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趣味の範囲で…園芸・沖釣り・漢方・医食同源の投稿をします…業務はCX・225指数・FX Pro. …

80万人雇用はウソ…米大が試算「TPPで日本は7.4万人失業」

2016年01月29日 22時58分58秒 | 市場動向チェックメモ
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/174073


日刊ゲンダイDIGITAL


80万人雇用はウソ…米大が試算「TPPで日本は7.4万人失業」
2016年1月26日

米国でも広がるTTP反対(C)AP

 甘利大臣が秘密交渉を担ったTPP。安倍首相は先週の施政方針演説で「我が国のGDPを14兆円押し上げ、80万人もの新しい雇用を生み出す」と胸を張ったが、これが怪しくなってきた。今月、米国マサチューセッツ州にあるタフツ大学の経済学者が衝撃的な試算を発表したのだ。

 タフツ大の調査によると、日米のGDP成長率は2015年から2025年の10年間でそれぞれ0.12%、0.54%落ち込む。雇用も日本は7万4000人が失業し、米国も44万8000人、カナダも5万8000人、オーストラリアも3万9000人が路頭に迷うと推定している。

 これまでTPP問題に詳しい東大大学院の鈴木宣弘教授は、効果を過大にする政府試算に警鐘を鳴らしてきた。政府は「生産性の向上」や「資本の蓄積」を勝手に見込んでソロバンをはじいているからだ。TPP参加で集約化が進み、流通コストが減るなど夢物語を前提にプラス部分だけを広げている。鈴木教授は改めて試算をやり直して先日発表したが、タフツ大学の最新調査も、こうした「恣意的な仮定を排除したもの」(鈴木教授)だという。

 TPP合意は先進国にとってもプラスではない。それどころか失業があふれてしまう。政府に言いくるめられてはダメだ。

著作権侵害にならぬよう、日経関連の弁護士が容認する方法で投稿しています…

2016年01月29日 13時56分11秒 | Break time
著作権侵害にならぬよう、日経関連の弁護士が容認する方法で投稿しています…

http://www.nikkeimm.co.jp/tips/column/legal.html

デジタル・アナログ情報の利活用と著作権

昨今、インターネット上でビジネスに必要な情報を調べて利用することは、当たり前の日常となりました。また、アナログ情報をデジタル化して保管・利用する動きも本格化しています。

しかし、世の中の多くの創作物には著作権が発生しており、インターネットに散らばる情報もその例外ではありません。著作権侵害だと指摘を受けないよう、企業活動において気を付けるべき点をいくつかご紹介します。 …


2.著作物は「引用」して利用してもよい?6つの要件を確認しよう…


⑤引用した著作物の出所を明示すること
通常、上の明瞭区別性とセットになるのが、出所の明示です。引用した部分について、どこから引用したのか明記する必要があります。具体的な方法は慣行による部分も大きいのですが(例えば学術誌であれば、学会や雑誌ごとにルールがあるはずです)、インターネット上の著作物を引用するのであれば、ウェブサイトのタイトル、具体的に引用するページや記事のタイトル、URLを記載すれば概ね適切でしょう。 …


増田 雅史
森・濱田松本法律事務所 弁護士
東京大学工学部卒、中央大学法科大学院修了。主要取扱分野は、IT全般、知的財産等。経済産業省への出向後、東京大学情報学環非常勤講師、各種団体役員、中央省庁の委員会委員等、多数の公職に従事。『インターネットビジネスの著作権とルール』(CRIC・2014年)、『デジタルコンテンツ法制』(朝日新聞出版・2012年)など著作講演多数。

(日経MM情報活用塾メールマガジン2月号 2015年2月23日 更新)

新・最強秘書時代の到来 ゲーテ ヒューマン

2016年01月29日 13時45分24秒 | 市場動向チェックメモ
http://goethe.nikkei.co.jp/human/160107/?n_cid=WGT00001


WEB GOETHE ウェブゲーテ

連載
トップヒューマン新・最強秘書時代の到来
ゲーテ ヒューマン

ボスからの指示を完璧にこなし、従順に仕えてきた秘書たちの現場に新風が吹いている。より積極的にビジネスに関わり、必要とあらばボスにも苦言を呈する。そんな、ともに闘える頼もしい秘書が出現しているのだ。知性と優しさ、しなやかさを武器にした、新たな秘書像を紹介する。


