北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

釣りと漁の境 ~ 物量にはかなわない

2017-10-28 23:42:23 | Weblog

 前日のマメイカが少し釣れたので、調子に乗って今日も夕方から小樽の港へ出かけて行きました。

 実は昨日釣りをしている最中に、後ろから「どうですかー?」と声をかけてきたお兄さんがいて、「ぼちぼちですねー」などと話をしているうちに気が合って、釣り談議になりました。

 いろいろとマメイカ釣りのコツなども教えてもらって、とても勉強になりました。

 例えば「ヘッドライトや投光器で光を当てますけど、LEDの白色光はあまり良くなくてオレンジがいいっていうんです。僕なんか、ライトにマーカーで色を塗っちゃいましたよ(笑)」とか「僕は根がかりしないように、エギの下の針を取っちゃってますよ」、さらには「錘をつけるんだったら、尻尾の方につけると反応が良いらしいですよ」など、ちょっとしたノウハウで大いに盛り上がりました。

 それを聞いたら試したくなってたまらず、早速百円ショップでカラーセロハンを買ってきて、赤と黄色のセロハンでチェストライトをオレンジにして、これで挑戦です。

 今宵も良い釣りになるでしょうか。


          ◆ 


 さすがに土曜の夜とあって、釣り人の数は先週とは違ってずいぶん多かったのですが、大きくて長い釣り竿を使っている人の右横に入れてもらうことができました。

 ところがこの長い竿の人がびっくり。なんとモーターで竿が自動的に上下する仕掛けなのです。

 白色ですが投光器も強力なものを使って、海面を明るく照らしながら竿を上下させているのですが、これが実によく釣れています。

 早速私も秘密兵器のオレンジライトでマメイカに挑んでみましたが…、釣れん…。

 昨日と違ってイカが来ません。ところが自動竿の左隣はポンポン釣れているし、右隣の方も時々ちゃんと釣れています。

 私の竿にかかるのはほんの少しで、隣の1/3~1/4のペース。

 両隣がどうして釣れるのかをよく見ると、やはり光の量の差のように思えます。

 色が白だオレンジだ、というよりは、やはり発動機付きの投光器や大きなバッテリーでガンガン海面を照らしているところにイカが集まっているよう。

 うーん、最後はお金をかけた大量の道具仕掛けにかなわないのかー、とショックを受けて帰ってきました。

 結局この日の釣果はマメイカ13ハイでしたが、数の多寡以上に釣りに対する準備の弱さを知って、惨敗感の漂う釣りでした。

 前日のお兄さんと話していたときにも、投光器をガンガンつけて釣っている人たちを指して、「あれはもう"釣り"じゃなくて"漁"ですよね(笑)」と言って肩をすくめていましたが、釣果の歴然とした差を見て、(アマチュアの釣りとして、どこまでやるべきか)と、ちょっと考えてしまいました。

「港によっては、地元の釣りファンから『投光器使うの止めてくれ』と言われるところもあるんですよ。地元の人なりの釣りの楽しみを奪うようなヨソモノの釣り方が嫌われるってこともあるんでしょうね」

 道具を大掛かりにするよりも、自分の釣りのスキルが向上して釣れることこそアマチュアの釣りの範囲なのでないかなあ。そんなことを考える面白い経験でした。

 これもまた釣りですがね。
 

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