Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

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Honda S600 1964

2016-06-24 17:36:14 | 只今制作の御相談中のキットたち
すこし前に長野県からお客様がお見えになった事はブログに書きましたね。
その方がご希望になられたのがホンダS600とダットサンフェアレディ1500の初期型だったのです。
どちらもフルディティールをご希望だったのですが、予算の関係もありますし・・・
お話をしながら「幸いな事にどちらもオープンカーですのでドアを開かなくても室内は丸見えな訳ですし、トランクの中もスペアタイヤとガソリンタンクしか無い訳でして・・・せいぜい作っても車載工具くらいでしょうか・・・エンジンを作ってボンネットだけを開閉すると言う事をご提案致しました。
それなら一応見積もりを・・・と言う事になりました。

そうなればベースになる物を探さなければなりません、どれが一番良いのかは迷うところでは有りますね。
キットで言えばホンダS600はボディの形状がほぼ同じS800がプロバンスで発売されていました。
余談ながら同社からS600として発売されていたのは極初期のS500のボディにS600のエンジンを載せて発売されていた物がキット化されています。
しかしフロント周りがS500なのでS800から修正した方が良いと思われます。
ただどちらのキットも形状の解釈が違っている部分が有りまして今ホンダのSシリーズを作るベースにはなりえません。
実車を良く知る者の一人としてちょっと許せない部分が有るのです。

ミニカーとしても各社から出ていまして
古くはビテスとかノレブそしてエブロでしょうか・・・!?
これらのメーカーの物は一長一短が有りましてなかなか選択が難しいのですが・・・
今回私が選んだのはMark43でした。
このメーカーはすこし前に作ったいすゞ117クーペを出していたメーカーと言う事で覚えていらっしゃるでしょう。
今のところこのミニカーの形状が一番実車に近いのではないかと思われます。
もちろんこれから先まだ良いミニカーやキットが出てくるかもしれませんが現状一番良いと思われるのはこれだと思います。
まあ実車を何台か隅々まで分解してレストアした私が細かな事を言えばキリが無いのですが・・・基本的な形状は十分合格点であると言えます。
それに海外のメーカーさんのミニカーはなにげにLHDだったりしますからそれを直すのも結構大変なんですよ(笑)
まあそれは輸出仕様を取材されて作ったでしょうからLHDになっても仕方が無いのですが・・・。
こちらがMark43のホンダS500です
佇まいはなかなか良いと思いませんか?少なくともプロバンスをどう丁寧に作ってもこんな感じにはなりません(笑)
キットは沢山持っていますが・・・(汗)

フロントのライトもきちんと初期型になっています・・・
後期型との違いがわからない方の為に説明をしておきましょう。
初期型ではライトとその下側のスモールランプを覆う様にガラスのカバーが付いています。
後期型ではS800と同じくカバーが無くなりメッキ製のリムに変わっています。

そしてS500の特徴である一直線になったバンパーですね・・・格好が良いと思うのは私だけでしょうか?
その昔この形のS600が欲しくて探したのですが私の捜査網には全く引っ掛からなかったですね。
恐らく全てレース用として売られたのではないかと思われます・・・だから残っていないのではないかと・・・。
唯一残っているのは比較的最近ドイツのミハエルオルトマン氏の所から里帰りした個体のみかもしれませんね〜。

後から、見た感じも他のミニカーと比べると実車の雰囲気に非常に近いですね。
重箱の隅を突く様に文句をつければテールランプのメッキのリングが少し厚みが有り過ぎるかな・・・
それとFウインドウの上側に付くサンバイザーは肌色ですね。

少しだけ悔やまれるのはこのサイドエンブレムの場所ですね。
少々前過ぎです・・・
残念な事にこのエンブレムはデカールの様な物でして外して付け直しが効かないのです・・・

反対側も左右対称にもなっていないし・・・場所も違います。

でも値段を考えれば十分納得のいく内容ですね。
ベースはこれにして見積もりを致しましょう・・・。


もう一台のフェアレディは次の機会にご紹介致しましょう。


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