グランド ハイアット 東京 Grand Hyatt Tokyo
「ホテルの理想形」を目指しともに前を向いて闘う

BOSS 副総支配人 取締役執行役員 本郷潤二 1958年東京都出身。77年東京ヒルトン入社。ホテル日航福岡などを経て渡米。2002年にグランド ハイアット 東京へ。 副総支配人秘書 三方靖子 兵庫県出身。外資系金融企業などを経て、2003年に開業して間もないグランド ハイアット 東京に入社。現職に至る
「叱られるのはね、やっぱりつらいですよ。でもね、だからこそありがたい存在なんです」
 グランド ハイアット 東京の副総支配人室で、本郷潤二氏が打ち明ける。社員から尊敬され、厳しいボスとして君臨する本郷氏の切なげな笑顔が印象的だ。
 客室、レストラン、宴会……など約750人の従業員を実質的に仕切り、業績を伸ばす本郷氏は「伝説の成りあがりホテルマン」と言われる存在だ。その本郷氏に対し唯一、秘書は臆することなく意見を言う人らしい。
 どんなことで叱られるんですか? 率直な質問を投げかけた。
「ほとんどの場合は、僕がオフィスに戻らないからです。ホテルは、良いことも悪いこともすべて現場で起きます。だから僕は1日のかなりの時間、館内を回り続けているんです」
 本郷氏にも言い分はある。
「でも、やはり僕が安心して動けるのは優秀な秘書がいてくれるからです。オフィスワークの多くを彼女が処理し、お客様へのきめ細かなやり取りも指示を待たずに代行してくれる。日本には他にいないタイプの秘書です。僕にとって彼女は最初で最後の秘書だと思いますよ」
 本郷氏のデスクワークをすべて引き受け、ボスにも意見する剛腕秘書とはいったい──。たくましい容姿をイメージして待つと、すらりと長身、身のこなしの柔らかい女性が現れた。三方靖子(みかたやすこ)さんである。
 三方さんの入社は2003年。それから12年、本郷氏との無敵のペアが続いている。
「本郷と会話できるのは、1日で数分のみ。秒単位の会話が5、6回、あとは筆談です。それ以上の時間を多忙なボスから確保するのは無理です」
 そう言って三方さんが表情を崩す。そんなわずかなコミュニケーションで仕事が成立するのか。三方さんのデスクを見ると、その理由が垣間見えた。
「大量のボスへの書類やメールは出力し、書面のポイントだけがひと目でわかるようマークし、簡潔なメモを沿えて渡します。誰がいつ、どうアクションするか、5W1Hでボスが瞬時に判断できるよう心がけています」
 また自分のノートにはプライオリティーの高い順番に付箋がびっしり。メモは英語で書く。

COMPANY DATA
2003年、東京の六本木ヒルズ内に開業したラグジュアリーホテル。全387室。1970年代のディスコを再現したCLUB CHICや矢沢永吉のディナーショーなど、本郷潤二副総支配人主導の斬新な企画イベントも多く催されており、利用客たちに好評を博している。
お客様へのギフト選びも全幅の信頼を得る三方さん。指示を待たず、現場にいる本郷氏のもとへ迅速に届ける。交わされる会話は常に最小限。まさに阿吽の呼吸だ

「ボスの案件は重要なものばかり。仕事の内容について他の人が知る必要はないので、英語で走り書きをしています」
 ボスに伝える優先順位はどうジャッジしているのか。
「期日、時間が迫っているものからですが、本郷の表情を見ながらフレキシブルに動きます」
 表情を見て?
「はい。本人は平静を装っていますけれど、機嫌の良し悪しはひと目でわかります。ああ、トラブルがあったな、だれかが怒らせたなと感じたら、落ち着くまでタイミングをはかります。でも急を要する案件や、“姐さん事件です”的な社員の陳情は、機嫌が悪くても時に度胸を持って本郷に話しにいきます」
 グランド ハイアット 東京に勤めるまでは、三方さんは外資を中心に何社か転職を重ねてきた。飽きっぽい性分と話すが、現在の職場は12年も続いている。
「ここは毎日目まぐるしくて飽きる間がないですから。気づいたら深夜、という日が続いて12年経ちました。それに、本郷ほど尽くしがいのあるボスはいません。かつての上司たちは自分の出世のため働く人が多かったですが、本郷は常に自分の利益より、お客様と現場の社員の幸せを気にかけています。世のなかにこんな人がいるのか! と心底驚きました。しかも率先垂範(そっせんすいはん)。ロビーにゴミが落ちていたら、自分の手で拾っています。自分がやらないことを人にやれとは言えないだろ、とよく言います。だから、私も拾います。この人のためなら、全力を尽くしたいと思えるボスだからです」
 それでも一度だけ、三方さんは辞表を書いたことがある。
「三方さん、君、現場で評判悪いの、知ってる?」
 誰にでもストレートに意見を言うことを本郷氏に指摘された。
「私、評判のために働いているわけではありませんので」
 冷静に言葉を返した。
「じゃあ、一緒にはやれないね」
 迷いなく、辞表を書いた。
「本郷の秘書のほかに、私がやりたい仕事はありませんから」
 いつでも提出できるようデスク前に貼りつけておいた辞表。だが、それもお互いの暗黙でやがて期限切れになってしまった。本郷氏がしみじみと語る。
「ワイングラスをひとつひとつ拭いて成長する現場スタッフ。それは実際、誰にでも全うできる仕事ではありません。現場のスタッフなくして、僕が目指す理想のホテルは実現しない。だからこそ、僕は彼女にそれを解って欲しかった。もちろん、それを深く理解しながらも、必要な時には僕に正々堂々と意見してくる三方さんは大事な存在です。僕の秘書は向き合わずとも、同じ方向を見ながらホテルのためにともに闘える人がいい。僕はそう思うのです」

