア減産の用意との報道
・OPECは従来見通しを上回る日量140万バレルの減産を検討している
・原油先物の上昇が継続
・NY原油先物は48ドル台半ば
・OPEC代表によると、OPEC総会で日量120万バレル減産、生産量は3250万バレルで合意した。
全体では…
・1月から120万バレル減産し、日量3250万バレルを目標としている。
・しかし、イランだけは日量9万バレルの増産となっている。
・イランは減産ではなく増産凍結を主張していたが、それをサウジが呑んだ格好のようだ。
・サウジは48.6万バレル減の日量1006万バレル。
・来週はロシアなど非OPEC国との協議が予定されているようだ。
・イラク石油相はOPEC非加盟国は日量60万バレル減産に同意していると述べていた。

01:45!パウエルFRB理事、講演
・コミュニケーションは予想の不確実性を強調すべき。
・コミュニケーションは金利変更の時期を重視すべきではない。
・金利変更の時期重視は混乱を加速させかねない。
・ドットチャートは短期的な金利変動の予想に有益ではない。

02:35!メスター・クリーブランド連銀総裁の発言…利上げ期待を正当化している。
・金利の小幅引き上げは適切。
・金利の再引き上げは堅実な措置。
・FOMCはまだ出遅れていないと思う。
・経済のファンダメンタルズは底堅い。
・個人消費は成長を加速させ続けている。

04:00!米地区連銀経済報告(ベージュブック)
・米経済は引き続き緩やかな拡大続く。
・賃金は緩慢なペースで上昇。
・物価に僅かな上昇圧力。
・概ね緩やかな成長を予想。
・大半の地区で個人消費は拡大。
・観光業は前年と比べ良好。
・新車販売は大半の地区で減少。
・中古車へのシフトも。

☆ユーロ圏財務相会合