雲の上には宇宙(そら)

 雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!

机上の空論、木端微塵 (その1リング星雲)

2014年10月19日 | それでも星は流れる
18・19日と移動性高気圧の通過で全国的に晴れそうということで、
17日夜は旅疲れ(飲み疲れ?)もあり体力温存のつもりだったのですが、
○すけさんからの督促もあり、先日の机上検討の検証をすることになりました。

夜9時過ぎに最初に選んだ検証対象は、既に西に傾きかけたこと座のリング星雲M57
いつもはまばゆく輝いていること座のベガも、もやっぽい空で元気がありません。
(あっ、すみません。今回は手抜きでおりおんショットはありません。)

机上検討というのはオートガイドで星が東西方向にブレてしまう対策の検討のことなのですが、
その対策とは・・
すみません。興味のある方はこれまでの記事をご覧ください。(またまた手抜き)

リング星雲撮影中のPHD Guidingのグラフです。
露光時間4秒と長くして、Min moもこれまでの0.15画素から0.5画素と大きくしたのに・・
むろんこれで完璧に問題が解決するとは思ってなかったのですが、
それでも大気による星のゆらぎが平均化され改善効果はあるはずと思っていたのですが。
まったく 改善されていない。

当然、撮影した画像も
これは1枚画像ですが、見事に左右(東西)方向にブレています。
流れているのでは無く、ブレている、 
その証拠です。(5分露光の画像9枚を位置を合わせずにそのまま重ねたもの)
上下(北南)方向は少しズレていますが、1枚画像とほとんど位置は変わっていません。
ガイド結果のグラフを見ると、もっとはっきりします。
撮影画像では東西方向(グラフではRa赤緯)に大きくブレている星の位置も、1時間で8画素もずれていません。

空の条件も悪く星もブレた画像ですが、一応処理しましたのでご覧ください。

M57 リング星雲 (こと座) 
( 画像クリックで拡大表示 )
( 上 が北の方向 ・・・・・ノートリミング画像 )
撮影DATA: 2014/10/ 17 21:05’~ VixenVC200L(f=1,800mm F9.0
露出 5分×9枚コンポジット  ISO 1600 Cooled 60D (気温10℃ 冷却オフ) LPS-P2FIL
EM-200USD赤道儀 OrionSSAG TAKAHASI D 50mm f 700mmガイド鏡 PHD Guiding ステライメージ7

これまでさんざん悩まされた機材のタワみによる星の流れは今回も抑えられていました。
ドン・キホーテ(改)」ガイドシステムの有効性を再確認できました。

しかし、ブレの問題はまたふりだしに・・


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このあとVC200Lにレデューサーを付けて、
焦点距離を短くして、
カシオペア座のバブル星雲付近を撮影しました。
その結果は次回記事で報告予定です。

雲上くもがみ
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コメント (9)
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