自遊日記

定年後の備忘録

「インクラインの桜」

2018-04-15 16:38:33 | 京都 街歩き

 

 地下鉄の「蹴上」駅を降りて、見上げると

そこにはインクラインの上を歩く人の姿が・・・

 

 

インクラインのレールの間は

花見客で溢れていました。 

京都市内を見下ろす傾斜地で、右手に南禅寺があります。

 

 

 

 傾斜地の上の方へ向かうと、花見客の数は

少な目でした。

ところで、このレールの上を何が走るの?

という疑問が湧きますが

その答は、この坂の上の方にあります。

 

 

坂を登りきった所に

台車に乗った船がありました。

昔はこの台車がレールの上を走っていました。

 

 

 

 台車と船を横から見た図です。

 

 

台車に乗った船を後方から見た図。

琵琶湖から引かれた水路を進んできた船は

ここで台車に乗せられ坂を下っていきます。

標高差の大きい2つの水路を結ぶのが、インクライン。

このインクライン(傾斜鉄道)のおかげで

琵琶湖と京都の間を、かっては大量の物資が行き来したそうです。

 

 

琵琶湖からの船はこのトンネルを潜ってやってきます。

インクラインは明治24年から昭和23年まで

使われてきたそうです。

 

 

 

 

 琵琶湖の水を京都に引いてくる、という

難工事「琵琶湖疎水事業」を指揮監督したのは

何と、20歳そこそこの青年技術者、田邉朔朗博士。

昔の人は偉かった~