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ドクダミ



桂子が少し摘みました。
開花する時期がドクダミの採取適期です。

ドクダミの漢方名、「十薬」は多くのひとが知っているけど
「ドクダミの形をかいてみてと言ったら
かけるひとは少ないでしょうね」と桂子が言いました。




この庭の雑草として自生しているドクダミ。
自分の目で見て手で触れて、あの独特な香りをかぎ
独特な味を試し、自分で天日乾燥させ自分で保存する・・・
魔女たちはそうしてきたのでした。
それは教科書で、言葉で学ぶドクダミとは違います。

エンジェルファーム・・・
「ファーム」と名づけたから
「何をつくっていますか?」とよく聞かれます。
いいえ、カボチャやトマトを出荷しているわけではありません。

魔女たちの秘密の薬草園、秘密の花園というような
イメージかも知れません。

何も「秘密」にせず、オープンにしていますが・・・・・

↓これは今開花中のサボテン。



蔵の入り口の裸電球。
まわりが真っ暗闇なので、意外なくらい明るい。
美しく貴重な光のように感じられます。
大阪に住んでいたときは、こういう光のことを忘れていました。

夜8時半ごろ、桂子とアミの散歩にでたら
黄緑系の光が明滅しながらふわふわ飛ぶのを目にしました。
今年初めてのホタルでした。

カエルたちの合唱。
西の空には新月直後の細い細い月。

シャクヤク



畑のシャクヤクです。
白い花弁のなかに微妙に赤みがあって
なにか優雅で高貴な風情です。

花屋さんで売っている切り花しか知らないかたは
ご存知ないでしょうが
花が咲けば、当然たくさんの虫たちが集まってきます。
チョウ・ガ・ハチ・アブ・クモ・バッタ・あらゆる甲虫類・・・
それが自然界というもので、それがいないということは
ヒトが農薬とかで、そういう生命体を皆殺ししているということです。

このシャクナゲの花には、小さなカミキリムシがいました。
別のシャクナゲの花には、ハナムグリや
名前もわからない小さなバッタがいました。




ごくごく小さなカミキリムシで、どんな名前があるのか知りません。

エンジェルファームの畑や庭、裏山には
とにかく多様な虫たちが棲息しており、毎日そのことに驚きます。

ハコベ



5月11日のブログにのせたハコベの写真。
雨や曇りの多い日々でしたがやっと乾燥してきたので
桂子が今日、乾燥葉を電子レンジに入れて最後の水分を飛ばし
ミルサーで粉末にしました。
それが下の写真です。




きれいな色に仕上がり、香りもいい感じです。
これにヒマラヤ岩塩を混ぜたら、ヘルシーなハミガキ粉の出来上がりです。
畑や庭に雑草的にはびこっているミントも混ぜてみたいと
話し合いました。
精製竹酢液をまぜてペースト状のハミガキを作る手もあるでしょう。

オリヅルラン



アストロヒーリング一期生グループワークの教材として今日
オリヅルランを七株、新潟に発送しました。
これらのオリヅルラン、もとはといえば実家があった奈良から来て
ここ九州・エンジェルファームで数年を暮らし
そうして今日、新潟に向かったのでした。

今年の春、遅霜にあって、たくさんあった葉が枯れましたが
また若葉がきれいに復活しています。




植木鉢は、かさばるので鉢から抜いて送ろうと思ったら抜けない。
根がはびこりすぎている場合、そうなることがあって
そんなとき便利なのが、この園芸用ナイフ。
これで鉢と土の間を通していくと、抜けました。




根がびっしり。もっと根が成長すると
オリヅルランが自力で鉢を割ってしまう場合もあります。




花は称賛されます。果実も称賛されます。
でも、きれいな花が咲き、美味しい果実が実るためには
健全な根が必要です。
私たちも同じことなんでしょう。
でも根は土のなかにあって目にふれることはありません。

カタツムリ



よく降ります。昨日も今日も終日雨。
雨のなか、玄関先に大型カタツムリがゆうゆうとはっていました。
巻き貝部分の直径が3cm以上もあります。




これは5月11日に撮った写真です。
貝の傷から、上のカタツムリだったことがわかります。
これを裏山近くで撮ったときはもう一度出会うとは思いませんでした。
あの場所から今日の場所まで約20mほど離れていると思います。
11日から今日17日まで6日間かけてこのカタツムリは
20m移動したのでした。

梅雨みたいな天候ですが、カタツムリは調子いいようです。

アゲハの幼虫



一昨日、ハッサクの葉にアゲハチョウの幼虫がいるのを
桂子が発見しました。
一昨日は私も畑で、いろんな青虫、イモ虫、毛虫に出会いました。
ここにはいろんなクモや、ダンゴムシ、ワラジムシ、ミミズ、ヤスデ
ムカデ等、気味ワルイ系のムシたちもいっぱい棲息してます。

