Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

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今日は予定外の修理です

2022-07-03 20:25:48 | ミニカー修理

本日の山陰も暑いですよ〜。
朝方に自宅付近ではパラパラっと雨が降った様でしたがすぐに止んでしまった様です。
これだけですか?って言うくらいでした。

でも出勤してみますと畑は少しだけ湿り気を帯びておりまして自宅付近よりも多めに雨が降ってくれたらしいです。
朝の灌水は免れることができました・・・これは嬉しいですね。
灌水をしてしています汗が滴りましてこちらの方が干上がってしまいますからね(笑)

と言うことで急遽予定変更して作物の収穫です
まるでヘチマの様なキュウリ(今日は大きいのは1本だけでした)や普通のキュウリ・茄子・ミニトマト等を収穫しました。

厨房係をしていますと突然の雷鳴が・・・
すごい勢いで雨が降ってきました、でもこれくらいの雨では土が乾燥していますので焼け石に水かもしれませんね。
山の中で降ってくれないとダムの水も増えませんでしょうしね〜!?
もう少しゆっくりシトシト降ってくれと言うのは人間のエゴか(笑)

今日は厨房係が忙しいはずなので早めに中に入ります・・・と言うか、雨の後で気温が上がったものだからかなり蒸し暑いのです。
植物のためには良いのかもしれませんが・・・人はちょっと辛いところですね。
ここであまり頑張りすぎますとまた体調を崩す恐れがありますから程々にしておきました。

今日はまず修理から・・・修理もしてゆかないと終わらないのです。
少しづつでも進めておきましょう。
今日はK林さんのご依頼品ですね。

これは珍しいサイン入りのモデルですね・・・
え〜っとどこが良くないのか?
F40だとフロントウインドウ・リアウインドウ・サイドウインドウ・リアのメッシュと色々な部分に問題が出ることがあるので良くみておかないとね・・・。

あ〜ありました。
リアウインドウの後ろ側が浮いていますね。
他の部分にも問題があるかもしれませんがザックリ見た感じでは他はまだ手を入れなくても大丈夫そうですね。
これくらいなら程度が良い方だと思います。

リアウインドウを脱着します。
外しました・・・浮いているので簡単に外れます。

本当に傷みの少ない良い個体ですね。
こんな個体はなかなかありませんし、修理も楽なんです。

お次です!!
512TRです。
これもフロントウインドウの写り込みが変ですよね・・・
こう言うのってここが怪しいです。

ウインドウの右上の辺りは浮いています。
よく見ないとわからないくらいなんですが・・・いずれ上側がパカっと剥がれます。
一番良くないのはこの歪んだ状態で放置することですかね。
パカっと外れてしまうならその方が歪みの癖が付かなくて良いんですよね。

よく見ますと前側の中央部分も浮いていました。
ワイパーに隠れてよく見えない部分でもありますね。

ウインドウを外してよく見ますとボンネットの上にうっすらと傷がある様に見えましたので磨いておきます。
これくらいなら3Mのハード1からで十分消えると思います。
ミラーを確認しますと右のドアミラーの接着が緩んでいましたので外してつけ直しておきましょう。

最後はネルの布で磨きまして傷はもう見えません。

そしてウインドウを取り付けます。
仮止めはいつもの様にしておきましょう。
右のドアミラーも元の様に取り付けておきます。

次は246ディノです
この車も一見したところでは問題がなさそうに見えますが・・・

多分ここですね。
フロントウインドウの上側です。
ついでに書くなら・・・この個体ではウインドウも浮いていますがモールとウインドウの間も剥離していました。

ウインドウを外したらエッチングのモールも2/3ほど外れてしまいまして一旦全部外すことにしました。
メッキのモールなんですが酸化して少しくすんで来ていましたのでついでに金属磨きで磨きまして・・・元の輝きを少しでも取り戻しておきました。
モールをウインドウから外さないとできない作業なんですよね。
(下の写真は磨く前です)

