波紋

一人の人間をめぐって様々な人間関係が引き起こす波紋の様子を描いている

「私の名前はチエリー」

2020-11-30 09:55:01 | Weblog
ある日の新聞のエッセーにこんな記事があった。「或る老夫婦がいた。子供たちが独立して家を出て夫婦は二人きりで暮らしていた。やがて妻は寂しさのうちに庭に迷い込んできた野良猫を見つけ育てることを覚えた。ちょうど桜の咲く頃だったので、その名を「チエリー」とした。主人は無関心であったが妻はチエリーをかわいがり、一日中一緒に過ごしていた。しかし妻はやがて不治の病にかかり入院をすることになった。チエリーを連れていくことも出来ず、主人は毎日見舞いに行ったが、病気はよくならずついにホスピス病棟へと移されるようになってしまった。次第に弱っていく姿を見かねた主人はある日、見舞いにチエリーをケージに入れて連れていくことにした。内緒で妻に合わせると妻は大喜びで病気もよくなったかのように元気な様子であった。主人はこんなに喜ぶ姿を見るとは思わずチエリーとの時間を大切にすることを考えた。しかし妻はその後治療の可否もなく天国へと旅立った。一匹の猫の存在がその人の大きな支えとなり、生きがいになっていたことを表すエピソードとして読んだのだが、人の存在はこのように弱く淋しいものなのである。一人で会っても二人で会ってもそこに心の本当の結び愛がなければ支えられないほど弱いものであることが分かる。
どんなに外面的には強く見せても、いざとなれば一人であり、その力も限られている。だからこそ苦しい時、淋しい時、悩んで不安な時、そんなときに支えられるものが欲しいのである。慰めがいるのである。チエリーはその人にとってそんな存在だったのだろう。
生きている以上、人はそれぞれそんな悩みと、不安の中にある。だからこそ一人一人がその支えとなり「隣人を愛する」心をいつも持っていて、どんな時でも、どんな倍でも自分のできる支えとしての役目を持っていなければならないのだと考えあさせられてのである。

「或る老人の独り言」

2020-11-23 13:22:15 | Weblog
秋も深まり紅葉が美しいシーズンになった。民生委員の方がわざわざ訪ねてくれてかねた懇親会にまねいてくれたが、コロナのステップ3の警報で会えなく中止となってしまった。少し遅くなったが。今年もスポーツのシーズンがいよいよ大詰めとなり、相撲、ゴルフ、野球とその終わりを告げようとしている。一年を投資て楽しませてもらうと同時に様々な人間模様や筋書きのないドラマをまみせてもらったが、そんな中でいろいろと気づかされることもあり学ぶこともあった。その一つがゴルフである。女子ゴルフは観客を許容していた時は相当な人気であったが。現在はむかんきゃくである。そんな中で孫ぐらいの女子が活躍している。黄金時代、ミレニアム時代と名付けられ19歳、20歳の子供が活躍しているが、やはり世代交代は大きな要素になっているようだ。そしてその年代ごとに成績も影響しているのが分かる。やはり20歳を超えてくると上になるほど様々な要因が変わり、集中力も変わるらしく、無心にプレーに集中できる20歳中心の年代が一番成績が良い結果が出ているのはゴルフが今に身体能力だけでなく、メンタルなものだということだろう。女の子は生まれたときから男の子より成長が早いとされるが、こんなところにもその特徴が出ているのかもしれない。
相撲も横綱不在の中で行われたが、やはり欠場者が多いことは盛り上がりを少し欠くのは仕方がないところか。体をぶつけあっての競技だけにけがを心配して結果に影響するのはやむを得ないが、そんな中で成績を残すのはやはり難しいものがある。従って結果も迫力を欠く内容が多くなるのもやむを得ないのかもしれないが、もう少し無心に勝負へのこだわりを見たいような気もした。
さて、野球だが、年々年を取るほどに興味が薄れてきていたが。日本シリーズをはさしぶりに真剣に見てみた。チームによっては迫力あるプレーを保っているチームがあることを知り、久しぶりに真剣に見入ることが出来た。若い人が努力して結果を出してそれが結果になっているのを見て捨てたものではないと見直すことが出来たことは嬉しかった・それにしても来年のオリンピックに備えてワクチンが用意できるのかなあ。心配である。

「アメリカ大統領選挙」に思う。

2020-11-16 10:39:04 | Weblog
今年も間もなく終わろうとしています。コロナで始まり、コロナで終わり、さらにまだ終わりが見えないこの時期、世界は混迷の中にあります。
日本はオリンピックで盛り上がり、世界の人と共に喜びと感激とを味わうはずであったが、世界の人々同様に厳しい忍耐の日々を耐えている状態です。このような中で世界が注目するアメリカの大統領選挙が行われ、新しい大統領が選ばれました。1776年に合衆国として独立宣言して以来、まだ200年ほどの歴史の中で世界の人々で現在では世界の注目を一身に集める大きな責任と存在であることは間違いないところです。
そして本来ならば新大統領は「勝利宣言」と共に新しい政策に取り組み、負けた候補者も潔く「敗北宣言」をして「ノーサイド」となるはずが、現在は嘗てない状況で活動が止まっている状態のままです。今や世界はアメリカの動きが大きな影響をもたらすとともに、その動きを注目せざるを得ない状況です。新大統領候補者の慎重な動きが騒ぎを惹起せず、その様子を見守っていることは賢明な行動と言えるでしょう。
コロナで世界が苦しんでいるこの時期です。できれば新大統領として新しいアメリカ合衆国のリーダーとして相応しい政策を見せてもらいたいものと期待するところです。その動きによって世界の動きも影響を受けて動くからです。(日本も大きな影響が考えられます)
そして世界全体でコロナ撲滅のために『何をすべきか」ワクチンをはじめ考えられるあらゆる叡智を集めて世界の繁栄のために努力をすることを願わずにはいられない今日この頃です。