碓井広義ブログ

<メディア文化評論家の時評的日録> 
見たり、読んだり、書いたり、時々考えてみたり・・・

「紅白歌合戦」の出場者が発表されましたね

2011年11月30日 | テレビ・ラジオ・メディア

NHK「紅白歌合戦」の出場者が発表された。

ええ?

ふ~ん。

なるほど。

なぜ?

などなど、いろんな見方が出来ます。

「出る人」より、「出ない(出られない?)人」のほうが気になったりして(笑)。


<紅 組>

aiko
芦田愛菜
絢香
アンジェラ・アキ
いきものがかり
石川さゆり
AKB48
KARA
川中美幸
神田沙也加
倖田來未
伍代夏子
小林幸子
坂本冬美
椎名林檎
少女時代
天童よしみ
夏川りみ
西野カナ
Perfume
浜崎あゆみ
平原綾香
藤あや子
松田聖子



<白 組>

秋川雅史

五木ひろし
猪苗代湖ズ
EXILE
NYC
北島三郎
郷ひろみ
鈴木福
SMAP
千昌夫
東方神起
TOKIO
徳永英明
AAA
長渕剛
西田敏行
氷川きよし
平井堅
FUNKY MONKEY BABYS
福山雅治
flumpool
細川たかし
ポルノグラフィティ


・・・・紅組は、AKBと韓流ガールズ・グループと芦田愛菜ちゃんが目玉で、これは「まあ、そうだろうなあ」の人選。

椎名林檎は、朝ドラ「カーネーション」のテーマ曲か。

でも、神田沙也加って何?

松田聖子とのパック物か、セット販売?

わからん(笑)。

白組は、やはりジャニーズとアミューズがメインですかね。

ゆるさが心地いい「和風総本家」

2011年11月29日 | 「日刊ゲンダイ」連載中の番組時評

『日刊ゲンダイ』に連載している番組時評「TV 見るべきものは!!」。

今週の掲載分では、テレビ東京「和風総本家」について書きました。

豆助、可愛いし(笑)。


企画が秀逸でスタジオのゆるさが心地いい
テレビ東京の「和風総本家」


日本独自の「和」の文化をエンターテインメントにした番組「和風総本家」(テレビ東京系)。先週は実に面白い試みをしていた。

海外のテレビ局に「日本を題材に番組を作ってみませんか」と打診したら、カリブ海の島国バルバドスから取材班がやって来たのだ。

鉄道のない国に住む彼らは、まず新幹線に感激する。

京都ではお寺、舞妓さん、魚市場などに興味を示し、京都タワーにも上ってみる。

バルバドスでは10階建てのビルが最も高い建物であり、131㍍あるタワーからの眺めは、もはやスペクタクルなのだ。

彼らの様子を見ていると、ふだん日本人が「当たり前」と思っているものが、実は素晴らしい文化や技術だということがよくわかる。

また、この日もいつものようにクイズコーナーがあり、地井武男や東貴博の軽妙な掛け合いが楽しめた。

取材班の女性ディレクターが日本で一番食べたかったのが牛丼。

「牛丼のすき家」のCMに出演している地井が、間違えて「牛井のすき屋」と書いてしまい、一同大笑い。他局ならカットされる場面だ。

「出没!アド街ック天国」もそうだが、テレ東の番組のスタジオ部分はその“ゆるさ”が妙に心地いい。

さらに、後日バルバドスで放送された映像はもちろん、現地の視聴者の反応まで見せてくれたこともよかった。テレビによる比較文化論である。

(日刊ゲンダイ 2011.11.28)

