雲の上には宇宙(そら)

 雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!

レンズの汚れはハートのかたち!?

2013年01月09日 | 機材
先日の記事 の中で、右下にハートのマークの影が写りこみ、
画像処理でも取りきれなかったため、その影がどこで発生しているかの分析を行った。
この時点では、影が発生する疑わしい箇所は
(1)カメラ内CCD前面のフィルタガラス  (2)光害カットフィルタ(カメラ内部に装着) の2箇所と考えていた。
その時のフラットフレームの画像 (フラットフレームは昼間の曇り空を撮影 10枚コンポジット)

左は光害カットフィルタをつけたまま、 右ははずして撮影
光害カットフィルタをはずしてもやはりハート型の輪郭が写りこんでいる事から、
原因をカメラ内CCD前面のフィルタガラスと決め付けてしまった。
更に2度目の不具合で修理に出す前には無かった現象だった事から、この汚れ(?)は
『不具合修理』の際に着いたものと思いこんでしまった。
今回、ブログで3回に渡り『COOLED 60D』の不具合発生の記事を書くにあたり、
一番心がけたのは、感情的にならず、できるだけ客観的に だった。
それが、これから冷却デジカメの購入を考えているユーザの為にもなり、
メーカに対しても ”仕返し”的なダメージを与える事を防げる筈だった。

あとになって気がついた。
まだ 疑う箇所があった!
それは、撮影に使用したNFD300mmレンズ本体
そのきっかけはもう一度「魔女の横顔星雲」の画像処理をやりなおすため、
フラットフレームを撮りなおしをおこなったことからだった。

小さなほこりと思われる影は写っているが、ハートの形が前と変わっている!
むろん、これまでも背景の明るさや湿度の違いにより、かげりが変化する事は経験済み。
一応、レンズ側の汚れなども疑ってみた方がよさそうだと考えた。
うまい具合にNFD300mmレンズは絞り部分を取り外しEOS変換アダプタで接続している。
この部分でカメラを回転させて撮影すれば、レンズ本体なら更にかげりが変化する筈だ。

カメラ本体に対して、レンズを90度回転させただけで、かげりが小さくなった!
という事は・・・・レンズの汚れが原因だ!



天下無敵の「露吸収フード」ですが重いのが難点。更にレンズ前面には「手製絞り(F4)」が装着されているため、
レンズ面の汚れに気がつきにくい。
手製絞りもはずしてレンズの表面を探してみたところ、それらしい汚れ(指でさわった?)が見つかった。
 (クリックで拡大)
ハートの形に見えない事はない。

良かった!原因はCCD面ではなかった。
二度重なった不具合で、すっかりメーカ不信になっていた自分に反省。

おわびという訳ではないのですが、前回ふてくされて
”ハートマーク”がやたら目立った『魔女の横顔星雲』を、もう一度画像処理しなおしました。

撮影DATA:
CanonNFD300mmF2.8(手製絞り F4) 2013/01/05 22h20m~ 5Min x 10 LPS-P2フィルタ EM-200USD
GS60Sガイドスコープ+PHD Guiding ISO 1600 COOLED 60D(外気温-3℃ 冷却OFF) ステライメージ FlatAideほか

防犯灯によるカブリは補正できなかったため、上下をトリミングしてあります。
魔女をあぶりだす強引な画像処理で、ザラついてしまいました。

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前の記事でハートのかげりの原因がメーカ側にあるのでは?という記載
だったため、早めに事実をお知らせせねばと、頑張ってブログ更新しました。

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