Editor’s Memo 編集部は見た! 最強秘書術
三方さんは秘書だが、強いリーダーの本郷氏がごく稀に弱気になる場面では「男ならどんと構えましょう!」と励まし、強気で立場が逆転することもある。まさに叱咤激励型の秘書だ。また盲目的にボスに従うのではなく、ボスのことを考えれば、時に苦言も必要と言う三方さん。「でも親以外で私に厳しく接してくれたのはボスだけです。ある意味、私という人間を使いこなせるのも本郷の器の大きさでしょうね」。そう、優しい笑顔で三方さんは取材陣に語ってくれた。
付箋は自分だけが理解できるようにすべて英語表記で走り書き
付箋は自分だけが理解できるようにすべて英語表記で走り書き。

メールは出力し大切な箇所だけマーカーを。「進められるものはどんどん私が代行します。重要な点だけ指示をもらう。ボスの負担を軽減する策です」(三方さん)

ようやくオフィスに戻った本郷氏に決裁を求める三方さん。ここで話せる時間は1日に数分だけ!

ホテルで主催するディスコイベントでは、本郷氏はステージで、三方さんもフロアの真ん中で踊り、盛りあがる。心から仕事を楽しむ最強コンビだ!



松竹 Shochiku
社長の膨大なメモの場所と内容を常に把握。120年の歴史を今につなぐ若き雄
BOSS 代表取締役社長 迫本淳一 1953年東京都生まれ。98年松竹顧問、2004年、代表取締役社長就任。弁護士でもある異色の経営者。 
政策秘書 森川朋彦 2010年松竹入社。13年10月、演劇本部から秘書室に異動し、社長付政策秘書に。会社の根幹にかかわる会議にも同行

 日本で100周年を超える上場企業は全体の10%程度。そんな日本企業にあって、松竹は今年、創業120周年を迎えた。迫本(さこもと)淳一社長は、「今の課題は、しっかりしたモノをつくること。安定した収益を得ること。さらに、そのきちんとしたモノづくりで新しい展開を考えること」と、未来を見据える。必要なのは部門を超えた水平展開や、グローバル展開ができる人材だ。
「映画、演劇、そして部署部門を超えて補い合い、最終的には相乗効果を出す。でも、新しいことをしようとすればそのプロセスでは、やり方や人を巡って社内で対立することもあるはず。そこを調整して、形にしていくためにどうすればいいか。誰にどんな順番で話すべきか、そんなことを秘書とよく話します」
 その秘書が、森川朋彦さんだ。社長付政策秘書と聞けば、社歴の長いベテラン社員を想像するが、森川さんは入社6年目の28歳。入社当時は演劇本部の所属だった。秘書室へ異動したのは2013年10月。打診された際は、「仕事のイメージができず、頭のなかを『?』が100個くらい浮かびました。所属部署は秘書室と同じフロアだったものの、エレベーターを挟んで行き来のない反対側。足を踏み込んだことのない神聖な場所でした」と、戸惑ったという。
 松竹の秘書は、日程調整役と会社の具体的な政策にまで踏みこんだ政策秘書に分かれる。この体制は9年前から。迫本社長がある企業の会長から、「現場の最前線を知る人物を秘書にすると真実が見えてくる、さらにその秘書が現場に戻った時にも、経営のこともわかるから非常にいい」と聞いたことがきっかけだ。社長自身が途中入社で現場のことがわからないこともあって人事に要望。政策秘書に若手が抜擢されるようになった。森川さんは4代目だ。ご覧のとおり、甘いマスクで穏やかな話しぶり。迫本社長は森川さんの秘書としての強みを、「どこへ連れて行っても人に嫌われないこと」と話す。
「僕は押しが強いので、人によっては圧迫感を感じさせてしまう。森川はそんな僕の欠点を補ってくれています」