今週の「読んで書いた本」 2011.11.28

2011年11月28日 | 書評した本たち

先週は、授業→出張→入試→原稿と続いた、休み無しの一週間。

で、気がつけば、もう「今週」が始まっています(笑)。

札幌への機内で読んでいたのは、中村文則さんの新刊『王国』でしたが、理屈抜きの“絶対悪”を体現する登場人物に「ううーむ」と唸りました。


今週の「読んで(書評を)書いた本」は、以下の通りです。

今野 敏 『任侠病院』 実業之日本社

霜月たかなか:編 『COM 40年目の終刊号』 朝日新聞出版

井上ひさし『井上ひさしの読書眼鏡』中央公論社

株式会社竹尾:編 『本~TAKEO PAPER SHOW 2011』 平凡社

清水喜久男 『江戸前鮨』 講談社  

井上篤夫 『素晴らしき哉、フランク・キャプラ』 集英社新書 


・・・・井上篤夫さんの本を読んで、さっそく「スミス都へ行く」などフランク・キャプラ監督作品のDVDを3枚購入しました(笑)。


* 上記の本の書評は、発売中の『週刊新潮』(12月1日号)に
  掲載されています。





稀にみる珍企画「海老名さん家の茶ぶ台」(TBS)

2011年11月27日 | テレビ・ラジオ・メディア

近年稀にみる珍企画(笑)ではないかと思う。

TBS「海老名さん家の茶ぶ台」である。

海老名家とは故・林家三平(初代)一家のこと。

水曜夜7時という堂々のゴールデンタイムで、あの家族を毎週見たいと思う視聴者がどれだけ存在するというのだろう。

しかも、大家族下町バラエティと称しているものの、出演するのは海老名香葉子、2代目三平(元・いっ平)と妻・国分佐智子だけ。

名前と実力のギャップから、いまだに「こぶ平」と呼んでしまいそうな林家正蔵も、姉の海老名みどりや泰葉も出てこないのだ。

TBSの思惑がわからない。

収録は「ねぎし三平堂」で行われている。

スタジオ費の節約?(笑)。


先週の副題は「ものまねヒットパレード」だった。

海老名親子を笑わせるべく、コロッケ、ツートン青木などが達者な芸を見せてくれる。

ただ、どこかのお大尽かタニマチが、自分の家に芸人を呼びつけたような、奇妙な違和感もある。

で、最後に登場したのが懐かしの(笑)テツ&トモだ。

そして、彼らが披露したのは、何と立川談志師匠の顔真似だった。

亡くなったことが公表されたのが、この番組の放送当日だったから、カットするのが間に合わなかったのか。それとも、その気がなかったのか。

「ご冥福をお祈りします」というテロップは出たが、亡くなったばかりの人を笑いのネタにする異様な場面だった。

海老名香葉子も「似てる」と言いながら、なぜか笑顔が引きつっていた。


先日このブログにも書いたが、談志師匠は「週刊現代」に時事放談「いや、はや、ドーモ」を連載していた。

その先週号でこう書いていたのだ。

「若手を集めてTV番組を作った時、“今日は誰が出るのか”にいろいろ名があって、中に香葉子の配分か、こぶ平(2代目正蔵)の名があった。これみてやめた。会場に行かず浅草の「大木」という十銭食堂にいた。(中略)そこで俺は飲んでいた。これ又、当然会場に行かなかった」。

テツ&トモがやった談志師匠の顔真似を見た時の、海老名香葉子の不自然な反応の裏に何があるのか、それはわからない。

ただ、この番組が、ゴールデンにふさわしい“格”を持っていないことは確かだ。


追伸:

「海老名さん家の茶ぶ台」というタイトルですが、「ちゃぶ台」は漢字で書けば「卓袱台」であり、「茶ぶ台」はヘンだよね。

「茶の間にある卓袱台」のつもりなのか。

だとしても、気色悪い、ヘンな造語だ。

落語家一家なら、言葉を、日本語を大切にすべきだろう。

この土・日は入試

2011年11月27日 | 大学

今週末、「推薦入試」「外国人入試」「編入学試験」などが行われている。

新聞学科でも筆記と面接を実施。

みんな、なかなかしっかりしていて、話も興味深く、つい面接の予定時間をオーバーしてしまう。

というわけで、この土・日はキャンパスへ。









札幌の3番組

2011年11月26日 | テレビ・ラジオ・メディア

朝5時の局入りで、HTB「イチオシ!モーニング」。


スタジオの奥のほうに、芸能コーナー担当の河野さんが見えます。


こちらはスポーツ担当の高橋さん。


お天気担当の愛里ちゃん。


MCの石沢アナ、谷口アナです。


UHB「のりゆきのトークDE北海道」へ。




左から榊アナ、のりさん、ワタクシ、青山シェフ


本日の「解決キッチン」のテーマはチキンレッグでした。



外に出たら、雪!


