馬鹿も一心!

表題を変えました。
人生要領良く生きられず、騙されても騙されも
懸命に働いています。

煙草と線香と小川軒

2010-10-23 13:16:14 | 日記


10月23日(土)朝9時 海老川散歩、途中製麺所で生ラーメン購入。
復路であいつのマンションの郵便受けから広告チラシをゴミ箱へ移す。
マンション通りにある酒屋兼食品雑貨の店で煙草ショートホープを
1箱買う。店のお婆さんに「納骨でお墓に供える」と話す。
その遺骨があいつのだと知り驚く。
暫く見えないから心配していた、首に包帯を巻き喉に穴が開いていて
しゃべれないから、いつもメモで買い物していた。
事情を聞き、優しそうでしたとお婆さん涙流す。
すると 店の棚からお線香を持って来てこれで
「お墓に灯してください、お金は要りません、今まで一杯買って頂きました」
私は感謝とお礼の言葉を静かに述べた。
漁港のはずれにある小さな食品店、一人で営むお婆さんの
何気ない優しさに私こそ涙目になった。
帰宅すると 小川軒のハンバーグとカレーのレトルトが届いていた。
妻に聞くと、「三越のネット通販で電話かけ続けてやっと買えた」
妻が介護で水木は留守になるので娘の食事用に買ったのだ。
このオーナーは先輩で食道癌で亡くなったあいつがまだ癌とは
気づいていなかった2年前の秋、同じく体育会同期で
警視庁に勤務する友人と御茶ノ水にあるレストランで食事した。
我々3人は雰囲気が似つかわしくなかった。
オーナーシェフは歓待してくれた。
当時、先輩は体育会執行部委員長をしていた。
その下に山岳部から執行部に出向していた男が
24歳の時北アルプスで転落死した。
その話になり、当時の状況を説明した。
あいつには 「又景気良くなったら小川軒で一番高い料理食べような」
と言っていた。
もうその機会は失われてしまった。
明日、煙草と線香を持ち、亡き友に線香の香りで知らせ
煙草を渡す、黄泉国入国審査官は酒を持って来る。