COMPANY DATA
1895年創業のエンタテインメント企業。日本固有の伝統芸術に深くかかわり、特に歌舞伎は創業以来、一社で支え続けてきた。映画事業においても、日本初のトーキー映画やカラー映画を手がけてきた企業でもある。
東京国際映画祭で映画祭をさらに盛り上げようと、昨年から新たに始まった「歌舞伎座スペシャルナイト」。今年も迫本社長らが歌舞伎座にいらっしゃるお客様をお出迎え。森川さんはそんな社長を黒衣のように見守る

ランチタイムもなかなか外へ出られないのが秘書。この日、秘書室全員分のカレーを買いだしに東銀座の「ナイルレストラン」へ。カレー、蕎麦、中華が松竹秘書室の主なメニューだとか。

 冒頭で迫本社長が語ったように、松竹は今後、本業の強化に加えて、部門を超えた協力体制を整えることを目指す。そんななかで社長と現場、人と人を調整できる「人に嫌われない能力」は、最強の武器になる。
 社員と社長の橋渡し役で言えば、こんなエピソードがある。社内報の人気企画「拝啓、代表取締役社長さま」は社長が3つの質問に答えるという人気企画。連載開始にあたって、広報室から「社長のインタビュー欄を作りたい」と相談された森川さん。広報室がプライベートな質問も入れたいと思ったものの、直には言いにくい。そこで、いつも穏やかな森川さんの愛されパワーを頼り社長に交渉、実現にこぎつけた。連載はサービス精神旺盛な社長の素顔が覗けると社員から大好評だ。
 また、「120周年は部門を超えて社員が交われる機会を」と、社内コミュニケーションに期待する迫本社長は、今年の株主総会が終わった6月以降、全社員を対象に社長面談を実施する。多忙な日程を縫って、月30人と「徹底的に」話す。所要時間はひとり20分程度。調整はもちろん森川さんが担当。「希望者のほか、面談したことのない人に声かけしています」。面談対象者は社長が選択? とたずねると、穏やかな森川さんが即、「いや、違います」とキッパリ答えた。
「社長は何もおっしゃらないので、社長の頭のなかに今あるテーマに合わせ、この人がいいかなと。社長が話を聞きたいだろう人に打診しています」
 さすが迫本社長が「私の考えていることは誰よりもわかる」と言うだけある。1週間に一度は手帳にメモしたことを読み直し、社長の言葉を反芻(はんすう)するという森川さん。現場の声を大切にし、経営に活かすことをモットーにしている迫本社長の思いを共有しているのは間違いない。最後に、自身の課題を聞いてみた。
「社長は常に仕事のことを考えているので、用件を伝えるべきタイミングが難しい。でも、スピードを重要視しているので、そこは僕が一番気をつけなければならない点です。ベストタイミングを探って、現場の声を伝えていきたいです」

Editor’s Memo 森川さんの最強秘書術 1.第一印象で、誰にも嫌われない、愛され力。 2.最前線の状態と人間を知っている。 3.これまでの政策秘書から引き継いだ社長の膨大なメモ資料を把握。どこに何が書いてあるかすぐわかる
監督に会えるなんて畏れ多いです… せっかくだから君も来なさい いいんですか? 一生の思い出になります
迫本社長と12月12日に『母と暮せば』が公開された山田洋次監督がヒットを願ってがっちり握手。遠くにいた森川さんに「せっかく山田監督がいるんだから、君も来いよ」と迫本社長が促した。

上:社内報の人気企画に貢献。下:仕事に欠かせない手帳は先輩たちのアドバイスを受け大きめのA4サイズ。「最近はメモの量が減っています。社長の言いたいことが少しはわかるようになってきたのかな」




Hulu
徹底した秘書の几帳面力が日本でのビジネスを円滑に
BOSS 職務執行者社長 船越雅史 1986年日本テレビ放送網入社。2014年4月、同社からHJホールディングス合同会社に出向後、15年4月より現職。 秘書 エグゼクティブ アシスタント