昼飯は、もちろん「まる山」の鴨せいろ。




HTB「イチオシ!」へ。


MCのヒロさんと森アナ。


「モーニング」の谷口アナが、スタジオに遊びにきて(笑)。

番組が終わって、そのまま新千歳空港へと向かう。

土曜は大学で入試があるので、急ぎ帰京しました。


本日の番組出演

2011年11月25日 | テレビ・ラジオ・メディア

昨日夕方、授業を終えて、夜の便に乗り、札幌に到着。

新千歳空港の気温は1度でした。

札幌の街に雪はありません。


今日(金)、いつもの番組コメンターで生出演です。


朝6時25分~HTB「イイオシ!モーニング」

午前9時54分~UHB「のりゆきのトークDE北海道」

午後3時45分~HTB「イイオシ!」



道内の皆さん、よろしくお願いします。







「勝手居士」こと立川談志師匠、亡くなる

2011年11月24日 | テレビ・ラジオ・メディア

21日に、立川談志師匠が亡くなったそうだ。

がんを抱えながら、よくぞここまで、とも思う。

『週刊現代』で、毎週、談志師匠の連載時事放談「いや、はや、ドーモ」を読むのが楽しみだった。

今週分の最後はこんな文章だ・・・・

若手を集めてTV番組を作った時、“今日は誰が出るのか”にいろいろ名があって、中に香葉子の配分か、こぶ平の名があった。これみてやめた。会場に行かず浅草の「大木」という十銭食堂にいた。そこの親父が俺の大ファンで、そこで俺は飲んでいた。これ又、当然会場に行かなかった。いや、はや乱暴だったの何の。(週刊現代 2011.12.03号)

・・・・「香葉子の配分か、こぶ平の名があった。これみてやめた」に思わず笑ってしまう。

談志師匠が考える“芸のレベル”というものがあるから言えるのだ。

落語や芸についてはもちろん、世の中のことについて、ズバリと本質を衝く発言が、もう聞けない、読めないのは寂しい。

戒名は生前に自分でつけたそうだ。

立川雲黒斎家元勝手居士(たてかわうんこくさいいえもとかってこじ)。

「最期まで、ほんとに、もう」と苦笑い。

享年75。

合掌。


「勤労感謝の日」も授業が・・・

2011年11月24日 | 大学

23日は「勤労感謝の日」だったにもかかわらず、本学では授業が実施された。

この祝日は「勤労を尊び、生産を祝い、国民たがいに感謝しあう」という趣旨であり、休まず授業というのは、それに合致しているんだか、いないんだか(笑)。

「大衆文化論」では、この秋“倉本聰ドラマ”について、シナリオを軸に授業を行っている。

現在は、ドラマ「波の盆」を見ながら、倉本脚本の分析中。

「演習Ⅳ」は4年生のゼミだ。

今は、卒論の追い込みに入っている。

実習科目「テレビ制作」では、グループワークのスタジオ撮影が行われた。

秋のテーマは「ソフィア文学館」。

各グループが、ある作家の、ある作品を選び、それを映像で紹介するというものだ。

今日収録したチームは、芥川の「鼻」を取り上げている。

スタジオ&VTRという構成で1本にしていく。

台本を作成し、絵コンテを作り、今日はスタジオ部分の収録に臨んだ。

傑作になるといいねえ(笑)。
















“あの人”たちが見ている「テレビ番組」とは?