固まっている接着剤を掃除しまして・・・ウインドウの周囲のフラットブラックをリタッチしておきます。

そしてウインドウを接着しました。
まだワイパーを取り付けなければなりませんのでこのまま一晩お休みいただきましょう。

今日はF2007のもう一台を進めようと思っていましたが厨房係があまりにもハードでしたので急遽予定変更でこちらをメインにしました。
トップスピードというメーカーの1/18フィアット124スパイダーです。
この車実はNDのマツダロードスターターのメインシャーシやエンジン・ドライブトレーンなどを使って作られているはずです。
発表された時はかなり気になったものです。
出来れば古い124スパイダーが欲しいけどあまりに高くなってしまいましたからね。
だいぶ昔・・・大学生の時に近くに置いてありまして欲しかったですが・・・その時はホンダS600(S660じゃないですよ・・・笑)に乗っていましたから流石に2台も持つ訳にはゆきませんね。

(写真を撮り忘れちゃったので加工前の写真は借り物です)

お客様は実車を所有されていましてその車と同じ仕様にして欲しいというご相談です。
その実車ですが・・・ボンネットもトランクもボディ同色なんです。
つまりこのモデルは余計な事をしてあるんです(笑)
当初は部分的に塗り替えて欲しいというご希望でした。
部分的な塗り替えはボディの分解(マスキングで済ます方法もありますが仕上がりはやはり分解したほうが良いのです)や調色を必要としますからかなり高価になります。
また調色がぴたりと決まれば良いのですが・・・
お客様は「自分はそんなに神経質でないですから」と謙遜されますが私が神経質なので気になるのです。
・・・で絶対色の違いがない方法をとることにしました。
しかもこの方が安くできます・・・多分ね。

このフラットブラックの塗装が問題なんですよ。
どのシンナーを使えば溶けるのか・・・しかも下地の塗料を溶かしてはいけません。
ボンネットの隅でテストしますとクレオスのシンナーで溶ける様です。
しかもこの塗装はグロスブラックを塗ってから上にフラットクリアーを重ねてあるみたいで最初にクリアーが溶けてきましてそのまましつこく溶かしますとやっとブラックが溶けます。
つまりタイムラグがあるんですね・・・

この時点ではまだわかりませんがこのブラックの下にウレタンクリアーが塗られていてその下がボディカラーであればクレオスのシンナーでブラックの部分まで拭き取れば他のボディと同じカラーになりますね。

・・・と、まあ理論はそうですが上手くいくかどうかはやってみないとわからないのです。
まずはリアのトランクで試してみました。
ホロの後ろ側のコクピットとの仕切る部分に凸の部分がありますがここは元々グロスブラックが塗られていましたが・・・筋彫りの掃除をしていたら一緒に溶けてしまいました。
後で補修しておきましょう。

ボンネットはかなり厚く塗装されていますね・・・なかなか落ちません(笑)

フラットブラックが溶けて下のカラーが見えてきました。
クレオスのシンナーはウレタンクリアーを侵しませんのでこの様な事ができます。
但し、シンナーに浸けぱなしにしますとやはりウレタンクリアーが剥げてきますから安心はできません。

フラットブラックをほぼ拭き取る事ができました。
そうそう、途中で気がつきました周辺の部分にシンナーが付きますとやり直しになりますのでマスキングテープでカバーしておいた方が良いな〜・・・とね。
これもやってみないとわからないですからね。
まだ筋彫りの中にフラットブラックが入り込んでおりまして他の部分と筋彫りの色に違和感があります。

筋彫りの中のフラットブラックを落とすために古い筆にシンナーを含ませて擦ります。
余計な部分にシンナーが流れないように左手でティッシュで押さえ、右手は古い筆にシンナーを含ませたもので掃除をしました。

残念ながらリアのスペースに再現されているホロにシンナーが飛んでしまったので周囲をマスキングしてフラットブラックを塗って補修しておきます。

続いてボディにコンパウンドをかけて仕上げましょう。
フラットブラックはいくら拭いてもシンナーが乾きますと少し黒っぽく見えてしまうのです。
ウルトラフィニッシュで軽く磨きますとすっきり仕上がります。

今日はここで終わりです。
後ナンバープレートを作って取り付けたら完成ですね。

明日はナンバーを作って取り付けたら絶対F2007です(笑)