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『日刊ゲンダイ』で、東海テレビ「セシウムさん」問題についてコメントしました。
東海テレビは、「ぴーかんテレビ」の放送を当面休止とし、後日、改めて“検証番組”を放送するそうだ。
タガが緩み過ぎのTVマンたち
東海テレビの情報番組「ぴーかんテレビ」の“セシウムさん騒動”が鎮静化するどころか、日増しに拡大している。
すでに抗議や苦情は1万件を超えているが、ついにスポンサーまで撤退を始めたのだ。
全国の農協を束ねる全国農業協同組合中央会(JA全中)は騒動後すぐにCM提供を中止したが、9日になってミキハウスや、製パン大手のフジパングループも追随。
東海テレビは2011年度3月期の売上高が332億円、経常利益38億円を超す優良企業。だが、もし他の番組スポンサーにまで騒動が波及すれば屋台骨を揺るがしなねかい状況に陥っている。
「『ぴーかん』は帯番組で、今はアニメを代替で流していますが、いつまでもというわけにはいかない。番組のBPOの番審入りは間違いないし、スポンサー撤退という事態で社長辞任は必至です」(テレビ関係者)
不祥事は東海テレビだけじゃない。同局はフジテレビ系列の地方局だが、そのフジも8日、夕方の「FNNスーパーニュース」内で梅津弥英子アナがやらかした。
群馬県内の斎場でサッカー元日本代表、松田直樹さんの通夜が行われ、梅津アナが現場から生中継したのだが、スタッフと「(中継が)まだ入っていないの?うっそ~ん」などと笑顔で会話する姿が生中継されてしまったのだ。
フジは震災直後の報道番組内でスタッフの「ふざけんなよ、また原発の話なんだろ」「あはは、笑えてきた」という話し声が流れて謝罪したのは記憶に新しい。
上智大学教授の碓井広義氏(メディア論)はこういう。
「一言で言えば、テレビの現場の劣化です。“セシウムさん”なんてフザケた言葉を口にする低レベルの人間が、メディアや報道の仕事に携わっているのが情けない。
しかも、そのフザケたテロップを本番で流してしまうミスを犯したということは、二重三重に現場の質が落ちているということです。
梅津アナもニュースの生中継なのに緊張感が足りません」
キー局も系列局もタガが緩んでいないか。
(日刊ゲンダイ 2011.08.10)
・・・・「怪しいお米 セシウムさん」「汚染されたお米 セシウムさん」である。
テロップの“プレゼント(岩手産のお米・ひとめぼれ)当選者氏名”部分に、こんなものを書き込んで面白がるセンス。
また、これを使って実際にリハーサルを行うこと自体がおかしい。
現場にいた誰か、プロデューサーなり、出演者であるアナウンサーなりが怒ったりしなかったのか。
その上、このリハーサル用映像が本番で流れてしまうとは。
東海テレビには、優秀なドキュメンタリー制作者が何人もいる。
“検証番組”は、ぜひそういう人たちに作っていただきたいと思う。
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