伊勢崎市議会議員 多田稔(ただ みのる)の明日へのブログ

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心の時代と民俗学

2016-01-06 20:31:24 | Weblog
次の社会のあり方を探すため、
勝ち負けや、損得を追いかける生き方でなく、
幸せとは何か、
心の豊かさとは何かを考えています。

私は、古い時代の生活や仕事、道具などが好きで、
大学生の頃から民族学の本を読んでいます。
今日、古本屋で民俗学の写真集を買いました。
この古い写真集は、過去への旅です。



この写真は七草粥を作っているところ。
七草粥も最近は見かけなくなったなー。

こんなことを考えながら写真の解説を読むと、
家長や長男などの「年男」が、
豊作などを願う「唱えごと」をしながら包丁で七草を刻んだ、
と書かれていました。



そうか、「七草粥」は、
たんに7種類の野草を食べるのではなく、
本来はお祈りだったんだ、と知りました。


右側の写真は、正月の漁師宅の玄関。
門松の代わりに、「幸い木」を立てました。
若松の枝にしめ縄をかけ、「年神様」に感謝します。
大きな魚が、いかにも漁師の家です。



お正月とは、本来「年神様」をお迎えする行事だったのです。

解説を読むと、
「幸い木」の隣に置かれた草履は、
年神様が訪れていることを示すそうです。



目に見えないけれど大切なものを大事にする、
豊かな精神文化が、つい最近まで日本にあったのです。
もちろん今でもこのような伝統を残している家や地方もあるでしょう。

しかし、当時に比べれば今の日本は、
お金や、モノは豊かになったけれど、
反対に精神文化は貧しくなり、心の豊かさも
失われつつあるように思います。

そうだ、
これから私たちが目指したい生き方は、
心や精神の豊かさなのだ。

それぞれの地方で伝えられた風土に根差した
伝統や習慣、生活などの民俗文化は、
「グローバル」などという異国の価値観ではなく、
まさに地域固有の精神の豊かさだったのだ。

私の民俗学への興味と、
地域振興の仕事が、私の中でつながりました。

田舎ほど、地方ほど、豊かな伝統や生活習慣が残っています。
追い求めるものを「モノ」や「カネ」から、
「精神的な豊かさ」に切り替えると、
心の時代においては、田舎ほど先頭にいたのです。


(参考ブログ)
この島が先頭になり、持続可能な社会へのタグボートに
伝国の辞
地方自治の本質
掘るまいか
山古志 闘牛



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