
今日の「メディアと文化(大衆文化論)」の授業は、ゲストレクチャー
でした。
来ていただいたのは、プロデューサーの藤村恵子さん(テレビマン
ユニオン)。
私が在籍していた頃は、「地球ZOGZAG」「世界ウルルン滞在記」
などを手掛けていて、頼れる“ウルルンの母”(笑)と呼ばれておりました。
2005年くらいからは映画プロデューサーとしても活躍。
最新作が、今週末17日(土)公開の「その夜の侍」です。
劇団「THE SHAMPOO HAT」の赤堀雅秋が作・演出・主演を手掛けた戯曲を、彼自らの演出で映画化したヒューマンドラマ。ひき逃げ事件の犠牲になった妻の復讐(ふくしゅう)に燃える男と、その事件の犯人で刑務所から出てきた男の対峙(たいじ)を、重厚なタッチで紡ぎ出す。堺雅人が復讐(ふくしゅう)の機会をうかがいつつも、良心の呵責(かしゃく)にさいなまれる男を熱演。また、山田孝之が、粗暴と孤独を併せ持つひき逃げ犯を演じ切る。人間の残酷さと狂気、そこから生まれるかなしさを深くえぐった深遠なテーマも見逃せない。


教室では、ご本人の希望で私も登壇しての公開インタビュー形式としました。
学生時代のこと、社会人になってからの仕事、放送業界への転身、テレビマンユニオンへの参加、「ウルルン」制作の裏側、そして映画へ・・・。
「スクールデイズ」「シーサイドモーテル」「がんばっぺ、フラガール」「宇宙兄弟」「その夜の侍」と、具体的な作品をめぐって、とても率直にその体験を語ってくださいました。
受講者は女子学生が多いのですが、この有能な女性プロデューサーの話に、皆、興味しんしん。
かなり刺激になったようで、ふだんの授業よりも熱心に(笑)聞いていました。
藤村さん、ありがとうございました。
「その夜の侍」が、たくさんの人に届くよう、祈っております。
