恋、ときどき晴れ

主に『吉祥寺恋色デイズ』の茶倉譲二の妄想小説

話数が多くなった小説は順次、インデックスにまとめてます。

ハルくんの独り言(本編13話)~その3

2015-10-14 07:53:18 | 吉祥寺恋色デイズ 種村春樹

ハルくんルート本編をハルくん目線から妄想してみた。
o(〃^▽^〃)o

ハルくんの独り言(本編13話)~その2へ


☆☆☆☆☆
種村春樹
身長:177cm 体重:60kg 血液型:A型 特技:勉強・空手 性格:明るいしっかりもの。 優しくて明るい爽やか少年。小さなころからしっかりもので泣いているとお花をくれた思い出がある。
4月25日生まれ

☆☆☆☆☆
ハルくんの独り言(本編13話)~その3

佐々木がさっきからずっと暗い顔をしてたのは、ボートのジンクスが原因だった。

俺は佐々木に言い聞かせた。


春樹「あのさ、佐々木。ボートのジンクスなんて、ただの迷信だろ? いちいち信じてたらキリないよ」

百花「ハルくんは、信じてないの?」

春樹「うん。俺は、自分の目に見えてる事しか信じないから」


俺は佐々木と見つめあうと、微笑んだ。

昨日は一護との言い合いの中で、「佐々木のことを好きだ」と勢いで言ってしまったから、そんなんじゃなしにちゃんと佐々木に気持ちを伝えたい。

俺は軽く深呼吸した。



春樹「俺、佐々木のことが好きだ。本当は、一護が佐々木のことを好きなのわかってたから、俺が我慢すれば全部丸く収まるって思ってた」

百花「ハルくん…」

春樹「でも、佐々木が昨日、その…危ない目にあった時に、やっぱり俺が佐々木のこと守りたいって思った。
俺自身が佐々木のことを守れる存在になりたいって思ったんだ。
だから、もう引かない。でも、一護は親友だし…中途半端なことはしたくない」

百花「うん…」


佐々木が目をうるうるさせてる。


春樹「だから、一護にもちゃんと伝えようと思ってる…。返事は、その後に聞かせてほしいんだ」

百花「…うん、わかった。私も、一護くんと話さないとだし…」


(そうだな…。先に佐々木に気持ちを伝えたのは一護なんだから、佐々木も一護に返事をしたいよな)


春樹「こういう事はちゃんとしたいし…。俺は、どんな結果でも佐々木のこと、好きになってよかったって思うよ」


(って、俺ちょっと恥ずかしいこと言ったかな…。)


俺が慌てて、「今のは忘れて!」と言うと佐々木はそれが可笑しかったみたいで声を出して笑った。


春樹「…よかった、やっと笑ってくれた」



その時、別なボートにぶつかって、ボートが大きく揺れた。

春樹「佐々木!」

俺は慌てて佐々木の腕を掴んだ。



春樹「佐々木、大丈夫? はぁ、焦った…落ちたらシャレになんねーよ」

百花「あ、ごめん大丈夫…」


佐々木の顔がすぐそこにある。

佐々木の可愛い頬は真っ赤になっている。



俺は……そっと佐々木を引き寄せた。


(佐々木…俺…)


そっと顔を近づけると、佐々木が目を閉じた。

このままキスしてしまおうか……。



いや…だめだ。流されてキスするなんて…。

佐々木の気持ちを大切にしたいのに。

一護に俺の気持ちを言い渡してもいないのに。



俺は佐々木の腕を放して、佐々木から離れた。


春樹「ごめん、俺なんか気持ちが先走っちゃって…。まだ、佐々木の気持ちも聞いてないんだし…。ちゃんとけじめつけるまでは、我慢する」

百花「う、うん…」


ちょうど、ボートを返す時間が来ていたので、そのままボートを降りた。


その4へつづく




最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。