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ヒグラシ初鳴き



目覚めてすぐヒグラシの声が聞こえました。
ヴィラモが「初鳴きね」と言った。

夏休みの終わりに山に行くと
哀愁のあるカナカナカナというセミの声が聞こえ・・・

あっけなく夏休みが終わってしまったことへの悔恨や
つかのまの自由が終わり、時間割に支配される
窮屈な学校生活に戻るのかという鬱陶しい気分
それが夏の終わりのカナカナでした。

ここ大分県の内陸で暮らすようになって
ヒグラシのカナカナは晩夏の哀愁ではないことを知りました。

まさに今日から朝夕の涼しい短時間鳴きます。
毎日鳴きます。晩夏のセミではなかったんです。

上の写真はシュレーゲル・アオガエル。
庭のジンジャーリリーの葉にいるのを発見。
アマガエルより大きい。
エンジェルファームで初めて見たとき
図鑑で知っていたモリアオガエルだと思ったんですが
九州にモリアオガエルはいないとの指摘があって
よく調べるとシュレーゲル・アオガエルでした。
「シュレーゲル」という名前がついているので
外来種のようですが日本固有種です。

オランダのライデン王立自然史博物館館長だった
ヘルマン・シュレーゲルが命名したので
シュレーゲルの名がついているという。



昨日ヴィラモの手に触れたアゲハかな?
自然の素晴らしさ美しさ不思議さに圧倒されます。

羽化したアゲハ



夜中ふと目覚めると
窓から明るい光が差しこんでいる。
庭に出てみると満月の光が
雲に覆われた天空と大地を照らしていました。



過疎高齢化著しいこの地方のホモ・サピエンスは
とっくに寝静まっている。
かわって驚くほど賑やかなカエルたちの声。
深夜ここは日本国ではない
カエル王国なのだと思いました。



昨日の夕方、羽化したばかりのアゲハと
ヴィラモの手。

マリア・カラス





華やかなピンクの薔薇マリア・カラス。
花もちが良くガーデンのなかで
ひときわ目立つ存在です。

20世紀最高のソプラノ歌手と謳われたマリア・カラスは
才色兼備で容姿の美しさにも恵まれていたけれど
私生活では薄幸の佳人というか幸せになれなかった。

彼女が憂いや悲しみの曲を歌うと
そくそくと悲しみが伝わってきて
彼女の歌を知ってしまうと
声量があり楽譜通りうまく歌う歌手があっても
そういうのがつまらなく感じてしまう。



「ラプソディ・イン・ブルー」の作曲家
ジョージ・ガーシュウィンが作曲した「サマータイム」を
歌うマリア・カラスの天上的な美声。



マリア・カラスが歌った同じ「サマータイム」を
ジャズ歌手のサラ・ヴォーンが歌う。
何という違いでしょうか。

音響のトラブルがあっても笑いとジョークでかわす。
そのトラブルですら歌にとりこむ
素晴らしいグラウンディング。
素晴らしい余裕、リラックス。

Wikipediaによると
マリア・カラスは1923年生まれで
サラ・ヴォーンは1924年生まれでした。

Prayer



温帯睡蓮ペリーズ・ベイビー・レッド。
オーム・マニ・パドメ・フム。

瞑想者がオーム・マニ・パドメ・フムを
何度もくりかえすと
その音はさまざまなチャクラに作用し
チャクラは活性化する

とOSHOは語っています「隠された神秘」。



インドのラクシュミナラヤナ・スブラマニアムの
「Blossom」というアルバムのなかの「Prayer」という曲。
20代なかばにこのレコードを毎日何度も聞いていました。
このアルバムジャケットの睡蓮の美しさに魅せられて
この写真と共に暮らしました。

そのころ僕は「開花」をイメージした
抽象画を描こうとしていました。
アタマのなかには素晴らしいイメージがあるんですが
思うような絵が描けなかった。
そしてなぜか睡蓮を栽培することも
思いつかなかった。

それから10年たってインドに旅立ち
そのごまた25年の月日が流れ
今はこんな素敵な睡蓮を育てています。
それを描く必要がありません。
というか絶対に描くことができません。
オーム・マニ・パドメ・フム。

睡蓮ローズアレー



温帯睡蓮「ローズアレー」。

「花の色は移りにけりないたづらに・・・」
と小野小町が詠んだ花は桜。
桜花は一週間ほどで散ってしまう。
けれど睡蓮は3日の命。

生命のはかなさあやうさの一方で
この花弁の驚くべき結晶性。
瞬間と永遠がひとつになっている

オーム・マニ・パドメ・フム

古くからチベットでとなえられてきたマントラです。
インドの覚者OSHOは以下のように語っています。



OSHOによるとオーム・マニ・パドメ・フムの意味は
the sound of silence
the diamond in the lotus


パドマ=ロータスは蓮であり睡蓮でした。
もともとインド文明では蓮と睡蓮を同一視していた。
この睡蓮ローズアレーの姿のなかに
オーム・マニ・パドメ・フムがあると思います。

沈黙の音
睡蓮のなかのダイアモンド。

エンジェルトマト



昨年エンジェルファームで「勝手生え」したトマトの種。
昨年の11月10日にこのトマトのことを話題にしています。
https://blog.goo.ne.jp/ki_goo/e/85a14f7c22b4ac0456f4814dab04f67f
12月6日にも話題にしました。
https://blog.goo.ne.jp/ki_goo/e/45cac8eb477d8681af1c83881fc03da1

本来ならよく熟れた状態で種をよりわけ
水洗いして乾燥して保存するんですが
このトマトを屋内で放置していたら
ドライフルーツ化しました。
それをほぐして種をとったのが
今年の5月11日。
その日にヴィラモがポットに植えました。



エンジェルトマトとして育てると
ヴィラモが言いました。



今日6月3日現在のエンジェルトマト。
定植の時期が来たようです。



これも5月11日にヴィラモが播種した
イタリアのナス、ロッサ・ビアンコ。
ローザ・ビアンカとも呼ばれているようです。
これも定植の時期。

ヴィラモ梅収穫



ヴィラモ梅を収穫するヴィラモの手。
大分とは縁もゆかりも無かった
東京生まれ東京在住のヴィラモがふと園芸店で
「豊後梅」の鉢植えを購入。
豊後(ぶんご)が大分の古名であることも知らずに。

1999年にふとしたことがきっかけで
ヴィラモは九州を旅し豊後に来た。
そして2000年に豊後に移住。
不思議なプロセスで現在に至る・・・



ヴィラモが東京で買った豊後梅は
彼女と一緒に大分に来たものの
なかなか定住の場所が決まらなかった。
ようやくエンジェルファームのワイルドな裏山に定植するも
雑草にうもれたりツル植物に絡まれたり
ヴィラモ梅にとって過酷な環境であったかも知れません。

それが今これほどの梅を収穫できるほどに成長しました。
この子には苦しい長い年月だったかも知れませんが
これから飛躍的な成長期を向かえるでしょう。