地下鉄の「蹴上」駅を降りて、見上げると
そこにはインクラインの上を歩く人の姿が・・・
インクラインのレールの間は
花見客で溢れていました。
京都市内を見下ろす傾斜地で、右手に南禅寺があります。
傾斜地の上の方へ向かうと、花見客の数は
少な目でした。
ところで、このレールの上を何が走るの?
という疑問が湧きますが
その答は、この坂の上の方にあります。
坂を登りきった所に
台車に乗った船がありました。
昔はこの台車がレールの上を走っていました。
台車と船を横から見た図です。
台車に乗った船を後方から見た図。
琵琶湖から引かれた水路を進んできた船は
ここで台車に乗せられ坂を下っていきます。
標高差の大きい2つの水路を結ぶのが、インクライン。
このインクライン(傾斜鉄道)のおかげで
琵琶湖と京都の間を、かっては大量の物資が行き来したそうです。
琵琶湖からの船はこのトンネルを潜ってやってきます。
インクラインは明治24年から昭和23年まで
使われてきたそうです。
琵琶湖の水を京都に引いてくる、という
難工事「琵琶湖疎水事業」を指揮監督したのは
何と、20歳そこそこの青年技術者、田邉朔朗博士。
昔の人は偉かった~