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夜の駅前商店街



まとまった雨が降り、そのあと少し寒くなったけど
仮住まいから散歩。竹田駅前商店街、7:26。
まるでゴーストタウンのような風情。
一応、観光地だと思うんですが・・・




これは10月に撮った写真。
今夜は、この荒物店も閉店していました。




商店街の入り口近くに、江戸時代の豊後日田の教育者
広瀬淡窓(1782~1856)の漢詩を刻んだ石碑が立っています。

千巌万壑入岡藩(せんがんまんがく岡藩に入る)
士庶肩摩道陌喧(ししょけんましてどうはくかまびすし)
絶壁雲懸公子館(絶壁の雲は公子のやかたにかかる)
断崖泉落太夫門(断崖の泉は太夫の門に落つ)


1795年、広瀬淡窓が少年時代
ここ竹田岡藩に立ち寄ったときの詩だとか

「歴史と文化を考える会」の訳が並んでいます。

「山また山、谷また谷の岡藩に入る。
すると武士と言わず、町人、百姓といわず
人と人とが、肩と肩がすれあうように、街がにぎやかである。
そして君候のお屋敷は、高く、雲のかかった絶壁に建てられ
断崖から滝が落ちているが、そのあたりに、家老の家の門がある」

ここ竹田の街は人と人が肩をすれあうように
にぎやかだと淡窓は詠っているわけです。

田能村竹田は淡窓と同時代の人。
竹田先生が竹田の街を散歩したときは
人と人が肩をすれあうように、にぎやかであったのです。

私は関西にいたとき、大阪道頓堀商店街で
肩をすれあいながら歩いて、けっして楽しくはなかったので
竹田駅前商店街が、ゴーストタウンのようであっても
個人的には、そのほうが静かに散歩できていいです。
街のなかのあちこちで、せせらぎが聞こえます。
水に恵まれた城下町です。
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