konaki。

年寄りの好き勝手。

ノーズコーンを考える。

2012-05-24 11:27:38 | DeAGOSTINI McLaren HONDA MP4/4

Rimg0217

第1号で組み立てたノーズコーンです。黒いプラスチック部品なのでこのままでは存在感がありません。完成後はフロントウィングが取り付きますので「縁の下の力持ち」…ではないんですxxx。ノーズコーンの上側は隠れますが側面や下側は表に見えるところなんです。

ということは実車のディテールはどうなっているんだろう?

Webにあがっている画像を見てみるとどうやら「カーボン」で出来ているようです。ただ当時のカーボンは今時の「お洒落」なカーボンではなく「炭素繊維を編んだ」とても質素なものでした。そしてもうひとつ判ったのが同じくカーボン製と思われるモノコックフレームとはカーボンの種類が違うようです。(ディテールと色合いが違います)

これは衝突した際の強度の違いかと想像します。モノコックフレームは衝突時にドライバーを守るため強固に出来ていますが、ノーズコーンは衝突時に壊れることで衝撃を逃がしている。のかな?

ということでまずはノーズコーンのディテールアップを考えます。

 

この「カーボン柄」は塗装での表現は難しそうなのでデカールを貼ることにします。でも市販されているものはみんな「お洒落カーボン」。ならばMD-5500の出番です!

Md5500

まずは元データを作るための「型紙」を作ります。ノーズコーンにメモ紙を巻きつけて(といっても直線なので楽です)、左右の出っ張りは大きく穴をあけた後、マスキングテープで形を決めます。

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怪人ミイラノーズコーン現る!

で、それを開いて稜線を鉛筆(シャープペン)でなぞると「型紙」の出来上がり。

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これをスキャンしてもいいのですが直線だけなので製図の要領でデータ化して、試しにプリントしたものを切り抜いてノーズコーンに合わせてみます。

Rimg0218

実は一回修正しているんですが…(内緒)

型紙がデータに出来たら今度は「ディテール」です。実は本物を見たことが無いのでWebの写真頼り。なら写真から頂こう!ということで写真から切り抜いたのがこれ。(デニム生地ではないです)

Carbon_2

そしてこれを型紙に並べて貼り付けます。(データ上です)

この時実車の写真をよく見ると帯状のカーボンが前後方向に並んでいることが判ったのでそれを意識します。またデータには「色」がありますが、おそらく印刷では「黒」だけの方がらしく見えるだろうと予想して「グレースケール(白と黒の階調)」に変換します。

配置が終わったらいよいよMD-5500でデカールシートに印刷!

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型紙の部分にだけ「白」を敷いてあるので切り抜くときの目安になります。

これを一気にノーズコーンに貼り付けます。

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例の出っ張りのところは四角くくりぬくのではなく、対角線に十字の切込みを入れて出っ張りを飛び出させ、根元をデザインナイフで切り取ります。その後マークセッターやマークソフターを駆使してデカール全体をノーズコーンに密着させていきます。デカールは傷つきやすいので慎重かつ丁寧に!です。

Rimg0228

あ、画像の解像度のせいでモアレが出てますね。実際はこんなに点々は目立ちません。

ちなみにデカールはノーズコーンの下側で合わせています。(実車の下側は別のカーボンが貼り合せてあるようですが覗き込むことも無いのでこれでヨシ!と)

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この後デカールの保護とつや消しの表現を狙って「トップコート(つや消し)」を吹き付けて、充分乾燥させたら完成です。それでは解像度を上げた画像で。。。

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真正面から見ると。。。

Rimg0237

うーん、もう少し帯状になっていることを強調した方が良かったかなと思いますが…。全国版が発売されたら再挑戦?して見ましょう。。。

コメント (2)
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