井上奈緒子 アメリカの大学卒業後、同国内で就労。帰国後、医療系企業の役員秘書に。2014年1月から現職。趣味はハードな冒険旅
オフィスはアメリカ流スタイル。カジュアルだが規律がうまく調和。

 日本テレビ放送網が昨年出資した、米国の定額動画配信サービス「Hulu」。昨年、社長に就任したのは元アナウンサーとしても知られる船越雅史氏だ。放送界出身なだけに、時間管理をはじめ几帳面な性格。初めてHuluのオフィスに足を踏み入れた時は、その自由な雰囲気に少し戸惑いも覚えた。だがそれもつかの間、彼以上に几帳面主義の井上奈緒子さんのお陰で、そんな不安もすぐに吹きとんだ。
 井上さんは少しでもスケジュールが遅れると連絡を徹底、対応が素早い。それに時間管理だけではない、あらゆる細部のことにこだわる。特に船越社長を驚かせたのが、接待で使うレストラン選び。ここぞという店を見つけると、自ら足を運んで自腹で食し、細部をチェックする。
「メニューはもちろん、第三者に会話を聞かれない距離がテーブル間にあるか、体格のいいお客様でも快適なテーブル幅があるか、混雑時も会話が成立するかなどチェックしていきます」
 それにしても、なぜそこまで細部にこだわるのか。
「ビジネスの会食とはいえ、その時間は社長にもお客様にも喜んでいただきたいからです」
「人を喜ばせたい」、その思いはエンタテインメント界のHuluに入社した思いと同じだ。
 そんな井上さんの几帳面主義は、船越氏が米国Huluに出張した際にも活かされた。
「初めての訪問でよい関係が築けたのは、井上のお陰です」と船越氏が話すように、現地では広い本社の敷地を効率よく動けるよう細かな手配がなされていた。聞けば井上さんは事前に米国本社から図面も取り寄せ、どこに冷蔵庫があるかまで調べ上げていたらしい。もちろんWi-Fiや映像モニターの設備手配も抜かりなく、そのため船越氏はいっさいの不安を感じず会議に集中することができた。
 米国企業のよいところを残しながら日本企業に生まれ変わったHulu。井上さんの几帳面主義が、移行期を円滑に支えたのは間違いなさそうだ。
COMPANY DATA
米国ロサンジェルスで2007年創業されたオンライン動画配信サービス企業、Hulu(フールー)。11年より日本でサービス開始。14年4月、日本テレビ放送網が同社の日本事業を買収。同時に、新会社HJホールディングス合同会社がHuluから権利義務を継承した。
Huluの大ファンでもある井上さんは昼休みの時間を使って新ドラマをチェック

「井上さんの店や手土産選びのセンスは別格」と船越社長
会議前の設備点検も重要な仕事
気になる接待店は現地でテーブル間のサイズなどをチェック。この日は「グランド ハイアット 東京 オーク ドア」へ。レストランリサーチは今やライフワークでもある
井上さんは手土産リサーチにも余念がない
詳細に管理されたオリジナル接待店リスト
ditor’s Memo 井上さんの最強秘書術 1.レストラン、手土産以外にお花の手配も目利き力が光る。 2.人に快感をもたらす究極の几帳面主義を極めている
社長に海外出張があれば、訪問先の図面を取り寄せ調べ上げる




■これまでの「秘書特集」はコチラ
手の上で転がされたい!? 華麗なる秘書たち
美人秘書 ボスに尽くす頼もしき麗人たち
ボスの心を震わせる秘書の才覚
そこまでやるものなのか!? 凄腕秘書の秘密

Text=神舘和典、坂口さゆり Photograph=雨田芳明、藤井元輔、鈴木拓也、慎 芝賢

スカイマーク、なるか再浮上 再生法1年、共同運航延期

2016年01月29日 08時54分54秒 | 市場動向チェックメモ
http://digital.asahi.com/articles/ASJ1X4CPJJ1XULFA00V.html?rm=608

朝日新聞デジタル>記事

スカイマーク、なるか再浮上 再生法1年、共同運航延期
大平要2016年1月29日05時18分

スカイマークが運航する小型機=羽田空港

 航空会社スカイマークが民事再生法の適用を申請してから、28日で1年が過ぎた。効率のよい小型機だけの運航に変え、不採算路線を減らし、業績は安定しつつある。ただ、整備の問題で減便や運休を強いられるなど、課題も残る。

