雲の上には宇宙(そら)

 雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!

続・ステラショット3で『オフセット』、ケリはつかずに迷宮状態

2024年03月06日 | 画像処理のはなし
前回記事 からの続きになります。

わたしのブログ記事「ステラショット3で『オフセット』にケリを付ける」シリーズを「上越天体写真友の会(J-APA)」の
月例会でちょこっと紹介したのがきっかけとなったのか、
ステラショット3で作成したバイアス(ダーク)フレーム(この意味については前回記事を参照)がおかしいという話に発展。
以下は会のメンバーKaさんが会員に送ってくれた検証結果についての資料です。

①ステラショット3Ver3不具合について

②バイアスフレームのステラショット3でのヒストグラム表示について


わたしもオフセット設定値の検証で、バイアス(ダーク)フレームのオフセット値を上げていくと
格子状のピクセルの並びとなり、ヒストグラムが2つの山になるというこの現象は見ていたのですが、
あまり気にとめていませんでした。
(実際の撮影では背景の明るさによりオフセットは気にしなくていい、なんて結論を期待していたせい?)

オフセット設定が可能になったことで購入したステラショット3でしたので
オフセット設定に不具合があるとなれば大問題です。

そこで昨年ASI533MCを購入した際にインストールしていたASIStudioというソフトでバイアスダークフレームを撮影してみました。
offset 70でGainを0~300に変えたヒストグラムです ↓
( クリックで拡大表示できます )
Offset 70としたのはASIStudioではなぜかOffset値の設定はできず、作成された画像がOffset 7 0になっていたため

ASIStudioに合わせてOffset 70で作成したステラショット3のヒストグラムです ↓

ASIStudioで取得したバイアス(ダーク)フレームはまとも(?)なノイズ画像にみえますが、
ステラショット3の方はノイズとは程遠い説明のつかない異常な画像と言えます。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
これでは3月の新月期にオフセット値をどうすればよいのか困ってしまって、
先月29日にステラショットの開発元アストロアーツにこの現象についての情報を上げました。

その返答メールが昨日届きましたので紹介します。 ↓
ということで、アストロアーツでもこの不具合については把握されており、別途アップデータが配布されるようです。
ZWO社が提供したものに原因があるのなら、なぜ他社のアプリケーションで問題が生じないのか? 疑問が残りますが・・
ただ文面にあるように、それにはかなりの時間がかかりそうなので以下の質問・要望を返信メールで送りました。


= = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = =
一昨日が下弦の月だったので3月の新月期に入ったのですが、
昨夜も雪がちらつき、とても星は望めそうにありません。
明るくなった夕空のポン・ブルックス彗星はもうあきらめています。
もし晴れる夜があったら533MCのオフセット値は
デフォルトの”1”で行くしかないと決めました。
早くから飾ってもらった玄関のひな人形たちも 寒さで震えています


にほんブログ村 写真ブログ 天体写真へにほんブログ村
いつもポチッとありがとうございます。

= = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = =
コメント (2)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ランキング参加してます

にほんブログ村 写真ブログ 天体写真へ
にほんブログ村

応援(クリック)してね


天体写真 ブログランキングへ