釧路動物園にキリンを贈ろうと、昨年5月から募金活動をしていたチャイルズ・エンジェルの代表が市役所を訪れてくれました。
嬉しい報告は、キリンの調達目途が立ったというものでした。
釧路動物園に来てくれるキリンは、今おびひろ動物園にいるオスの「スカイ」君で、昨年の5月26日生まれ。
このスカイ君は、盛岡市動物園から借りた雌をお母さんにしているために盛岡市が権利を持っているのですが、国内の動物調達のうちキリンを管理している多摩動物園の調整官の努力もあって、今般、釧路市へ譲り渡してもよい、という正式な連絡があったものです。
今月末で募集を締め切るキリン募金は、昨日現在で4,500万円を超えたといい、まだ振り込まれていないながら届くことが分かっている分を足すと、目標の5千万円に届くのも確実とのことでした。
チャイルズ・エンジェルさんたちは、募金活動の一方で、実際のキリン調達のための活動も続けてこられていて、国内調達が無理だろうと思われた段階ではアメリカのサンディエゴ動物園まで飛び、そこでの協力も取り付けていました。
もともとサンディエゴ動物園には、マサイキリンという種類のキリンがいて、それならばすぐにでも、ということだったのですが、血統管理がはっきりしている国内調達の可能性が出てきたことで、並行した調達努力を続けてきたのでした。
今般、おびひろ動物園から来る「スカイ」君は、アミメキリンという種類ですが、帯広からならば距離も近くて移動のリスクは少ないため、最も理想的な形となりました。
またサンディエゴ動物園には引き続き、メスのアミメキリンの調達をお願いしていて、引き続き調整を進めてもらっています。
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チャイルズの代表の一人である栗林美知子さんは、記者から「今の気持ちは?」と訊かれて、「ほっとしています。募金だけ集めてキリンが来なかったら詐欺ですから」と会場の笑いを誘いました。
また蝦名市長からは「皆さんの活動は、市政方針でも紹介させていただきました。キリンが目に見えるようになりました。たった一年でここまで来たのはすごいことですね」とお礼の言葉が述べられました。
スケジュールでは新年度になってからキリン舎の受け入れ工事を進め、スカイ君が釧路動物園に来るのは今年の秋口くらいとのこと。
動物園側も受け入れ準備作業が急がれます。
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事務局長の佐藤薫さんは、「そうした喜びをもたらすエンジェルというのは本当は姿を見せてはいけないのですが、これからも地域を元気にしたい」と抱負を語ります。
釧路に嬉しい春の風が一足早く吹きました。
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