 スカイマークは24日からの1週間で、便数では全体の約4%にあたる計37便(片道)を運休する。整備がうまく回らず、長期間使えていない飛行機が、保有する27機のうち2機あるためだ。こうした状況は、昨夏ぐらいから続く。支援企業のANAホールディングスから整備士らを15人受け入れたものの、日ごろの整備記録の不備もあり、飛行に必要な「車検」のような当局のお墨付きが切れてしまっている。

 経営陣は、3月下旬からの夏ダイヤで、神戸―長崎や中部―新千歳など5路線での減便を決めた。市江正彦社長は「一度、20機程度で回せるところまで減便し、急な運休・欠航や遅延を防ぎたい」と話す。

 もう一つ、ANA傘下の全日本空輸との共同運航(コードシェア)をめぐる交渉もうまく進んでいない。空席が比較的多い路線の販売で協力して利用率を高めるねらいで、今秋から始めたいとしていた。

 だが、チケットの円滑な発券には、全日空が使うシステムへの統一が必要だとする全日空側とは、折り合えずにいる。全日空のシステムに頼りすぎれば、経営の独立性が保てなくなると考える。今年に入って協議は開かれておらず、秋からの実施が延期になるのは確実だ。

■原油安が追い風に

 破綻(はたん)の原因となった大口の債権者たちとの話し合いはほぼまとまった。今年度中にも民事再生が終結する見通しだ。

 業績も順調に改善している。中型機を使うのをやめ、米子や仙台空港から撤退したことで、座席利用率は大幅に改善した。2016年3月期の営業損益は、黒字になる可能性もあるという。

 原油安で燃料費の負担が軽くなっていることは追い風だが、経営陣がめざすのは、燃料が高くなっても安定した経営ができるようにすることだ。全日空の協力を得て、長期間使えていない、2機の飛行機の整備を16年度前半には終えたい考えだ。コスト削減を進めて「日本一効率的な航空会社」にすることで、これまでどの航空会社も採算が合わなかった地方路線網を、広げる戦略を描く。(大平要)

     ◇

 民事再生法の適用を申請して1年がたつスカイマークの市江正彦社長が、朝日新聞のインタビューに応じた。主なやりとりは次の通り。

    ◇

 ――社長就任から約4カ月が経ちました。

 「前職(日本政策投資銀行)のときに航空会社にかかわる仕事もしたが、毎日120便以上運航し、2万人近い利用者を運ぶというのは初めての体験だ。社員とは1人約30分、これまでに100人ぐらいと話した。風通しを良くしなきゃいけない、という気持ちだ」

 ――座席利用率が改善しています。

 「計画どおりか、計画を上回っている。羽田―福岡などは確実に時間通り飛ばして、ビジネス客に乗ってもらう。地方から地方のようなところでは、旅行会社との距離を縮めたり、企業と契約して優先的に使ってもらったり、という営業に力を入れている」

 ――営業損益は黒字になっているのですか。

 「この4~12月では黒字。1~3月は利用者が減るが、なんとか年度で黒字にできるかどうか。原油安のおかげもある」

 ――(車検にあたる)「耐空証明」が期限切れで2機が使えていません。運休も多いようですが、整備面に問題があるのですか。

 「2機の期限切れが半年続いている。機材自体に問題はないのだが、過去1年分の書類の確認に手間取っている。中型機を導入するなどで、体力のわりに仕事が増えてしまった。ANAグループから、整備部門を中心に15人ほど来てもらっている」

 ――3月下旬からは、減便もしています。

 「遅延や急な欠航を減らすためだ。飛行機に不具合があっても運航できるよう、予備の飛行機も含めて考えた。お客さんの信頼を得るためだ。ANAさんにもお願いして、2機のうち1機は6月までに復帰させて夏は便数を増やしたい」 ――基本合意している全日本空輸との共同運航(コードシェア)は、いつ実現できるのですか。

 「スカイマークも全日空も、必要だとは思っている。コードシェアに依存しすぎてはいけないが、1社での限界もある。だが、システムをどうするかという点で議論が進んでいない。システム統合しても、経営の自由度が保てるのか。時間がかかるかもしれない」

 ――5年以内の再上場に向け、どう成長していきますか。

 「国内の航空会社で最も効率が良いとなれば、ほかが運航できなくてもスカイマークはできる、という路線もあるはずだ。当面は機種を増やせないが、小型機で運航できるアジアの国際線も考えられる」