雲の上には宇宙(そら)

 雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!

去年のリベンジではなく・・ M106銀河付近(りょうけん座)

2017年03月12日 | 天体写真(系外銀河)
徹夜二晩目の先月28日夜、NGC2403 のあとに撮ったのはりょうけん座M106銀河付近。
日が替わって3月1日、薄明が始まるまで撮り続け 総露光時間は3時間を越えました。

M106 (NGC4258) 付近  (りょうけん座) 
(  画像クリックで 元画像の30%まで拡大表示できます  )
(  が北の方角 )
撮影DATA: 2017/3/ 1am 01:35’~  Vixen VC200L+レデューサー(合成f=1,278mm F6.4 )
露出 20分 × 10枚 ISO 3200 LPS-P2FIL Cooled 60D (冷却 オフ 3℃)  タカハシ EM-200 Temma2M
マイクロガイドスコープ 60 ToupCam PHD2Guiding ステライメージ7
透明度は相変わらずだったのですが 深夜帯で少し空が暗くなったこともあり、
ISO感度を上げて長時間露光を目指しました。

薄雲の通過が無くなったのかシンチレーションも改善しました。
はきりん座のNGC2403を撮り始めたころのPHD2グラフ。
は日が替わってM106銀河付近を撮っている頃のもの。
シンチレーションが改善したこともあり、長時間露光の成果が出たようです。
ステラナビゲータ9で確認できたNGC、PGCNo.の付いた系外銀河です。
( レデューサなしのVC 200Lの写野でトリミングしたものです  )
 は PGC No.の系外銀河
ほかにも ステラナビゲータ には表示されない はるか彼方(数億光年以上?)の銀河も写っています。

記事タイトル、正式にはこうなるはずでした。
去年のリベンジではなく、2年越しのコンポジット M106銀河付近(りょうけん座)

去年3月に 同じ機材・同じ構図で撮った画像です。
2晩徹夜で撮った他の対象と同様、昨年の画像と重ね合わせる予定でした。
ところが昨年の撮影画像などが保存されていたポータブルHDで
データ消失トラブルが発生した事によりかないませんでした。

撮影中の おりおんショット です。 

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2晩の徹夜撮影で 高感度・長時間露光が淡くて見かけの小さい
系外銀河の撮影に有効な事がわかりました。
できればVC200Lレデューサなしでもっと拡大したいところですが、
1枚20分以上の露光はガイド精度ほかの理由から無理があります。
かといって、これ以上(ISO3200)感度を上げれば画像の荒れが目立つし・・

雲上くもがみ
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4 コメント

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Unknown (テナー)
2017-03-13 12:58:18
こんにちは
被ってしまいましたねM106、さすが3時間露光は見応えがあります。
それとNGC4127を見事に画角に撮り入れてた綺麗なアクセントを演出
していると思います、
私の方が短焦点・長時間露光なのに (雲上(くもがみ))
2017-03-13 15:17:29
テナーさんのブログ画像も拝見しました。
テナーさんはR200SSに2倍のエクステンダーですから
f=1600mmと私より長焦点で暗いはずですが、
M106の暗い外周部は3倍露光をかけた私のより明るく写っているのでは。
重い機材を積んで遠征する意味がありますね。
矢印万歳 (ミッチー)
2017-03-16 21:52:30
僕なんかは、この矢印の数に「すげー」って思っちゃいますね(笑)
主役のM106は細かな構造も見えるし、
なんといっても微妙な色の違いが見えてるのがいいですね。
しかしこのガイドグラフの違いを見ると、
天体写真って気難しいなあって思います。
星の色がとんじゃいました (雲上(くもがみ))
2017-03-17 00:13:26
ミッチーさん こんばんは。
小さくて淡い系外銀河を捉えるのに高感度・長時間露光が効果があるのがわかりました。
ただ明るい星は飽和するので、ミッチーさんのように
星の色まできれいに出すのはむずかしいです。
一晩でガイドグラフが大きく違ったのはたぶん薄雲通過の有無だと思います。

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