2011年11月23日 | メディアでのコメント・論評

先日、『週刊現代』から取材を受けました。

質問されたのは「好きな番組、ふだん見ている番組は何ですか?」。

それと、「逆に、どんな番組が嫌ですか?」。

素直に答えました(笑)。

で、発売中の『週刊現代』(12月3日号)を見たら、この特集記事のタイトルは『特別企画 大アンケートでわかった 頭のいい人たちが見ている「テレビ番組」』でした。

おいおい、私はぜんぜん「頭のいい人」なんかじゃないぞ(笑)。

記事の本文の書き出しは・・・・

テレビがつまらなくなった――そう言われて久しい昨今、面白い番組を探すのはとても難しい。テレビを見るとバカになると言う人もいる。では、頭のいい人たちは、どんなテレビ番組を見ているのだろうか。あるいは、まったく見ていないのか。それをさぐるべく今回、各界の知性派著名人にアンケートを実施した。結果から言えば、しっかり見ていた。それもあまり一般に視聴率が高いとは言えない番組ばかりを。

・・・・おいおい、私はまったく「知性派著名人」でもないぞ(笑)。

そんなツッコミを入れつつ読み始めました。

私はともかく、各界の知性派著名人の方々が、どんな番組がゴヒイキなのかがわかって、なかなか興味深い記事でした。

並んだ番組は・・・・

成毛眞さん(元マイクロソフト社長)
『China Wow!』NHK-BS1
『クリミナル・マインド』WOWOW
『CSI:NY』テレビ東京
『世界ふれあい街歩き』NHK総合
『猫のしっぽ カエルの手』NHK-BSプレミアム
『ワールドビジネスサテライト』テレビ東京

森永卓郎さん(経済アナリスト)
『メーデー! 航空機事故の真実と真相』
CSナショナルジオグラフィック・チャンネル
『熱中スタジアム』NHK-BSプレミアム
『ワールドビジネスサテライト』テレビ東京

鹿島茂さん(仏文学者・明治大学国際日本文化学部教授) 
『生存者は語る』アニマルプラネット・チャンネル
『BS世界のドキュメンタリー』NHK-BS1

外山滋比古さん(英文学者・エッセイスト)
『小さな旅』NHK総合

池谷裕二さん(脳学者・東大准教授)
『KIRIN~美の巨人たち~』テレビ東京
『鑑賞マニュアル 美の壺』NHK-BSプレミアム

立川談笑さん(落語家)
『ニュースウオッチ9』NHK総合
『吉田類の酒場放浪記』BS-TBS

荘司雅彦さん(弁護士)
『ニュースモーニングサテライト』テレビ東京
『ワールドビジネスサテライト』テレビ東京

南淵明宏さん(心臓外科医・東京ハートセンター センター長)
『報道特集』TBS

柏木博さん(デザイン評論家・武蔵野美術大学教授)
CS TBSニュースバード

中野翠さん(エッセイスト)
スポーツ番組 サッカー中継

宇野常寛さん(評論家・「PLANETS」編集長)
『カーネーション』NHK
『カレ、夫、男友達』NHK
『蜜の味』フジテレビ
『11人もいる!』テレビ朝日
『妖怪人間ベム』日本テレビ
『家政婦のミタ』日本テレビ


・・・・宇野さんのドラマは、ちょっと並べすぎの感がありますが(笑)、
とにかく、それぞれ、いろんな番組を見ているんだなあ、と。

それで私のコメントですが、「バラエティの現状」について、中野さんや南淵さんの“苦言”があり、それに続く形で登場しています・・・・


しかし、(バラエティは)なぜこんなことになってしまったのか。番組のつくり手のせいか、それとも受け手のせいか。

上智大学文学部新聞学科の碓井広義教授はこう主張する。

「テレビを見ている側が下品だから、俺たちはこんなものをつくっているんだ、というつくり手の気持ちが透けて見えてくるバラエティは嫌ですね。

たしかに、そんな番組でも10%台の視聴率を取るかもしれない。でも、そんな下品なバラエティ番組を面白がる視聴者を生み出してきたのは、あなたたちでしょ、と言いたい」

そんな碓井教授のお気に入りのバラエティ番組が『タモリ倶楽部』 (テレビ朝日系・金・24時20分~)、『ブラタモリ』 (NHK総合・木・22時~)というタモリの2つの冠番組だ。

「『タモリ倶楽部』は高速道路のジャンクションマニアなど、重箱の隅をつつくような趣味人が登場して、その趣きを紹介する番組。ほとんど初回から30年近く見続けていますが、遊びが大人なんです。ゲラゲラ笑える、というようなものではないのですが、どこかカルチャーを感じさせる。