けれど、いっぱいいるからといって悩まされることはありません。
都会に比べると、はるかに生態系のバランスがとれているのでしょう。
多様な生命体が共生し、一種類だけが大発生するような
異常なことは起こりません。

ハッサクの葉を食害するこのアゲハチョウの幼虫
「どうしようか」と桂子に言うと
「たいした害はないだろうから殺さないで」と答えました。

そして昨日、ハッサクの葉を見ると幼虫の姿はなかった。
たぶん野鳥に見つかったのでしょう。
この写真は遺影になってしまいました。

続 ランプ



昨夜のランプ、蔵のほうで撮ってみました。
学生時代に読んだバシュラールの『蝋燭の炎』の世界から
ずいぶん遠いところに来たと思います。
あの本のなかでとりあげられていたポーやランボー、ボードレール
シュールレアリズムやダダの詩人たち・・・
あのころ毎夜親しんでいた世界。
思えばあれから約30年が流れ
今、彼らを読むことはありません。




昨日ゲットした傘のないランプがこれです。
桂子が気に入りました。
バシュラールの『蝋燭の炎』は確かに魅惑的な本でした。
アルコールに酔って読むとさらに魅惑的でした。

そういえば今夜のような満月期の夜には
酔ってシェーンベルクの『月に憑かれたピエロ』を聞きました。
あれから30年が流れたなんて驚きです。

今夜の菜食



桂子がまいた野菜たち、すくすく育つ。
農薬無しで虫食い跡もほとんど無し。
健康的な元気な感じに育ちました。
これは「ベビーリーフ・ミックス」。
いろんな野菜の種が混合されていて
大きくなるまえに収穫する。
収穫するといっても根っこから抜くのではなく
葉っぱを摘むだけなので、しばらくすると新しい葉がでて
それをまた収穫できます。




畑の雑草・ハコベ。
桂子はこれを摘んで、畑でとれたセリやアスパラガスと一緒に
クルミ・ゴマ・砂糖・だし醤油等とあえて
野性味のある美味しい一品をつくってくれました。




ハコベを干してミルサーで粉にして
ヒマラヤ岩塩を混ぜてハミガキ粉を作ってみたいと
桂子は言っています。

ランプ



終日雨ということがわかって
庭仕事・畑仕事ができないこんな日こそ
普段できない買い物に行こう、ということで
片道2時間以上かけて桂子と熊本市内へ。

目指すは、ネットで見つけたアンティークショップ・ジョンブル
心奪われそうになるアンティーク家具がたくさんありました。

が、今日は思いとどまり、今回のエンジェルファームのリフォームに
必要と思われる照明器具をふたつだけゲット。
ふたつとも壁または柱に取り付けるタイプのランプ。
ランプを加工して電球で光るようにしたものです。
写真は傘がついているもの。
もうひとつは傘が無いタイプでスモークガラスです。

電気を使うから、灯油やガスを使う本当のランプではないけれど
ランプの風情があって、闇を照らす仄かな光が美しい。

蝋燭やランプの仄かな光に触れると
なぜかほのぼのと心温まるような気分になります。

人類の歴史で、現在のように電灯が普及したのは
最近のほんの数10年のことです。
それまでは、焚き火や炭火や蝋燭の炎を見つめて生きてきました。
そういう光は今でも私たちの心の奥深くに響くものがあります。

エンジェルファームでは、そうした原初的な火・炎に
触れることができるようにしたいと思っています。
それで薪ストーブも入れたいと考えています。

原初的な地・水・火・風・空。
大自然を構成する五元素。

今回の「アストロヒーリング一期生グループワーク」の
参加者のみなさま、お疲れさまでした。
今回の企画は大自然の五大に触れるというような趣向でした。

地蔵さま1



裏庭のツツジ(左)、藤(右)、小池(下)
そして上中央部の石仏




いつごろ造られたのでしょうか。
「火伏せの地蔵さま」として伝わっています。
集落に大火があって、すべての家が焼失したとき
この家だけが焼けなかったという。
「地蔵さまのおかげじゃ」ということになり
「火伏せの地蔵さま」として伝承されています。




蓮の花のうてな、蓮台に座し眼を閉じて合掌する。
眼を閉じて・・・というより半眼でしょうか。
この石像がもし地蔵菩薩様なら、仏陀同様インド出身。
インド古典語・サンスクリット語でクシティ・ガルバというお名前。
クシティは「大地」、ガルバは「胎」または「蔵」。
「大地の母胎」=地蔵。

(つづく)

地蔵様2



口や合掌の手に赤い色が塗られている。
大地(ち)=血液(ち)
ちの赤い色。



セメントみたいな素材で安易な補修がなされています。




でも、ひたむきな表情は伝わります。




メダカ、今年は工夫したぶん、駄目でした。
よかれと思ってやったことが次々と裏目にでて
今残っている稚魚は1匹だけとなりました。

それと母がここに移住した当時
ウサギたちがキツネにやられました。