私の暗室作業は家の押し入れの
中段を外して押し入れ暗室から
出発しました。襖を閉めても光線が
漏れるところです。もっぱら
印画紙の引伸プリントだけでした。
私の引伸機は藤本ラッキーの
ラッキージュニアでスタートしました。
レンズは引伸機に付いてきたラッキー75㍉
をなんの疑いもなく使用していました
ある日、写真雑誌の記事を読んでいると
折角、良いカメラ、優秀なレンズを使っていても
プリント仕上げの段階で引伸機のレンズに
無関心だと、優れたプリントは得られないとありました
試みにライカD3で使っていたニューエルマー50㍉F3、5
を引伸機に取り付けて四つ切サイズでプリントしてみました
定着液からとりだしたプリントを見ると、
いままで、経験したことのない鋭いピントとメリハリの利いた
コントラストの仕上がりに驚いてしまいました
国内で発売されている引伸機のレンズマウントは何故か
スクリューのライカマウントでしたからライカのレンズが簡単に
取り付けられました
… … …
街の写真機店の暗室用品売り場を見ると,いつの間にか
ローゼンシュトック、シュナイダーなどの高価な
引伸機用レンズが並んでいました。