『ブラタモリ』は古地図を持って、今の東京を歩く番組です。視聴者はそこに300年前の江戸の町を重ね合わせる。テレビというのは活字と違って何でも映像で見せてしまうメディアですが、この番組は受け手に想像の余地を残してくれているんです」



・・・・そんなに“主張”したつもりはないのですが(笑)。

『タモリ倶楽部』と『ブラタモリ』は、実際に毎回楽しんでいます。

この特集記事で「なるほどなあ」と思ったのは、予想通りではありますが、BSを見ている方が多いということ。

逆に意外だったのは、スポーツ番組を挙げる人があまりいなかったということでしょうか。

全体としては、記事の冒頭にあるように、本当に「あまり一般に視聴率が高いとは言えない番組ばかり」で、それが可笑しかったです。

NHK朝ドラ「カーネーション」が、じわじわと・・・

2011年11月22日 | 「日刊ゲンダイ」連載中の番組時評

『日刊ゲンダイ』に連載している番組時評「TV見るべきものは!」。

今週は、NHK朝ドラ「カーネーション」です。


溌剌としたヒロイン尾野真千子は
安心して見ていられる


NHK朝ドラ「カーネーション」が、じわじわと盛り上がってきた。

ファッションデザイナー、コシノ3三姉妹の母・小篠綾子(大正2年生まれ)をモデルとした物語。呉服屋の家に育ちながら、昭和初期に当時は珍しかった洋裁店を開く。

天性の明るさ、そして、頑張り屋のヒロイン、糸子を尾野真千子が溌剌と演じている。

尾野の名前が知られ始めたのは、映画「萌の朱雀」「殯の森」など一連の河瀬直美監督作品からだ。

それ以降も、演技派としての評価は高かったが、仕事が映画を中心にしていたため、一般的な知名度はいま一歩だった。

今回の尾野の起用は朝ドラの定番だった新人の抜擢と「おひさま」のような有名女優投入の中間と言っていい。これが功を奏した。

例えば、新人で起用された「天花」の藤澤恵麻のようにその演技にハラハラ、イライラすることもない。とにかく尾野の芝居は的確で安心して見ていられる。

また逆に、よく知った顔でない分、見る側がドラマの中の登場人物として感情移入しやすい。

そして、もう一人、このドラマを盛り上げているのが糸子の幼友達である料亭の娘(栗山千明)だ。ヒロインとは対照的な彼女を置くことで、この時代の女性像が鮮明になっている。

栗山も出演場面での集中力では尾野に負けてはいない。競演が生みだす緊張感は近年の朝ドラにないものだ。

(日刊ゲンダイ 2011.11.21)

今週の「読んで書いた本」 2011.11.22

2011年11月22日 | 書評した本たち

さすがに涼しくなりました。

風邪対策を万全にしつつ、秋の夜長の読書を楽しみましょう。


今週の「読んで(書評を)書いた本」は、以下の通りです。


麿 赤児 『快男児 麿赤児がゆく~憂き世 戯れて候ふ』 
朝日新聞出版

長沢 樹 『消失グラデーション』 角川書店 

柏木 博 『デザインの教科書』 講談社現代新書

歌野晶午 『春から夏やがて冬』 文藝春秋

岡留安則 『沖縄から撃つ!』集英社インターナショナル

サエキけんぞう『ロックとメディア社会』新泉社

森英俊・野村宏平:編著 『少年少女昭和ミステリ美術館』 平凡社

甘糟りり子 『オーダーメイド』幻冬舎



・・・・長沢さんの『消失グラデーション』は横溝正史賞受賞作。

学園ミステリーということになりますが、読むと、意外にハマります。

『少年少女昭和ミステリ美術館』は、ぜひ店頭で実物を手にとってみて欲しい一冊。

特に、ポプラ社の「江戸川乱歩 少年探偵シリーズ」あたりを、子供時代に読んでいた人は、涙です(笑)。

* 上記の本の書評は、発売中の『週刊新潮』(11月24日号)に
  掲載されています。



近ごろの「名探偵コナン」に思う

2011年11月21日 | テレビ・ラジオ・メディア

放送開始から15年を経たアニメ「名探偵コナン」。かつては視聴率20%を誇っていたこの番組も、最近はヒトケタ台に張りついたままだ。

さすがに制作陣も何か手を打とうと思ったのだろう。先週まで2週連続で流されたのは、なんと「世界一受けたい授業事件」だった。

そう、あの「世界一受けたい授業」のスタジオで事件が起きるという設定なのだ。ただし殺人事件ではなく、大物演歌歌手がスタジオに持ち込んだ「一億円の壺」が紛失するというお話。コナン君は例によって鋭い観察眼で事件を解決する。

