波紋

一人の人間をめぐって様々な人間関係が引き起こす波紋の様子を描いている

足跡     「富の危険」

2017-04-01 09:34:46 | Weblog
人は生きていくためにはある程度の富、即ち財産が必要であろう。人によってはこの目的の為に
人生をかけている人もいるかもしれない。そしてある程度の富が得られると人は名誉と権力を身に着けることを考える。これは良し悪しを問わず歴史的に物語っている。
富を得ることが悪いとは言わない。また生まれながらに富の豊かな家に生まれ貧しさを知らないで生きる人もいる。それは様々であろう。ただ人生の生き様として富みある人とない人では考え方や生き様が変わってくるのも当然かもしれない。
「貧すれば鈍する」のことわざもあるようにそれぞれに人生にえいきょうをもたらすことになる。総じて富のある人は物事を計算的に考え手しまう傾向が出てくるのではないだろうか。
例えばこのことをする事は自分にとって損になる、無駄になると判断するとか、益にならないだろうとか、だから全てに自らを犠牲にするという考えは生まれにくいと思われる。
まして人のために尽くすとか、自らの財産を犠牲にすると言う考えも出にくいことだろう。
富の少ない人ほどその痛さ、苦しさが分かるだけにお互いに分け与え、助け合い、喜びを分ち合うと言う思いが自然に出てくる気がする。
これは人生において大きな違いであろう。どちらが全でどちらがあくと言う問題ではない。
ただ人生の過程においてその場面場面で大きな違いで出てくることになる事だけは間違いなさそうだ。
一度しかない人生においてどのようにきるか、いや生きてきたかの来し方を顧みるときにそんな事をつくづく思わされるのである。