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西光寺 ・寅薬師  京都十二霊場・第11番目

2016年01月25日 08時04分47秒 | 寺院

    浄土宗西山深草派

 

西光寺・寅薬師

西光寺の通称名は、本尊の右側の檀上に安置する寅薬師如来像に由来する。像は弘法大師の作と伝わる。その昔、大師は時の帝の勅請で仏像を作ることになった。刀彫るたびに三礼し、満身込めて彫り上げた。成就したのが十二支でいう寅の日、寅の刻だったことから寅薬師とよばれるようになった、という。寅薬師は当初、宮中に堂を設けて安置され、歴代の天皇の信仰を集めた。弘安二年(1279),後宇多天皇が西光寺開山の伝慶師にこの像を下賜し、寺そのものを「寅薬師」と呼ぶようになった。寺は元来、御所の近くにあった。のちに応仁の乱などの戦火をくぐり、秀吉の寺町編成で寅薬師如来像を安置していた御倉堂ともども現在の地に移転したと伝わる。古文書類などは焼失して寺に伝わっていない。戦火のたびに仏像だけが運びだされて来たのでしょう。西光寺は京都十二薬師霊場の11番目に当たる。本尊は阿弥陀如来像だが、かつては寅年生まれの守護仏として寅薬師如来像が篤い信仰を受けた。いまは、御倉堂が映画館となり、さらにその映画館もなくなっている。寅薬師如来像も本堂で本尊と同居している。檀家以外参拝者も少ないそうだ。

 

 

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川柳

 

忘れ物 口で唱えて 取りに行き    /角佐

 

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