ただ、見ている間ずっと違和感というか居心地の悪さが続いた。それは堺正章やくりぃむしちゅーの上田晋也と有田哲平に“似せた顔”がアニメの中にいること、そして本人たちが声の出演をしていたことに由来する。

テレビ局製作の映画ではニュースの場面に局アナが出てくることが多い。映画をリアルにしているつもりだろうが、実は逆効果。見ている側は一瞬にして現実に引き戻され、シラけてしまう。

それと同じなのだ。せっかくの“コナンの世界観”が、なまじ実在の番組や人物を入れ込むことで損なわれていく。

少しでも視聴率を上げたいという焦りはわかるが、主に子供たちが見るアニメだ。大人事情の「コラボ」や「相乗効果」なんて狙わないで欲しい。

ギャラクシー賞受賞「報道活動」シンポジウム、無事開催

2011年11月21日 | テレビ・ラジオ・メディア

19日(土)に、公開シンポジウム:ギャラクシー賞受賞「報道活動」を見て、制作者と語る会を、無事開催することができました。

各地から来てくださった受賞制作者の皆さん、そして参加者の皆さん、ありがとうございます。

当日は台風のような雨や風でしたが、たくさんの方々に集まっていただき、有意義なディスカッションが行われました。

内容については、放送批評懇談会発行の「GALAC」で、あらためて報告させていただきますので、どうぞよろしくお願いいたします。




開場前、準備中のゼミ生たち



          <パネラーの皆さん>


馬登 貴さん(宮崎放送)


三上智恵さん(琉球朝日放送)


山本茂樹さん(東海テレビ)


辻本昌平さん(テレビ金沢)


中崎清栄さん(テレビ金沢)


佐藤恭孝さん(NHK)


斎藤敦さん・古庄拓自さん(NHK)


勝嶌早苗さん(札幌テレビ)


堀木卓也さん(選奨委員・民放連)


今村庸一さん(選奨委員・駿河台大学)


兼高聖雄さん(選奨委員・日本大学)


司会:碓井広義(選奨委員長・上智大学)



本日(土)、ギャラクシー賞「報道活動」シンポジウム

2011年11月19日 | テレビ・ラジオ・メディア

公開シンポジウム
ギャラクシー賞「報道活動」を見て、
制作者と語る会


受賞報道活動に携わった制作者の方々をお招きし、
報道に関心を寄せる学生・市民・研究者などが
一堂に会して語り合う貴重な「場」です。

●日時: 11月19日(土)午後1時~午後5時
(開場:午後12時30分)
●会場: 上智大学 9号館 249教室


キャンパスマップ
http://www.sophia.ac.jp/jpn/info/access/map/map_yotsuya

土曜日は新宿通りの北門が閉鎖されているため、
土手沿いの正門から、お入りください。

●参加自由(資料費 500円)/申込不要
●主催: NPO法人 放送批評懇談会「報道活動」選奨委員会
●共催: 上智大学文学部新聞学科


上映作品&参加放送局:
<大  賞> 
○札幌テレビ放送「がん患者、お金との闘い」2007年~2011年 一連の報道

<優秀賞> 
○宮崎放送   口蹄疫発生から終息宣言までの一連報道
○琉球朝日放送  ステーションQ年間企画「オキナワ1945島は戦場だった」

<選  奨> 
○テレビ金沢   壁画修復から見つめた 幻の画家アーニョロ・ガッディにおける一連の放送活動
○東海テレビ放送 報道キャンペーン「堀川のキセキ~人・街・川」日本放送協会  
○NHK「北方領土プロジェクト」


全体コーディネーターと司会を務めさせていただいています。

ぜひ、ご参加ください。