「小松さん、9月でしょ、まだドライで出ますよ」と、釣り仲間のHさんから連絡がありました。
「今週末はちょっと仕事が空いたので一緒に釣りに行きませんか」と誘われて、断るわけがありません。
フライ初心者の私の妻もご一緒させていただくことにして、三人で道央地域の川の源流部へと行ってみました。
この時期、まだ暖かければ緩やかな流れの淵が終わって急流の瀬になる直前のたまり部分で魚たちのライズが見られることもあるのだそう。
もうすっかりドライの時期は終わったと思い込んでいる私ですが、そう聞かされて気分は高揚。
おまけに、まだ行ったことのない川へ連れて行ってもらえるというので、喜び勇んで知人の車に乗り込みました。
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着いた源流部はちょっと水量は多いものの、日も差してきて気温も上昇し、まずまずのコンディション。
この季節でもまだ川面からは虫が飛び立って、魚たちの食欲をそそっている様子がうかがえます。
早速いくつかのポイントを見つけてドライのフライを投入。
ピチャッと食いに来る魚のいるポイントで、三人で交代でトライアルすること30分、ついに私の竿にイワナが一匹かかってくれました。
久々の釣果に気分は最高。スタイルも色合いも美しいイワナです。
そして同じ場所で妻にも何回も竿を入れさせていると、最初のうちはフライに食いついても対応ができなかったのが、最後にとうとう一匹を釣り上げました。
妻が渓流で魚を釣り上げたのは初めてで、まぐれかもしれませんが、ポイントにフライを落とし込んでナチュラルドローができるようになった成果かと、こちらの感慨もひとしおです。
その後はなんどか反応はあるものの釣り上げるには至らずに昼食タイム。
渓流を眺めながら食べるセイコーマートのおにぎりは最高です。
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午後も時間が経ったので場所を替えて、帰るまでの途中で別な川で道路から入りやすいポイントを教えてもらいがてら、ちょっと竿を入れてみることに。
こちらの方は護岸工事ががっちりやられている川ですが、堰堤もまたちょっとした溜まりを作っていて狙えるポイントがいくつもあります。
(ここかなあ?)と思うポイントで何度もトライをして、反応を見るうちに食いつく魚が現れて、こちらでもイワナ一匹とヤマベ一匹を釣り上げることができました。
久々の複数釣果も幸せな結果ですが、この季節での魚の習性とポイントの見方を教えてもらえたのが最大の収穫です。
朝は寒かったのですが、日中はほどほどに暖かく爽やかな日差しの中で魚たちとの知恵比べ。
渓流のせせらぎを聞きながら、北海道の自然を五感に感じて贅沢な一日を過ごすことができました。
心地よい疲れと共に、北海道にいることの幸せを心から実感できた一日でした。
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