RUNNING BEAR Ⅱ

くまこの日記です。コメントは承認制とさせていただきます。

あと残すところ1日。

2017-10-08 22:14:45 | 世界選手権
男子個人総合が終わり、女子個人総合が終わり、種目別1日目が終了しました。

実力を出し切った選手の皆さん、出し切れずに悔しい思いをした皆さん、それぞれのドラマが。
お疲れ様でした。

あとは残すところ、種目別の決勝2日目のみ。
跳馬で安里君と白井君、鉄棒で宮地君、女子はあすかちゃん、まいちゃん。
皆さん、悔いのない演技で終われますように。

世界選手権、明日で終わりです。

長かった・・・・。

予選が、もう、2週間くらい前のことのように感じます。

航平君が怪我をして、棄権をして、まずは怪我の具合が心配で。
ものすごく重症ではないということがわかって、ホッとして。

個人総合の場に航平君はいないんだと、それって、ものすごいキングロスじゃない?想像するだけで、ため息しか出なかったけれど。

実際は、想像を超えていた。

それは、試合が進むにつれてじわじわとやってくる。
私はそう、想像していた。

違った。

入場シーンで、それは、どかん!とやってきた。

グラスゴーを思い出させる、カッコいい演出。
さすがはオリンピックスタジアム、観客の歓声が、ものすごい。
予選とは全く違う雰囲気で、ああ、これが世界の舞台なんだってストレートに感じることが出来るオープニング。

そこにキングはいなかった。

もふもふジャージを萌え袖で着るキング。
ちょっと下向き加減で手を上げるキング。
「コーヘイ・ウチム~ラ」のアナウンス。
すべてがそこになくて。

東京世選の、入場シーンとか、南寧の、日本チームにガッツポーズをしながら佑典君と入ってくるシーンとか、エスカレーターを降りて、キングオーラを振りまきながら会場入りをするシーンとか、色々思い出した。

航平君、ここに立ちたかっただろうな。
ロンドン以降、年間の試合数がホント減っていって、今年の個人総合は、これで3戦目だった。
辛い練習も、すべて試合のため。
その数少ない試合に出られなかったら、辛いことだらけになっちゃう。
出させてあげたかった。
そして、この、会場にいる大勢の体操ファンの皆さんも、きっとキングの体操を楽しみにしていたに違いない。
あの可愛い体操YOUも、もしかしたら会場にいたかも。
会場の皆さんにも、見ていただきたかった。

いろいろな想いが冒頭から襲ってきて。
そこでガツンとやられて、あとは、もう、普通に、あ、普通っていうのはちょっと違うような気もするけど、まあ、結構冷静に見られたような気がする。

夜、テレ朝のOAを見て、会場にいる航平君を見て、また切なくなった。




何を思って見ていたのかな。
ものすごく聞きたい。



今朝のサンデーモーニング、森末さんがゲストで。
個人総合を見つめる航平君がさみしそうだった、っておっしゃった。
寂しそう・・・かな。
ちょっと違う気がする。
何を思っていたか、航平君に聞いてみないとわからないけど、さみしいとかの後ろ向きな気持ちではなくて、もうすでに前を向いている気持ちのような気がする。
上手く表現できないけど。
そして、一つ、わかっていることは・・・。

カッコいい・・・。

たびたび、カメラに抜かれたキングだけれど、暗闇に光る瞳。
大きく感情を出さないその表情は、とてつもなくカッコよかった。

今朝の朝日新聞。
遠藤先生の記事。



そう、ボルト選手の棄権と同じくらいの衝撃なんですよね、世界的に。
それだけの選手だったということです。
でも、ボルト選手とは違うところが一つ。

ボルト選手は、来年から見ることはできないけれど、航平君は、帰ってくる。

今回、初めて世界選手権の個人総合を客観的に客席から見た航平君。

同じ舞台に降りて闘って見ないとわからないこともある代わりに、外から見ないとわからないこともきっとあったはず。
航平君は、いくつかそれを感じたに違いない。
だって、今までだって、いろいろな試練をすべて自分の糧にしてきた航平君ですもん。

帰ってきますよ。更に進化して。