伊勢崎市議会議員 多田稔(ただ みのる)の明日へのブログ

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日本国債 急落シナリオ 朝日新聞一面トップ

2012-02-02 20:13:51 | 政治・政策・経済
2月2日付け、朝日新聞一面トップ記事
「日本国債急落シナリオ 三菱UFJ銀が対応策」。
9面にも関連記事
「国債急落少しずつ現実味」という記事もあります。

銀行最大手の三菱東京UFJ銀行が、
日本国債の急落に備えた「危機管理計画」を策定したことが
判明しました。

国債の暴落に備えて、自由民主党では
平成23年6月1日に、
X-day プロジェクト報告書」を公表済みです。

朝日新聞によれば、
同銀行は自民党案が発表された6月から
計画作りを始めたそうです。

これまで日本国債の9割は
日本国民の預貯金などを使って
銀行や生命保険が購入してきました。

しかし日本の借金は1千兆に達し、
国内の総貯蓄高に数年以内に到達寸前です。

日本は輸出や海外投資によるもうけなどの
経常黒字の分も預貯金に回ってきましたが、
円高により経常赤字の可能性も出てきました。

三菱UFJ銀行では、
長期国債の金利3.5%を想定。
ちなみに金利が上がるほど、返済が苦しくなります。

日本政府は長期国債金利を2%に想定していますが、
日本総合研究所の研究員によれば
金利が3.5%になれば、
国債の利払いだけで国の支払いが二十数兆円増えます。

これではいくら消費税率を上げても
過去の借金返済のための新たな借金が膨らみ
破綻します。
その場合、日本は金利上昇に伴う
「ハイパーインフレ」(物価急騰)になる恐れがあります。

日本国債を買い支えるための
一つのカギである国際取引の経常収支。
日本は昨年、30年ぶりの貿易赤字になりました。
ただし、所得収支は黒字なので、トータルすると
10兆円程度の経常黒字です。

国内総貯蓄高の限界と
経常収支の限界が、ともに近づいています。

朝日新聞の記事によれば、
「りそな」や「みずほ」などの他の大手銀行も
警戒を強めているそうです。

国債暴落の危険性については、
金融や経済の専門家の指摘や、
週刊誌などの記事ではよく見かけます。
(左のブックマークに「藤巻健史」さんを追加しました)

しかし、この記事は
朝日新聞の一面トップ記事です。
この順位で取り上げられた意味は、
これ以上ないくらいの重さです。

日本国債を取り巻く状況は
「風雲急を告げてきた」どころか、
すでにきな臭いにおいまで漂ってきたように感じます。








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