雲の上には宇宙(そら)

 雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!

SI7 効率的な「選択マスク」加工方法が、見つかりました

2014年06月14日 | 画像処理のはなし
さすがに昨日の  では、
明るい星をひとつづつ加工するという、わたしのような
ヒマな人間にしかできない手順である事を自覚しておりました。
そんな中で「みんなの宇宙(そら)」にも参加していただいた さんから
以下のすばらしいアイデアをいただきました。

 
『 SI7(ステライメージVer7)で作成した星のマスク画像に、
広レンジで作成したマスク画像を「比較明」合成したらどうか? 』

つまりSI7では明るめの星が認識されずにマスク画像に残らないため、
表示レベルを広げて明るめの星だけで作成した画像と
比較明合成したら というものです。

さっそく検証してみたところ、効率的で大変有効な事がわかりました。
昨日の記事を見てやってみた人から
こんな 手間のかかる事 やってられるかぁ!
というお叱りの声が聞こえてくる前に、新しい手順を報告いたします。

従来の選択マスクの作成 (マルチバンドシャープをかけたい画像を開きます。)
SI7では明るい星が消えたり、中央が暗いドーナツ型になっているのがわかります。
( マスク画像合成後ぼかしをかけますので、ここでは星の明るさが残るよう控えめに )

■ 明るめの星のマスク作成
「デジタル現像」・「トーンカーブ調整」の済んだ画像では暗い部分が持ちあげられているので、
コンポジットが終わっただけの元画像を使います。
星雲や銀河が見えなくなるまで広げる (暗い星は消えてしまってもかまいません。)

■ ふたつのマスクを合成する

□ 星の明度を上げる

□ 星の輪郭をぼかす

これで、できたマスク画像を使ってマルチバンドシャープがかけられますが・・

■ マスクの適否を事前チェックする
実は1回目のチェックで星の周囲がはみ出していたので、トーンカーブ調整で明るくしました。

できた合成マスクで処理し直した画像です。
( 画像クリックで全体画像表示 )
マスク作成の再現性が向上し、加工にかかる時間が大幅に短縮化されました。
この方法でこれまで撮った画像の再処理をやってみます。

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もしかしたら、広レンジ画像だけでもマスク画像ができるのでは・・
検証してみました。
興味のある方は記事の最後に記載しておきましたのでご覧ください。

雲上くもがみ
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元画像

以下は3通りの方法で作成したマスク画像です。
( いずれも明度を強調済の画像で、クリックで全体表示。 )

SI7で作成したデフォルトのマスク
(明るい星が消えてしまっているのがわかります)
広いレベル調整幅で作成したマスク
(今度は暗い星が消えてしまいました)
このマスク画像でマルチバンドシャープ処理した画像です
(「選択マスク反転」しています )
暗い星がやけに目立つ様になってしまいました。
二つのマスクから比較明合成したマスク

今回の方法を提案していただいたさんの話では、
明るい星から暗い星までうまくマスクしてくれるソフトがなかなか見つからないそうです。
となるとこの方法も有効な一つになりそうです。


コメント (4)
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